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岩波新書 新赤版の検索結果1 - 40 件 / 57件

  • 認知科学の観点からいえる、最強の英語学習法──『英語独習法』 - 基本読書

    英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860) 作者:今井 むつみ発売日: 2020/12/19メディア: 新書この『英語独習法』は、認知科学や発達心理学を専門とする今井むつみによる、認知科学の観点から考えた最強の英語学習について書かれた一冊である。『「わかりやすく教えれば、教えた内容が学び手の脳に移植されて定着する」という考えは幻想であることは認知心理学の常識なのである。』といったり、多読がそこまで良くはない理由を解説したり、一般的に良しとされる学習法から離れたやり方を語っている。 特徴としては、「何が合理的な学習方法なのか」を披露するだけではなく、「なぜそれが合理的なのか」という根拠を説明しているところにある。だから、これを読んだらなぜ一般的な英単語の学習法(たとえば、英単語と日本語の意味を両方セットで暗記していく)が成果を上げないのか、その理屈がわかるはずだ。認知科学のバックボーンから出

      認知科学の観点からいえる、最強の英語学習法──『英語独習法』 - 基本読書
    • ぼっちを救うためのストア哲学 - 本しゃぶり

      なぜぼっちは恵まれているのに苦しむのか。 それは心像に負けているからである。 幸福になりたければストア哲学を実践しろ。 暗く狭い場所にて 『ぼっち・ざ・ろっく!』の人気が凄い。 1話の時点からクオリティが高いなと思っていたが、回を増すごとにどんどん人気が高まっている。最近はTwitterを開くたびにファンアートが流れている印象がある。 もちろん俺も楽しんで見ているわけだが、つい思ってしまうことがある。本作の主人公、ぼっちこと後藤ひとりに対して、「こいつ、持っているな」と。 『ぼっち・ざ・ろっく!』第1話 感受性。創造力。優れた容姿。生まれの良さ。練習を持続する意志。アリストテレスならば、彼女のことを「外的な善を持ち合わせている」と評するだろう。 だが何よりもぼっちは、卓越した演奏技術、すなわちギタリストの徳(アレテー)を持っている。これほど素晴らしいことがあるだろうか。 しかし当のぼっちは

        ぼっちを救うためのストア哲学 - 本しゃぶり
      • エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2022年版

        By ほしのるる 毎年おなじみのエイプリルフールが今年も始まってしまいました。一体どれが本当なのか、どのあたりが実はウソなのか、どこからどこまでがネタで、もしかして実はマジでやるのではないか?というようにして現実と虚構が融合していき、いろいろな意味で記憶に残る恐るべき一日の始まりです! ◆エイプリルフール記事が更新される度にすぐ知る便利な方法 GIGAZINE編集部はエイプリルフールに便乗していろいろなことをしている各サイトを4月1日0時~24時まで、文字通り24時間リアルタイム更新し、この記事にまとめて追加し続けます。時間の経過とともに更新内容がどんどん追加されていき、この記事は次第にとんでもない長さになっていきます。「ページを再読み込みして、追加があるかどうか確認するのはギガも無駄に減るし重いし……」という場合は、GIGAZINEのTwitter公式アカウント・Facebook公式アカ

          エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2022年版
        • バートランド・ラッセルと東浩紀氏 - 🍉しいたげられたしいたけ

          書きたかったことはピンポイントだが、ブックマークコメント100字やツイッター140字の制限には収まらなかったので、自ブログにまとめる。 問題の背景は あままこ(id:amamako)さんのエントリーにソースが追跡できる形でまとめられているので、ブログカードで紹介させていただきます。 amamako.hateblo.jp 東浩紀 氏のnoteによる弁明で、とても気になる部分があった。 note.com ぼくはそもそも、統一教会がカルトであるかどうかを判断する立場にありません。 英国の数学者、哲学者、社会活動家であるバートランド・ラッセルは「私には民主主義がナチズムより優れていることを証明できない」という有名な言葉を残している。 だがラッセルがナチズムを擁護したことは絶無である。それどころか反ナチズムの筋金入り闘士であったことは、ウィキペディアをチラ見しただけでもわかるのではないだろうか。 j

            バートランド・ラッセルと東浩紀氏 - 🍉しいたげられたしいたけ
          • 2023年、読んで印象に残った本 - Don't Repeat Yourself

            あけましておめでとうございます。年がもう明けてしまいましたが、2023年に読んでよかった本について簡単に書いていこうと思います。noteで書いていましたが、こちらのブログをしっかり使わないといろいろもったいなと思ったので、技術に関係ない話題ではありますがこちらに書いていきます。 技術書 単体テストの考え方/使い方 フロントエンド開発のためのセキュリティ入門 知らなかったでは済まされない脆弱性対策の必須知識 プロを目指す人のためのTypeScript入門 安全なコードの書き方から高度な型の使い方まで 技術書でないもの サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る ネガティヴ・ケイパビリティで生きる 2050年の世界 見えない未来の考え方 訂正可能性の哲学 GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた ドキュメントの活用でオフィスなしでも最大の成果を出すグローバル企業のしくみ 2024

