山は長く水は遠く/親を思う心は多く/どこで雁は鳴いて行くのか。 孤山・尹善道(ユン・ソンド、1587-1671)がこの時調を作ったのは1616年、29歳の時だった。咸鏡道慶源に島流しされた頃の作品だ。山と水は果てしなく続き、親に対する懐かしさは計りしれない。流刑地での悔恨と孝心が深くにじみ出ている。 同じ時期の日本に目を向けると、1616年、九州の佐賀県で大変なことがあった。朝鮮出身陶工の李参平(イ・サンピョン)が有田地方の泉山(泉山)で良質の高嶺土を発見し、日本初の白磁を作ったのだ。先週末、佐賀列車旅行で有田駅に降りた時、初めて目にしたのは「2016年は日本磁器産業400周年になる年です」とかかれた看板だった。 有田駅の観光ガイドは、私が韓国人だと知ると、突然「李参平先生は私たちの有田住民の恩人です!」と叫んだ。妙な気持ちになった。その明るく親切な表情に対し、「李参平はあなたがたの先祖が