この記事は、Perl 5 Advent Calendarの17日目の記事です。 Redis::Fast の reconnect についての中で DBIx::Classのreconnectについても触れています。 DBIx::Classの安全にreconnectionが行えるように考慮されていますが、色々と注意点があります。 reconnection周りで調べてみたので、Advent Calendarの枠を借りてまとめたいと思います。 DBIx::Classとは DBIx::ClassはPerlのO/Rマッピングモジュールです。 テーブル間のリレーションを定義でき、JOIN句の入ったクエリもサポートする等、かなり高機能なモジュールです。 もう僕はJOIN句をDBIx::Class以外で書ける気がしません。 詳しくはtypester先生の解説記事をどうぞ。 Perl Hackers Hub 第
This document describes differences between the v5.16.0 release and the v5.18.0 release.
perl v5.18.0 がリリースされました。 https://metacpan.org/release/RJBS/perl-5.18.0 このリリースでの新規機能はほとんどないものの、二つの非常に大きな変更があります。 ハッシュキーのランダム化 each(), keys(), values() で返されるハッシュキーの順番がハッシュ毎にランダムになりました。同じプロセス内、同じキーセットのハッシュでさえ順番が一致しなくなります。 use 5.18.0; use strict; use warnings; my %a = map { $_ => 1 } qw(foo bar baz); my %b = %a; say join ", ", keys %a; say join ", ", keys %b; 実行例: $ perl randomized-keys.pl baz, bar, f
2013年03月04日14:45 カテゴリTipsLightweight Languages perl - 最速のUTF-8処理法 Perl Cookbook (English, Kindle Ed.) Christiansen / Torkington [邦訳: Perlクックブック] というわけで解説。 2013/03/04:Unicode::UTF8 がガチ爆速すぎる - bayashi.net encode より decode のが差が大きい感じ。encode だけだと、文字列長くなると Encode の方が速いっぽい。 まずは改めて検証してみましょう。 https://gist.github.com/dankogai/5079930 確かにその通りになっています。Unicode::UTF8はEncodeはおろかPerl組み込みのutf8::decodeより高速なのか(文字列をコピ
完璧な引数処理モジュールなどといったものは存在しない。完璧なGetopt::Longが存在しないようにね。 バッドノウハウの宝庫として有名なGetopt::Longですが、なんだかんだでデファクトで、gnu parallel等、名の知れたコマンドラインツールで使われていたりします。標準モジュール縛りでサクッとコマンドラインツールを書くこともあるでしょうし、そうではなくても、Getopt::Longで片付くことも多いので、個人的なベタープラクティスとかtipsとかを書きます。 Perlでコマンドラインオプションの解析に Getopt::Long を使う時、絶対に忘れてはいけない引数 大事なことは上の記事に書いてあるので、まずはこれを読んでください。 サンプルコード 僕がスクリプトを書くときのの雛形は大体以下の様な感じ。 #!/usr/bin/env perl =head1 DESCRIPTI
TTの本体を差し替える 前回はウェブ業界で標準的に使われているTemplate Toolkitをより安全に使うためのカスタマイズ方法をいくつか紹介しました。しばしば批判の対象となってきたエスケープの問題については、TTでも適切な拡張を施せば後発のモジュールと遜色ないか、それ以上に便利に使えることは確認できたかと思います。 ただし、エスケープの仕方ひとつとってもさまざまなやり方があったように、TTは、柔軟である代償として速度面ではかなりの不利を抱えています。 もっとも、不利といってもそれはいまの、しかもかなり規模の大きな現場の視点で見たときの話で、数年前、おもなライバルがHTML::Mason(と、機能面で大きな差があるHTML::Template)だった時代にはTTも十分に高速といえましたし[1]、中小規模のサイトではいまでもTTで十分なレスポンスは得られます。 また、かれこれ10年近く
