大ヒットドラマ「愛の不時着」は、韓国の富豪令嬢がパラグライダーで北朝鮮との国境を越えるという設定だったが、なんと、このコロナ禍に「海路」でロシアと日本との越境に成功したカナダ人経済学者がいる。 昨年10月、東京で元妻と暮らすわが子に会うため、ロシアのウラジオストクからヨットで2週間かけて日本に入国した、コリン・ローワット氏。イギリスのバーミンガム大学で准教授として働くカナダ人だ。 本稿の前半では、ローワット氏がヨットでの航海、入国という探検家顔負けの経験をどのように実現したかを1回目の例をもとに解説、後半では日本へのヨットでの2回目の入国を果たしたローワット氏への、都内での独占インタビューを紹介する。 出国後、2週間以上かけて移動 ローワット氏はコロナ禍以前から、1年に数回は、離れて暮らす息子に会いに来日していた。そしてコロナ禍という異常事態に見舞われてさえ、「わが子と会う機会をどんな形で