枚方市中央図書館(枚方市車塚2、TEL 050-7105-8121)で現在、「世界のバリアフリー絵本展」が開かれている。 展示風景 IBBY(国際児童図書評議会)が2015年に選んだ21カ国60タイトルのバリアフリー絵本を展示する。手話や点字など特別な配慮がされている絵本、障がいを越えて共に楽しめるユニバーサルアクセスの絵本、障がいそのものについて書かれた絵本や小説などがあり、日本語の解説パネルと併せて展示する。 今回選定された国は、アメリカ、アルゼンチン、イタリア、イラン・イスラム共和国、イギリス、オーストラリア、オランダ、カナダ、コロンビア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、韓国、中国、ドイツ、日本、フィンランド、フランス、ポーランド、メキシコ、ロシア。 絵本はほかに、「さわる絵本の会 つみき」が制作した「さわる絵本」を20タイトル展示する。同会は、大阪の図書館員だった小西萬知子さん
相模原市の障害者施設殺傷事件を受けて、神奈川県が障害者との共生社会の実現に向けて来年度に開催する予定の「共生フェスタ」(仮称)に対し、県議会で批判が相次いでいる。11日の厚生常任委員会でも「『お祭り』的なイベントはふさわしくない」「具体的に何を目指しているのか見えない」といった疑問の声が、与野党いずれの会派からも続出。県幹部は「(主催する)実行委員会で検討したい」との答弁を繰り返した。 県は県議会第3回定例会に提案した補正予算案のうち、「ともに生きる社会推進事業費」として、新聞広告費や共生フェスタの準備費用など計5000万円を計上している。
写真や絵などを多用し、障害を持つ人も楽しめるよう構成された「LLブック」。北欧で盛んに出版されているこの本を日本でも普及させようと、NPO法人コミュニケーション研究センター(橿原市)と県内3公共図書館の指定管理会社が「LLブックをひろげる会」を作った。【矢追健介】 LLは「やさしく読みやすい」というスウェーデン語の略。理解しやすいよう写真やイラスト、絵文字、短い言葉を多く使う。北欧では1960年代から出版され、知的障害、学習障害などで読み書きが苦手な人のほか、認知症の人などにも親しまれている。 「ひろげる会」の結成は、同センター代表の島岡将・茨城大名誉教授が「読書が困難な人のために本の世界の扉を開こう」と呼び掛けた。桜井市立図書館など県内3館の指定管理者「図書館流通センター」(東京都)が応じ、同図書館で今年6月、LLブックの第一人者、藤沢和子・大和大教授を招いて県内初の学習会が開かれた。
障害のある子供たちも楽しめるよう工夫された絵本を集めた「世界のバリアフリー絵本展2015」が、台東区上野公園の国立国会図書館国際子ども図書館で開かれている。児童書の国際団体が選んだ21カ国・50作品の推薦図書を展示。手に取って読めるため、絵本を楽しみながら障害への理解を深めることができる。【五味香織】 推薦図書は2015年、77カ国・地域が加盟する国際児童図書評議会(IBBY、本部・スイス)の障害児図書資料センターが選んだ。米国や欧州の作品が多いが、イランや韓国、メキシコなどもあり、色合いや装丁の違いも楽しめる。日本からは布で作られた絵本など4作品が選ばれた。 この記事は有料記事です。 残り344文字(全文628文字)
介護福祉士として働きながら、障害者と共に映画作りに取り組む映画監督がいる。熊本市出身の堀河洋平さん(37)=東京。9月4日には、新作「千里 翔(と)べ」が、福岡インディペンデント映画祭(福岡市)で上映される。相模原市の障害者施設で46人が殺傷された事件を受け、「たくさんの人に見てもらい『共生』を考えるきっかけにしてほしい」と願う。 堀河さんは、日本映画学校(現・日本映画大学)を卒業後、憧れだった香港映画界へ飛び込んだ。アクション映画など150本ほどの自主映画を手掛けてきたが、言葉の壁に限界を感じ4年ほどで帰国。映画作りを諦めようと、障害者の訪問介助や外出支援のヘルパーとして働き始めた。 その現場で出会ったのが、生きるエネルギーに満ちた障害者たち。「映画に出てみたい」という声に後押しされ、障害者が役者を務める映画を作り始めた。堀河さんは「映画を作ることに疲れ果てていたのに、再び撮りたいという
23日公開の人気アニメ「ワンピース」の劇場版では、スマホやタブレット端末にアプリをダウンロードすると場面を説明する音声ガイドを聞くことができる=21日、東京都中央区銀座の東映 目が見えない人向けにスマートフォンを通じて情景描写の音声ガイドが聞ける映画を、東映が初めて全国的に配給する。23日公開の人気アニメ「ワンピース」の劇場版。業界挙げてバリアフリー化に取り組んでおり、耳が聞こえない人のための字幕付きの準備も進む。障害がある人も劇場で鑑賞する機会が広がりそうだ。 音声ガイドを利用するには、無料アプリ「UDCast」をあらかじめスマホやタブレット端末にダウンロードする必要がある。せりふの合間に場面を説明する音声ガイドが流れ、イヤホンで聞きながら映画を楽しむことができる。
IT技術を利用した新サービスを開発するミリメーターと、社会問題の解決に取り組むオープンエイジ総合研究所は共同で、3Dプリンタを使って視覚障害者向けの絵本を制作するサービスを2016年夏から開始すると発表した。 日本には30万人超の視覚障害者がいるが、点字や点図による説明では画像についての情報を十分に得ることが難しかった。 そこでミリメーターとオープンエイジ総合研究所は、子供の成長記録や世界各地の風景など、複雑な絵や写真を手の感触で読み取れるよう3Dプリンタで立体化。さらに点字と組み合わせることで、世界に一つだけの絵本を製作するサービスを開発した。 ミリメーターは、自社の3D技術とノウハウを提供することで、同サービスの定着を支援。同社では、視覚障害者一人一人に合わせた絵本を提供するだけでなく、サービスを通じて視覚障害者の意思を発信し、コミュニケーションの場を生み出すことも可能だとしている。
「シネマ・チュプキ・タバタ」の完成予想図 バリアフリーの映画鑑賞を推進する団体、シティ・ライツが運営する映画館「アートスペース・チュプキ(ART Space Chupki)」が上中里から東田端に移転し、「シネマ・チュプキ・タバタ(CINEMA Chupki TABATA)」として9月にオープンする。これにあたり現在、クラウドファンディング・サイトMotionGalleryにて支援プロジェクトを実施している。webDICEでは、シティ・ライツの代表・平塚千穂子さんとともにこのプロジェクトを立ち上げた、シティ・ライツ事務局員で「シネマ・チュプキ・タバタ」の支配人である佐藤浩章さんから、これまでの経緯や映画館のコンセプト、そしてクラウドファンディングについてメールでメッセージをもらった。 「アートスペース・チュプキ」は視覚に障がいのある方でも、FMラジオで“音声ガイド”や“字幕朗読”を使って楽し
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