世界に広がる「グループ」のネットワークを利用し、若手有望株を大量保有、レンタルに出すという方針を取るシティ。「発掘→育成→売却」のサイクルで巨額を生み出す彼らの移籍戦略に迫る。 誤解を恐れずに言えば、マンチェスター・シティのアカデミーの目的は、選手を育てることだけでなく「お金を生み出すこと」だ。 2014年、1億5000万ポンド(約195億円)の巨額を投じてオープンさせたシティ・フットボール・アカデミーには、世界中から才能が集まって来る。シティの影響力はもはや世界規模に拡大し、「シティ・フットボール・グループ」(CFG)はニューヨーク、メルボルンをはじめ、横浜F・マリノスやスペインのジローナ、ウルグアイのアトレティコ・トルケなど世界各国のクラブをフランチャイズし、各大陸に拠点を増やすことでスカウト網を広げている。その網にかかった有望なタレントが、最先端のアカデミーに集められ、磨き上げられ、