              2023年、読んで印象に残った本 - Don't Repeat Yourself
            • 「暴君」書評 無法で無能な統治者は自滅する|好書好日

              暴君 シェイクスピアの政治学 (岩波新書 新赤版) 著者:河合祥一郎 出版社:岩波書店 ジャンル:新書・選書・ブックレット 暴君 シェイクスピアの政治学 [著]スティーブン・グリーンブラット 「混乱の時代に頭角を現し、最も卑しい本能に訴え、同時代人の深い不安を利用する人物」、それが暴君だ。「統治者としてふさわしくない指導者、危険なまでに衝動的で、邪悪なまでに狡猾(こうかつ)で、真実を踏みにじるような人物」であるにもかかわらず、国全体がそのような暴君の手に落ちてしまう。暴君はあからさまな嘘(うそ)をつくが、いくら反論されても押し通し、最後は人々もそれを受け入れてしまう。ナルシシストである暴君は法を憎み、法を破ることに喜びを感じる。 これは現代の話ではない。『マクベス』や『リア王』、『ジュリアス・シーザー』などの作品に登場する暴君たちの描写を分析する、シェイクスピア研究の世界的権威の著作の一節

                「暴君」書評 無法で無能な統治者は自滅する|好書好日
              • 岩波新書・編集長が語る、“現代人の現代的教養” 「教養とはよりよく生きるために大切なものを学びとる精神のこと」

                岩波新書・編集長が語る、“現代人の現代的教養” 「教養とはよりよく生きるために大切なものを学びとる精神のこと」 「新書」という出版形態の創始である岩波新書は、1938年の創刊以来、一貫して「現代人の現代的教養」を目的として編まれてきた。また、いかなる時代にあっても、広い世界的観点や批判的精神を持つことが大事なのだと、強く読者にうったえかけてきた。たとえばこの夏(7月)、緊急出版された『コロナ後の世界を生きる――私たちの提言』(村上陽一郎編)などは、そうした岩波新書の編集理念を象徴した1冊だったと言える。そこで今回は、同編集部の編集長・𠮷田裕氏に、出版不況、そして、戦時中や戦後、あるいは震災直後などとはまた違う形の“先行きが見えない時代”であるいま、岩波新書は読者にとってどういう存在であるべきなのかを語ってもらった。(島田一志)【記事最終ページにて岩波新書編集部の書棚、そして岩波書店の出版

                  岩波新書・編集長が語る、“現代人の現代的教養” 「教養とはよりよく生きるために大切なものを学びとる精神のこと」
                • 60年代生まれ(新人類)の終わりと次は80年代生まれの時代 - geopoliticsさんの日記(無回転思考)

                  「感性の老化」の話です。自分を作ったものは青春時代に培った物です。それが老化して通じなくなったのです。サザンオールスターズが流れる老人ホームのお話です。 副題:幼年期の終りと都会の子供 国葬の件でもちょうど60年代生まれ(50代後半2022年現在)あたりに分断線がありますね。 安倍元首相の国葬決定「よかった」50%…世代で逆転する評価 目立つ「若者の支持」 FNN世論調査 いしかわじゅん氏が彼らの年代ではカッコいい体制側などありえない、反体制しかカッコよくないと言明したのを読んで納得した。コロナも戦争も国家の力に頼らなくては生きていけない。しかし彼らにとってはそれは死ぬほどカッコ悪い。心が死んでしまう — ななよう (@nanayoh) July 27, 2022 60年代生まれってどういう人? 博士の年令だと思春期に読んだ本や受けた教育は共産主義万歳の内容のものばかりだっただろうけど、今

                    60年代生まれ(新人類)の終わりと次は80年代生まれの時代 - geopoliticsさんの日記(無回転思考)
                  • 【2021年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                    今月は歴史専門書の数が多いです 2021年7月~9月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。 今回は50冊あります。目下の国際関係を反映してか、中国関係の書籍が非常に多いのが特徴です。それではどうぞ。 注目の新書・選書 新書・選書からは9冊。個人的な注目は『高地文明―「もう一つの四大文明」の発見』『書物と貨幣の五千年史』です。 1.『日韓関係史』 木宮 正史 著 岩波新書 2021/7/20 税込924円 日韓関係史 (岩波新書 新赤版 1886) 作者:木宮 正史 岩波書店 Amazon 日韓関係は、なぜここまで悪化してしまったのか。交流が増えるにつれて、日韓の相互理解は進むはずではなかったのか。――その謎を解明するため、本書は一九四五年から現在に至る歴史を、北

                      【2021年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                    • 河野有理のSNSにおける裏と表|森 新之介

