『ハウス・オブ・カード』で業界内の目が変わった ネットフリックスがディズニーなどと並ぶ世界有数のスタジオに勢いよく上り詰めていくことができた理由を探っていく。それを語るのに欠かせない、アメリカ発のオリジナルコンテンツを通じてネットフリックスの素顔をあぶり出していくとしよう。 筆者がネットフリックスのブレイクを感じ取った瞬間は、本書の第2章でも述べたように、2014年にフランス・カンヌで開催されたMIPCOM(ミプコム。テレビ番組コンテンツの国際見本市)でのことだった。ネットフリックスのキーノートに業界関係者が詰めかけ、1000人収容の会場で入場制限がかかったほどの熱狂ぶりをみせたからだ。これまで10年以上カンヌのMIPCOMに通ってきたなかで、これほどの熱気に遭遇したのは初めてのことだった。我こそはネットフリックスと仕事をしたい。業界に革命を起こすネットフリックスの戦略を聞きたい。ネットフ
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