運転免許証の不正取得事件にからみ、名古屋市の男性(43)が、自分は起こしていない交通事故で有罪となっていたことがわかり、名古屋簡裁(番場忠博裁判官)は4日の再審公判で、検察側が求めた通り男性に無罪判決を言い渡した。再審は名古屋区検が7月に請求していた。 再審公判での検察側の説明によると、男性は2008年4月、免許停止中だった知り合いの男(40)に頼まれて自分の名前を貸し、男の顔写真を張り付けた自分名義の運転免許証を不正に取得させた。 その免許証を使って乗用車に乗っていた男は09年3月、北九州市内の交差点で赤信号を見過ごして衝突事故を起こした。相手の乗用車を運転していた女性に軽いけがをさせたとして福岡県警に自動車運転過失傷害容疑で逮捕されると、男は男性になりすましたまま取り調べを受けた。その結果、男性が同年7月、名古屋簡裁で罰金30万円の略式命令を受け、有罪が確定した形になった。 その