                      今回の記事では、河野有理について告発する。 読者が唐突だと感じても無理はないが、読み進めればこれもまた呉座勇一やその界隈の問題と関連していることが分かるだろう。 なお私は、河野について今年4月の記事「呉座界隈問題と私のTwitter夜逃げ(その4)」で言及していた(そのため、同記事と本記事は内容が少しだけ重複する)。 この伏線はいつか回収したいと思っていたが、まさか年内に回収することになるとは思っていなかった。 河野と私の前史 河野有理は1979年生まれ(私より4歳年長)の日本政治思想史研究者で、現在(2021年4月~)は法政大学教授。 呉座ほどにはメディアに露出しないので知らない人も多いだろうが、業界では有名な研究者だ。 河野と私の間に、学会などオフラインでの接点はほとんどない。 私が日本思想史学会2015年度大会シンポジウムに登壇した時の大会委員の一人が河野で、同学会の翌2016年度大

                        河野有理のSNSにおける裏と表|森 新之介
                      • 【2021年3月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                        2020年12月〜2021年3月の世界史関連の新刊の紹介 恒例の世界史関連の新刊紹介です。 今回は安価な新書と高額な専門書が多めになっています。 こちらの記事ですが、特に全部読む必要はなく、ザッと中身を見たりブックマークしたりして、気になる本をメモするためにお使いください。個人的にも、書店に行ったときにこの記事を見返して探したりします。 今回は50冊あります。それではどうぞ。 1. 『太平天国』 菊池 秀明 著 岩波新書 2020/12/18 税抜860円 太平天国――皇帝なき中国の挫折 (岩波新書 新赤版 1862) 作者:菊池 秀明 発売日: 2020/12/19 メディア: 新書 「滅満興漢」を掲げて清朝打倒をめざし、皇帝制度を否定した太平天国。その鎮圧のために組織され、台頭する地方勢力の筆頭となった曽国藩の湘軍。血塗られた歴史をもたらした両者の戦いの詳細を丹念にたどり、中国近代化へ

                          【2021年3月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                        • 【2020年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                          2020年6月〜2020年9月の世界史関連の新刊の紹介 新型コロナウイルスの影響で各社延期していたのが一気に出たのか偶然かは分かりませんが、今期は世界史関連の本が多かったです。いつもは30冊の紹介ですが、今回は50冊紹介いたします。 この記事ですが、ブックマークしてメモ代わりに使ってもらえるといいと思います。ぼくも大型本屋に行ったときは、この記事を見ながら本探しをしています。 それでは参ります。 1. 『岩波新書〈シリーズ 中国の歴史〉 5 「中国」の形成 現代への展望』 岡本隆司 著 岩波新書 2020/7/17 「中国」の形成 現代への展望 (シリーズ 中国の歴史) 作者:岡本 隆司 発売日: 2020/07/18 メディア: 新書 さまざまな勢力が併存、角逐する一七世紀。そのカオスを収拾し、東アジアに君臨した清朝の「盛世」から、多元共存システムがほころびをみせる一八世紀。西洋の衝撃、

                            【2020年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                          • 【2019年12月版】世界史関連の新刊30冊+α - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                            2019年8月〜12月の世界史関連の新刊の紹介 前回が8月だったので約半年間、間が空いてしまいました。 半年分の世界史関連の新刊をガッツリ紹介いたします。年度末ですし、年末年始に読む面白そうな本をどうぞ見つけてください。 1. 「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」 大木殻 岩波書店 2019/7/20 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書) 作者: 大木毅 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。 これはどの本屋に行っても目立つところに置いて

                              【2019年12月版】世界史関連の新刊30冊+α - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                            • 【2020年12月版】世界史関連の新刊45冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                              2020年9月〜2020年12月の世界史関連の新刊の紹介 いろんなことがありすぎた2020年も終わりに近づいています。 新型コロナはさまざまな影響を社会にもたらしましたが、人々がステイホームした影響で書籍の売り上げが好調らしいです。怪我の功名というか、せっかく得た読書の時間を今後も皆が維持していってほしいものです。 さて今年最後の新刊紹介参ります。 1.『古代メソポタミア全史ーーシュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで』 小林登志子 著 中公新書 2020/10/21 人類初の文明は5500年前のメソポタミアに生まれた。灌漑農業、都市、文字など、現代でも必須な文明の要素は全てこのときにシュメル人が発明した。その後、「目には目を」で名高いハンムラビ王、初の世界帝国を築いた新アッシリアのアッシュル・バニパル王、「バビロン捕囚」で悪名高いネブカドネザル二世など数々の王たちが現れ、様々な民

