JR新大阪駅に止まるドクターイエロー=小玉重隆撮影団子鼻の初代0系をベースにした第2世代のドクターイエロー=JR西日本提供 東京―博多間を黄色い新幹線が走っている。運行ダイヤが公表されずめったにお目にかかれないことから、「出会うと幸せになる」ともうわさされる。最近は目撃情報を速報するインターネットの掲示板が盛況で、おもちゃの売れ行きも急増している。その正体とは。 平日午前。広島駅のホームに黄色い7両編成の新幹線が滑り込むと、会社員や子ども連れが撮影を始めた。 線路や電線を点検する専用車。お医者さんのような役割から「ドクターイエロー」と呼ばれる。黄色く塗られているのは、乗客が誤って乗らないようにとの配慮だ。約10日に1回、東京―博多を往復。普通の新幹線とほぼ同様に最高時速270キロで走る。 車内は大型コンピューターなどが並び、SF映画に出る研究所のようだ。点検項目は約150に及び、7