原発議論のバカの壁 3.11のあと、あらゆるマスコミが原発の放射能漏れ事故のことを報道していたとき、TBSの夜のニュースで養老孟司氏がこのような趣旨のことを話した。 人々が原発のことを話すとき、原発賛成派は自らの立場からさまざまな根拠に基づいて自らの主張をし、反対派もまた自らの立場からいろいろな理由をあげてそれに反対し、ともに相手のいうことに耳を貸さない。これではこれからどうするか議論ができない。 要するに「バカの壁」状態で、議論どころかコミュニケーションさえ成立していない。これは何も原発のことだけではない。憲法改正にしても、消費税増税にしても、ほかの大きな問題にしても同じだろう。 Photo by 初沢亜利 もとより人はそれぞれの意見を持ち、程度の差こそあれ、他の人と違っている。だが、議論もコミュニケーションもできない状態になるのは2つの要素がある。 1. これまでの経緯を無視して先のこ
![原発即時ゼロで失われるものー電力、外交カード、そして(有馬哲夫)|ポリタス 原発“新設”の是非](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/677e820c8b26153dcfc51a2c91affd55545c26a8/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fpolitas.jp%2Fassets%2Fimages%2Farticle%2F2015%2F0608%2Farima_tetsuo-thumbnail.jpg)