                                【2020年12月版】世界史関連の新刊45冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                              • 【2021年6月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                今月は歴史専門書の数がが多いです 2021年6月の世界史関連新刊紹介です。 今回は2021年3月~6月までの新刊をご紹介します。今回の特徴は非常に専門書の数が多いことです。また、紹介する本の数も60冊にもなっています。 今回からはカテゴリに分けて、それごとにコメントを入れるようにします。 買った本 今回紹介する本の中では2冊しか買っている本がありませんでした。 若手の中国史家でご活躍されている佐藤信弥氏の本が3月に出ています。文中、キングダムについても言及されており、古代中国史に関心をもった方のエントリーとしてよろしい本と思います。 1. 『戦争の中国古代史』 佐藤 信弥 著 講談社現新書 2021/3/17 ¥1,100 戦争の中国古代史 (講談社現代新書) 作者:佐藤信弥 講談社 Amazon 群雄割拠! 殷・周・春秋戦国時代に繰り広げられた古代中国の戦争を軸に、「中華帝国」誕生の前史

                                  【2021年6月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                • 【読書感想】魔女狩りのヨーロッパ史 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                  魔女狩りのヨーロッパ史 (岩波新書 新赤版 2011) 作者:池上 俊一岩波書店Amazon Kindle版もあります。 魔女狩りのヨーロッパ史 (岩波新書) 作者:池上 俊一岩波書店Amazon 一五~一八世紀、ヨーロッパ文明がまばゆい光を放ち始めたまさにそのとき、「魔女狩り」という底知れぬ闇が口を開いたのはなぜか。その起源・広がり・終焉、迫害の実態、魔女イメージを創り上げた人たち、女性への差別――進展著しい研究をふまえ、ヨーロッパの歴史を映し出す「鏡」としての魔女と魔女狩りを総合的に描く。 僕が生きてきた、1970年代から現在(2024年)までの日本では、「魔女」という存在に、そんなにネガティブなイメージはないのです。「男を狂わせる魔性の女」とかアニメの「魔法少女」とか、テレビゲームやライトノベルの世界でも「魔女(魔法使い)もの」は定番ですし。 もちろん、中世のヨーロッパでは、現代から

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                                  • SFと植民地 あるいはシンガポールで見る『カジノ・ロワイヤル』(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない

                                    私事で恐縮ですが…… SFのテーマとしての植民地 シンガポールで見る007の衝撃 創作紹介 関連ブックガイド 私事で恐縮ですが…… Winsland House II 今回は私事と雑談なんですが、実は一昨年あたりからブログのほかに趣味でSF小説を書いておりまして、WEBメディアのコンテストに応募したりしています。 昨年はバゴプラ/Kaguya Planet主催の「第3回かぐやSFコンテスト(特集・未来のスポーツ)」 にて選外佳作に選んでいただいたりもし、細々と楽しく活動しております。 Kaguya Planetについてはこちらの記事をどうぞ。作品へのリンクもあります。 pikabia.hatenablog.com この1月には同じくKaguya Planetの「気候危機」特集に合わせて行われた公募に向けて短編を書きました。そちらも現在カクヨムで公開しております。 kakuyomu.jp S

                                      SFと植民地 あるいはシンガポールで見る『カジノ・ロワイヤル』(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない
                                    • 民主主義/権威主義 - sunaharayのブログ

                                      2020年内は感染症の影響で色んなプロジェクトがストップしてしまったことの反動からか,年末あたりからいろいろと興味深いご著書が出ていて何冊か頂いております。できるだけ紹介させていただきたいのですが,とりあえずその一部を。 10月には宇野重規先生から『民主主義とは何か』を頂いておりました。古代ギリシャ以来2500年の民主主義の歴史を眺めながら民主主義とは何かという問題について説明する,というのはなかなかできる作業ではないと思います。宇野先生のご著書では,元々評判の悪かった民主主義というものがいかにして正統性を獲得し,その基礎付けを得てきたのかということが議論されていきます。多数決か少数派の尊重か,選挙か選挙以外か,制度か理念か,という3つの問いについてもまさに民主主義を考えるときに避けて通れないものですし,ぜひ広く読まれるべきではないかと。ただこういう本て,授業でじっくりやるのも難しいし(教

                                        民主主義/権威主義 - sunaharayのブログ
                                      • 読書メモ:『尊厳ーーその歴史と意味』 - 道徳的動物日記

                                        尊厳: その歴史と意味 (岩波新書 新赤版 1870) 作者:マイケル・ローゼン 岩波書店 Amazon 海外の哲学者が「尊厳」という概念について主にカントとカソリック哲学を参照しながら解説した本の邦訳。新書本ではあるが、内容はそれなりに専門的で、なかなか堅い。 この本は「尊厳」という概念についての入門であると同時に、カント倫理学の考え方についてもある種の入門となっている。 著者は、カントの尊厳論について、以下のように要約している。 カントが道徳性を展望する際の基本的な出発点は、私たちが自らのうちに「無条件的で比較できない」価値をもつ何ものかーー「人格性」あるいは「人間性の尊厳」ーーを抱えているということである。その価値は手段としてではなく「目的」として扱われなければならない。 しかし、それは人間の行動によって増加したり、人間によって達成されるべき目標として機能したりするものではない。それ

