「仮想化技術を導入した企業の多くは,コストやリソースの節約を実現できていない」---。Interop Las Vegas 2009(5月17~21日に米国で開催)に来場した120人のネットワーク・エンジニア,ITマネージャ,IT部門幹部に対するアンケートで,このような結果が得られたという(関連記事)。この調査結果を見て,筆者は軽い驚きをおぼえた。 調査では回答者の55%が,仮想化技術の導入により「望ましい効果よりも面倒な問題の方が多くなった」と述べた。ニュースリリースを見る限り,ここでいう望ましい効果とは主に「コストやリソースの節約」を意味するようだ。 新しい技術が定着して成果を上げるには,それなりの時間を要するのが普通である。調査結果は,この点を差し引いても仮想化を検討中の企業が尻込みしてしまいかねない内容といえる。 Interopの来場者が対象なので,「ネットワーク仮想化」の話ではない