モダンPerlの世界へようこそ 第40回Text::MicroTemplate:得意分野なんだからPerlを使えばいいじゃない、という方に テキストの整形はPerlの基本 Perlは「Practical Extraction and Report Language」とも呼ばれるくらいで、正規表現などによる情報抽出機能と並んで、レポートの形を整えて出力する機能はPerlの根幹をなす部分といえます。もちろんそのもっとも原始的な形は二重引用符でくくられた文字列のなかにそのまま変数を埋め込むものです。 print "This report is created by $author."; もう少しこったことをしたければ、Cから受け継いだprintf系の構文を使えばよいでしょう。 printf "This report is created on %04d/%02d/%02d.", $year, $
構文解析をちゃんと学ばないとなー、と前々から思いつつしばらく放置だったけど、なんとなくやる気になったのでやってみる。 ZIGOROu さんの Parse::Yapp ヨチヨチ歩き で Parse::Yapp の使い方を学びつつ、Rubyソースコード完全解説 第9章 速習yacc でパーサの書き方の基礎がなんとなくわかった気になり、でも実際は自分で書いてみなきゃわからん、ってことで、hakobe さんの Parse::RecDescentでJSONをパース を参考に、Parse::Yapp で JSON パーサを書いてみることにした。 といっても、いきなり全部書くと訳わかんないことになるので、まずは配列から。しかも数値のみ。(2011/02/16 追記。文字列も対応。) パーサ+スキャナは以下のような感じ。 %{ use strict; use warnings; %} %% JSON :
TTerse Template Toolkit互換の構文 KolonはXslateの機能を引き出すのに最適な構文です。しかしXslateでは、TT2からの移行を容易にするために、TT2のサブセットであるTTerseという構文も用意しています。 TTerseの使い方 TTerseを使うには、Text::Xslate->new()メソッドのsyntaxオプションに「TTerse」を渡します。別のディストリビューションとして配布しているText::Xslate::Bridge::TT2Likeを使うと、TT2組み込みのメソッドやフィルタを使えるようにもなります(リスト17)。 リスト17 TTerseの使い方(tterse.pl) use Text::Xslate; my $tx = Text::Xslate->new( syntax => 'TTerse', module => ['Tex
※1)Xslateではテンプレートのコンパイル結果をキャッシュできる ※2)デフォルトは$ENV{HOME}/.xslate_cacheだが、$ENV{HOME}が書き込み可能でなければほかのディレクトリも試す ※3) テンプレートの構文によってデフォルトは変わる。これらはデフォルト構文Kolonのデフォルト値 リスト8 オプションを指定する(hello_xslate2.pl) use strict; use Text::Xslate; my %vpath = ( header => "- - - - - - - - - - -\n", footer => "- - - - - - - - - - -\n", hello => "Hello, Xslate world!\n", ); my $tx = Text::Xslate->new( path => \%vpath, header =
本連載では第一線のPerlハッカーが回替わりで執筆していきます。今回は藤吾郎さんで、テーマはXslateです。 はじめに PerlとWebアプリケーションとの相性の良さは周知のとおりです。そして、Web開発にはテンプレートエンジンが欠かせません。テンプレートエンジンは、プレゼンテーションとロジックを分離し、デザイナとプログラマの分業を可能にし、MVC(Model-View-Controller)のV(View)を担う重要な要素です。 今回は、そんなテンプレートエンジンンの一つであり、筆者が開発しているXslateを紹介します。Xslateは2010年4月に開発を始めた新しいモジュールですが、速度・安定性・機能ともに高い水準になってきました。また、牧大輔氏や松野徳大氏をはじめとしたShibuya.pmの面々に多くのアドバイスをいただき、既存のテンプレートエンジンを置き換えられるくらい実用的に