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                                        • Amazon.co.jp: 英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860): 今井むつみ: 本

                                            Amazon.co.jp: 英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860): 今井むつみ: 本
                                          • NHKテレビ『笑わない数学』散髪屋の店主は自分でヒゲを剃ればいいんじゃね? - 🍉しいたげられたしいたけ

                                            NHK地上波TVの『笑わない数学』は、目下大好きなTVシリーズの一つである。最新の「1+1=2」も、たいへん面白く視聴した。 www.nhk.jp 19世紀の非ユークリッド幾何学登場をきっかけに「自明と思われたことでも疑わなければならない」と数学界では数学の基礎付けに関心が集まり、ペアノの公理系による自然数の再定義が行われたという。今回の放送の目玉の一つは、同公理系による「1+1=2」の証明だった。 そしてヒルベルトの提唱により矛盾のない数学体系の構築(ヒルベルト・プログラム)が構想された。しかし「ラッセルのパラドックス」が発見されたことによりその構想には疑念が生じ、ついには「ゲーデルの不完全性定理」が証明されたことにより同構想は完全に破綻した…というのがおおざっぱなあらすじである。 同番組では「ラッセルのパラドックス」は数学的な形ではなく、「村に一軒だけある散髪屋」という喩えによって紹介

                                              NHKテレビ『笑わない数学』散髪屋の店主は自分でヒゲを剃ればいいんじゃね? - 🍉しいたげられたしいたけ
                                            • 児玉真美 著『安楽死が合法の国で起こっていること』より。大きな絵を描くと同時に、小さな物語を大切にすること。 - 田舎教師ときどき都会教師

                                              もう生きられないほど苦しいという人がいるなら死なせてあげたい、そういう人のために安楽死を合法化してあげようと考える人たちが善意であることは疑わない。けれどひとりひとりの善意が集まって世論を形成し、その世論の勢いに押されて(乗じて?)制度となった(された?)ものは、人々の善意とはまた別のダイナミズムによって動き始める。安楽死という選択肢をもった社会は、政治や経済やその他もろもろの思惑を孕んだ力学によって、当初の善意からも意図からもかけ離れたところへと動かされていくのだ。そのリアルなリスクを、本書の「大きな絵」から感じてもらえればと思う。 (児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』ちくま新書、2023) こんばんは。第一次産業から第二次産業へと「大きな絵」が描きかえられたときに「身体障害」という言葉が人口に膾炙したという説と、第二次産業から第三次産業へと「大きな絵」が描きかえられている今

                                                児玉真美 著『安楽死が合法の国で起こっていること』より。大きな絵を描くと同時に、小さな物語を大切にすること。 - 田舎教師ときどき都会教師
                                              • 【Ⅺ 正義】聖キッホルの紋章―FE風花雪月とアルカナの元型⑦ - 湖底より愛とかこめて

                                                本稿では、『ファイアーエムブレム 風花雪月』の「聖キッホルの紋章」とタロット大アルカナ「Ⅺ 正義」のカード、キャラクター「フェルディナント=フォン=エーギル」「セテス」との対応について考察していきます。全紋章とタロット大アルカナの対応、および目次はこちら。 以下、めっちゃめっちゃネタバレを含みます。 ファイアーエムブレム 風花雪月 -Switch (『TCGファイアーエムブレム0』限定カード「士官学校の新任教師ベレト」 同梱) 発売日: 2019/07/26 メディア: Video Game 『風花雪月』の紋章がタロット大アルカナ22枚のカードに対応している作中の根拠とざっくりしたタロットの説明、各アルカナへの目次はこちら↓です。 www.homeshika.work 紋章とタロット大アルカナの対応解説の書籍化企画、頒布開始しております。「タロットカード同梱版」と「書籍のみ版」のご注文をい

                                                  【Ⅺ 正義】聖キッホルの紋章―FE風花雪月とアルカナの元型⑦ - 湖底より愛とかこめて
                                                • 顔を持たぬために歴史を書くこと 慎改『ミシェル・フーコー』 - オシテオサレテ

                                                  ミシェル・フーコー: 自己から脱け出すための哲学 (岩波新書 新赤版 1802) 作者: 慎改康之 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/10/19 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 慎改康之『ミシェル・フーコー 自己から抜け出すための哲学』岩波新書、2019年。 著者は、フーコーの著作、講義録の見事な翻訳と、明晰な解説をすでにいくつも世に送り出している。本書は、その著者による待望のフーコー入門書である。入門書であるのだから、フーコーの主要著作の内容紹介はもちろんなされる(まだ邦訳のない『肉の告白』の解説もなされる)。しかし、それと並んで本書が重視するのは、著作と著作のあいだにあるつながりである。フーコーは次々と主題を変える。その変化をどう説明すればいいのか。 著者によれば、最初期のフーコーの問題意識は、近代社会のなかで失われた人間性をどう取り戻すか、というものだっ

