『算法少女』(さんぽうしょうじょ)は、安永4年(1775年)に出版された和算書。当時の和算書で唯一、著者が女性名義になっている珍しい本であり、現在では国立国会図書館などでわずかに見ることの出来る稀覯本である。国会図書館に所蔵されている資料は国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できる[1]。また、1935年(昭和10年)に謄写版が古典数学書院から復刻された[2]。 本書を題材に、児童文学作家の遠藤寛子が小説『算法少女』を著していて[3][4]、同作は後に漫画化・アニメ映画化された[5]。 2009年(平成21年)に本書の現代語訳と問題の解答を解説し、資料として天理大学附属天理図書館蔵『算法少女』の影印を収録した『和算書「算法少女」を読む』がちくま学芸文庫から出版された[6]。 『算法少女』序文によると、娘が父親の協力の下にこの本を著わしたとあるが、本名はない。父親は壺中隠者、娘は単に平氏