DBIC以降の選択肢 今回はデータベース話の締めくくりとして、DBIx::Class以降に登場したいくつかの選択肢についてざっくりまとめておきます。これらはいずれも若く、DBICに比べてユーザ数も少ないためドキュメントなどの整備が遅れている部分もありますが、今回とりあげるものの多くは日本人がつくっているものですから、英語圏で開発が進められているものより疑問や要望は送りやすいはず。気になることがあったらぜひそれぞれの作者氏に伝えていただければと思います。 DBIx::Skinny nekokakこと小林篤氏のDBIx::Skinnyは、今回紹介するもののなかではもっとも実績豊富なものといってよいでしょう。開発の動機については氏のブログによくまとまっていますが、標準で用意されているCRUDメソッドを使うときだけでなく、速度を稼ぐために生のSQLを書いたときでもinflateなどの補助機能を使え
国内では微妙な立ち位置に ずいぶん間が空いてしまいましたが、今回はデータベース話の3回目として、DBICことDBIx::Classについてまとめてみます。DBICは、海外ではMooseやCatalystと並ぶモダンPerl界の三種の神器のひとつとしていまも広く宣伝されていますが、国内では、当初こそClass::DBIからの乗り換えを強力に推進する流れが見られたものの、最近ではあまり名前を聞くこともなくなり、むしろDBICからの脱却が潮流になっているかの印象を受けることさえあります。いったい何がどうなっているのか、例によって歴史を追いかけながら見ていきましょう。 もともとはオブジェクトを永続化するためのもの DBICの立ち位置を理解するには、まずはその先駆けとなったClass::DBIがどういうものであったかを理解しておく必要があります。 連載第36回でも紹介したように、マイケル・シュワーン
19日目が空いているようなので「誰も知らない知られちゃいけない」覆面ライターが穴埋めをします。今回はSで始まるなにかではなく、WindowsでPerlをビルドしてみましょう。実際に手を動かしてみたら、あまりのあっけなさに拍子抜けするとおもいますよ。 ソースコードをとってくる やり方はいろいろありますが、いちばんお手軽なのはお好きなブラウザで「http://search.cpan.org/dist/perl/」を開いて、安定版なり開発版なりのtarballをダウンロードしてくることでしょう。ダウンロードが済んだらコマンドプロンプトからtarコマンドを叩くなり適当な解凍ツールを使うなりして、適当なディレクトリにソースを解凍しておいてください。 開発途中の最新版(bleadperl)を試してみたい方は、search.cpan.orgからたどれるPerl 5のgitリポジトリか、githubのミラ
Schema::Loaderの利用 第3回(1)でResultクラスには各テーブルがどのようなカラムを持っているかを定義する必要があると書きましたが、「そのようなテーブル情報はデータベースから自動的に取得できるのでは?」と思った方もいるかもしれません。DBIx::Class::Schema::Loaderという別で配布されているモジュールを使用すると、Resultクラスでのテーブル情報の定義を省略できます。 Schema::Loaderを使うべきか 軽いデータベース操作であればSchema::Loaderがお手軽ですが、そうではない場合はResultクラスにテーブル定義をしっかりと書くのがお勧めです。Resultクラスにテーブル定義を書くべき理由は主に2つあります。 ●DBIx::Classからデータベースを作成できる Resultクラスにテーブル定義を書くと、DBIx::Classから
本連載では第一線のPerlハッカーが回替わりで執筆していきます。今回はカヤックの村瀬大輔さんで、テーマはDBIx::Classです。 DBIx::Classとは DBIx::ClassはPerlのO/Rマッピングモジュールです。O/Rマッピング(Object/Relational Mapping、以下ORM)とは、オブジェクト指向言語におけるオブジェクトとリレーショナルデータベースを紐づけるしくみのことで、ORMを使用するとユーザは直感的なオブジェクト操作によってデータベースを操作できるようになります。 DBIx::ClassはPerlのORMとしては現在世界で一番使われているモジュールです。日本では最近データベース操作モジュールとしてより軽量なDBIx::SkinnyやData::Modelなどの注目が高まってきていますが、機能的に枯れている点や豊富にテストされている点でDBIx::Cl
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