                                                  • Amazon.co.jp: 行動経済学の使い方 (岩波新書 新赤版 1795): 大竹文雄: 本

                                                      Amazon.co.jp: 行動経済学の使い方 (岩波新書 新赤版 1795): 大竹文雄: 本
                                                    • 青木健太『タリバン台頭』(岩波新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                                                      4月19 青木健太『タリバン台頭』(岩波新書) 8点 カテゴリ:社会8点 2021年8月、アフガニスタンの首都・カーブルがターリバーンによってあっという間に陥落させられた出来事は、そこから逃げ出そうとする人々の映像と相まって衝撃的なものでした。 2001年の9.11テロ後にアメリカの攻撃によって政権を追われたターリバーンが、まさか20年後にこのような形で政権に復帰しようとは、当時からは想像できなかったことです。 本書は、90年代半ばに「世直し運動」として活動を始めたターリバーンが政権を掌握し、その後アメリカの攻撃によって政権を失ってからいかにして復活してきたかを追っていますが、そこで明らかになるのはターリバーンの「すごさ」というよりも、それまでのアフガニスタンの状況の「ひどさ」です。 そして、「イスラーム原理主義」の組織として扱われがちなターリバーンの内実について、アフガニスタンの風土に根

                                                      • Rock Lobsterは伊勢海老 - 面白情報探し旅!?

                                                        エビというと海老と蝦。 「蝦」は海中を泳ぐ中小型の殻が軟らかいエビ、「海老」は海底を歩く大型で硬い殻を持つエビです。 エビはすごい カニもすごい-体のしくみ、行動から食文化まで (中公新書 2677) 作者:矢野 勲中央公論新社Amazon つまり車エビは蝦、イセエビは海老です。 ランキング参加中はてなブログ【シニア部門】ランキング参加中音楽室ランキング参加中知識 今週のお題「名作」 海の生き物の「名曲」?! 世間一般が言う「名作」からは逸脱しているかもしれませんが、大昔に好きだった曲。 海が好きな為、海の生き物が登場する曲を勝手気ままに「名作」認定致します。 古い曲なので、還暦より若い人はご存じないかも知れません。 ロックロブスター 伊勢海老というと英語でRock Lobster。 Rock LobsterというとB-52’sの楽曲。 1970年代後半(1978年頃?)よく聴きました。

                                                          Rock Lobsterは伊勢海老 - 面白情報探し旅!?
                                                        • 【読書感想】太平天国――皇帝なき中国の挫折 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                                          太平天国――皇帝なき中国の挫折 (岩波新書 新赤版 1862) 作者:菊池 秀明発売日: 2020/12/19メディア: 新書 Kindle版もあります。 太平天国 皇帝なき中国の挫折 (岩波新書) 作者:菊池 秀明発売日: 2021/04/22メディア: Kindle版 「滅満興漢」を掲げて清朝打倒をめざし、皇帝制度を否定した太平天国。その鎮圧のために組織され、台頭する地方勢力の筆頭となった曽国藩の湘軍。血塗られた歴史をもたらした両者の戦いの詳細を丹念にたどり、中国近代化へと続く道に光をあてるとともに、皇帝支配という権威主義的統治のあり方を問い直す。 世界史の授業で、「太平天国の乱」を「『滅満興漢』を掲げ、清朝の衰退と地方軍閥の伸張を招いた大規模な反乱」と習ったときの僕の率直な印象は「太平天国」とか、なんだか能天気な名前だな、というものでした。 自分で「天国」とかいうところに、ロクな場所

                                                            【読書感想】太平天国――皇帝なき中国の挫折 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                                          • 上杉鷹山「富国安民」の政治 - わくワーク

                                                            お元気さまです。わくワークの義(ヨシ)です。 窮乏する米沢藩を立て直した 上杉鷹山の本を読みました。 先日、投稿した記事で、米沢のことを思い出していた時に見つけた本です。 waqwork.hatenablog.com 莫大な借金を抱え資金繰りが厳しい米沢藩を家臣とともに倹約を実行し、住民が安心して暮らせる政治を行って、名君のなって行きます。 政治家のお手本となる人物と思います。 米沢藩の立て直しは、上杉鷹山が1人で行ったのではなく、優秀な部下が鷹山を教育した成果でもあることがわかります。 上杉鷹山 「富国安民」の政治 (岩波新書 新赤版 1865) [ 小関 悠一郎 ] 楽天で購入 ちょっと難しい本でした。 簡単に上杉鷹山のことを知りたい場合は、ぜひ米沢市へ! 米沢市の上杉神社の近くに米沢市上杉博物館があります。 www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.

