そのときどきの話題やイベントにフォーカスし、『J論』サイト上で論を交わす時事蹴論。今回はサンフレッチェ広島の名物番記者・中野和也が至ってシンプルなテーマに挑む。「なぜ佐藤寿人は点が取れるのか?」。11年連続二桁得点を記録し、通算200得点も目前の点取り屋。4月29日の横浜F・マリノス戦でも驚きのゴールを刻んだこの男の極意に迫った。 サッカーの本質とは何か。佐藤寿人というストライカーは、常にそんな大命題を見ている側に突きつけてくる。 ジャーナリストは戦術的な分析をやりたがるものだ。フォーメーションの並びがどうこうだ、マンマークなのかゾーンなのか、ポゼッションかカウンターか、他にもいろいろある。最近はJリーグがトラッキングデータを発表しているので、走行距離やスプリントの回数をもとにした分析記事も見受けられる。筆者自身もパス成功率やパス本数、ボール支配率やクロスの成功率などのデータを駆使して原稿
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