南和寺/埼玉県越谷市 埼玉県東部の越谷市、の外れは田んぼとスクラップと錆色に染まった工場が入り乱れる現代日本のリアルな郊外風景が展開されている。 そんな精神的荒野の一画に場違いな赤い門が建っている。 エキゾチックといえば聞こえはいいが、お門違い感が漂う門。額にはCHUA NAM HOAとある。 奥には倉庫を無理矢理お寺に仕立てたような建物。サイディングの壁、トタンの屋根… 周囲は運動公園とその駐車場、そして田んぼと男っぽいテイストの工場。 何だかすべてがチグハグでとてつもない違和感を感じる。 むむむ。 建物の正面に回り込んでみる。 こちらの方がややお寺っぽい眺めではある。あくまでも横から見たよりは、ということですが。 お堂(らしき建物)の正面には「南和寺」とある。 そう、ここはベトナム仏教のお寺なのだ。 歴史的に中国の影響を色濃く受けたベトナムではインドシナ地域の国