                                                              上杉鷹山「富国安民」の政治 - わくワーク
                                                            • 2020年アメリカ大統領選挙の行方とトランプ大統領の「非常識な」4年間 - いつか電池がきれるまで

                                                              www3.nhk.or.jp まもなく、アメリカ大統領選挙の投開票が行われます。 4年前、2016年の大統領選挙では、民主党のヒラリー・クリントン候補が結局勝つんだろうな、と思いきや、開票がはじまってみると、共和党のトランプ候補が激戦州で次々に勝利をおさめ、当選しました。 そのとき、僕は人生はじめての激しい回転性めまいを発症し、起き上がることもできずに、「あの問題発言だらけのトランプさんが、大統領に……?」と、世界の終わりを見ているような気分になっていたのです。 イギリスのEU離脱といい、とんでもないことになった、と思いつつも、歴史に残る瞬間を目の当たりにしている、という高揚感もあったのです。 あれから4年も経ったのか…… 側近は次々にいなくなり、相変わらずツイッターで問題発言を繰り返し、アメリカの半分から嫌われ続けたトランプ大統領ですが、4年間の任期をなんとか全うすることになりそうです。

                                                              • 【書評】ブッダになれるのは一部の「能力者」だけか、それとも全員なのか?師茂樹『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』 - 明晰夢工房

                                                                最澄と徳一 仏教史上最大の対決 (岩波新書 新赤版 1899) 作者:師 茂樹 岩波書店 Amazon 仏教というより高度な論理学の本を読んだような、不思議な読後感が得られる一冊だった。本書『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』は、タイトル通り最澄と徳一の論争について解説してるが、ここでの争点は大ざっぱにいうと「人は誰でもブッダになれるのか」だ。最澄は一乗説(=衆生はいずれ皆ブッダになる)、徳一は三乗説(=ブッダをめざす道である菩薩乗と阿羅漢をめざす声聞乗・独覚乗が併存する)の立場である。大乗仏教の究極目的は「ブッダになること」なので、人がブッダになれるかどうかは一大問題だ。だからこの点について見解の相違があれば、大論争に発展する。 最澄と徳一の論争を理解するためには、最低限の仏教思想史をおさえておく必要がある。このため、本書の「はじめに」では最澄の時代にいたるまでの大乗仏教思想史が簡潔に説明

                                                                  【書評】ブッダになれるのは一部の「能力者」だけか、それとも全員なのか?師茂樹『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』 - 明晰夢工房
                                                                • 50歳になったので・・・ - ほおずきれいこの骨髄ブログ・2nd season

                                                                  今月50歳になりました。 なので、ブログ村の40代主婦グループから抜けなきゃね・・・ 2月も今日で終わり。すっかりブログの更新が途絶えてしまっているのですが、パワーストーンのブレスレット作りにハマっていたり、30枚の文学作品を応募するために基本に帰って小説指南書をいろいろ読んでみたり。過去の文学作品を読んでみたり。ブログ以外に気をとられていました。 本を読むのは好きですが、文学といわれるものの面白さがわからなくて、太宰治もまともに読んだことがなかったのですが、「斜陽」を読んでみました。 昔は大ベストセラーになったかもしれないけど、やっぱり今の感覚ではありきたりな気もしてお手本にはなりませんでした。 ここ数年はSFか童話しか書いてなくて、なんとしても文学作品を書きたくて悩んでいます。しめきりは6月です。 最近読んだ本 「斜陽」はkindleで0円です。著作権がもう切れているので。夏目漱石の本

                                                                    50歳になったので・・・ - ほおずきれいこの骨髄ブログ・2nd season
                                                                  • Amazon.co.jp: 教育は何を評価してきたのか (岩波新書 新赤版 1829): 本田由紀: 本

                                                                      Amazon.co.jp: 教育は何を評価してきたのか (岩波新書 新赤版 1829): 本田由紀: 本
                                                                    • Amazon.co.jp: 太平天国――皇帝なき中国の挫折 (岩波新書 新赤版 1862): 菊池秀明: 本

                                                                        Amazon.co.jp: 太平天国――皇帝なき中国の挫折 (岩波新書 新赤版 1862): 菊池秀明: 本
                                                                      • 天然理心流はなぜ多摩の豪農に伝わったのか?須田努『幕末社会』 - 明晰夢工房

                                                                        幕末社会 (岩波新書 新赤版 1909) 作者:須田 努 岩波書店 Amazon 天然理心流を開いた近藤内蔵助は、江戸の両国薬研堀に道場を構えていた。だがなかなか門人が増えなかったため、多摩の農村で出稽古をはじめ、この地域に土着していた八王子千人同心たちに剣術を伝えていったことはよく知られている。やがて多摩地域の百姓身分のなかから才能のある者が近藤家へ養子に入り、二代目以降の近藤家の名跡を継いでいく。宮川勝五郎、のちの近藤勇もこうして天然理心流の四代目を継ぐことになった。 saavedra.hatenablog.com だが、もともと千人同心たちの武術だった天然理心流は、やがて豪農たちの剣術へと変わっていく。その背景には、幕末期特有の多摩地域の社会情勢がある。須田努『幕末社会』によると、天保期には百姓一揆の作法が崩壊し、蜂起した無宿たちは暴力の行使をためらわなくなった。百姓一揆とは本来、幕

                                                                          天然理心流はなぜ多摩の豪農に伝わったのか?須田努『幕末社会』 - 明晰夢工房
                                                                        • ごうど・ローズパーク再訪と日吉神社参拝(後編:日吉神社とその周辺) - 🍉しいたげられたしいたけ

                                                                          神仏習合や廃仏毀釈のことを知りたければ、関係する書籍を読むにしくはない。しかし現地を歩くと、本で得た知識を補強する材料があんがい見つかるものだ。それに何より気候のいい時季に散策すること自体が楽しく、精神衛生上も良さそうだと思う。 幸い日吉神社には参拝者用の無料駐車場があった。ごうど・ローズパーク北側の駐車場から100mほどしか離れていなかったが、いちおう移動した。 目の前に愛宕神社の祠があった。日吉神社と関係あるのかないのか、神域が広かった時代には接写末社の一つだったのだろうか、などといろいろ想像しつつ、こういうときご挨拶のお参りは必ずすることにしている。 日吉神社の灯篭、鳥居、門標。 上の写真左側にあった地蔵堂。 中がしっかり覗けて、布製の袈裟をつけたお地蔵さんがいて、賓頭盧〔びんずる〕尊者の像もあって、大日如来、阿弥陀如来、聖観音菩薩と思われる小ぶりな仏像もあって、由緒書きが貼ってあっ

                                                                            ごうど・ローズパーク再訪と日吉神社参拝(後編:日吉神社とその周辺) - 🍉しいたげられたしいたけ
                                                                          • 【書評】『英語独習法』@ 10年近く英語を勉強しても話せるようにはならない理由がわかる - 思ったことを「メモ」にとっておく

                                                                            投稿日:2021年4月7日 なぜ、英語をあれほど学習してきたのに、英語で話せるようにはならないのか? 中学、高校、大学をあわせると10年近く英語を学んできたはずだ。文法を理解し、単語もかなり覚えてきたつもりだ。 英語を「読む」ことはなんとかできていそうだが、スラスラ話せるかといえば、決してそんなことはない。 今の英語教育は「読む・聞く・書く・話すの4技能」が必要とか言われているけど、実際のところどうすれば、「読む」はともかく、「聞く・書く・話す」ができるようになるのか? ボク自身も英語を学習し、英語を(読解中心だが)教えてきているので、この「聞く・書く・話す」の3技能へのギャップが大きいことはよくわかっているつもりだ。 特に「聞く」・「話す」の壁はかなり高く思える。 基本的なフレーズを覚えてそれを言うことはたやすいが、使えるフレーズなんてたかが知れているので、覚えたフレーズで使えるのは極め

                                                                              【書評】『英語独習法』@ 10年近く英語を勉強しても話せるようにはならない理由がわかる - 思ったことを「メモ」にとっておく
                                                                            • Amazon.co.jp: 知的文章術入門 (岩波新書 新赤版 1897): 黒木登志夫: 本

                                                                                Amazon.co.jp: 知的文章術入門 (岩波新書 新赤版 1897): 黒木登志夫: 本
                                                                              • 南陀楼綾繁:『岩波新書解説総目録 1938-2019』をよむ

                                                                                私が大学2年生だった1988年1月、早大文学部キャンパスにあった生協書籍部に岩波新書の新刊が山積みになっていた。このとき刊行された8冊によって、岩波新書はそれまでの「黄版」から「新赤版」の時代に入ったのだ。 大学に入っても高校以来のサブカル的な読書を引きずっていた私は、岩波新書が他の教養新書(中公新書や講談社現代新書)とどう違うかもよく判っていなかった。この時買ったのは、大江健三郎『新しい文学のために』〔新赤1〕でも廣松渉『新哲学入門』〔新赤5〕でもなく、劇作家としてよりはエッセイストとして親しみのあった別役実の『当世・商売往来』〔新赤8〕だった。最初のラインナップでは、もっとも岩波新書っぽくない一冊だろう。 その頃から、ときどき岩波新書の新刊を買うようになり、その一方で、早稲田や中央線の古本屋街を回って100円から300円ぐらいで昔の岩波新書を買った。結局読まないまま処分してしまった本も

                                                                                  南陀楼綾繁:『岩波新書解説総目録 1938-2019』をよむ
                                                                                • 明晰夢工房

                                                                                  www.nhk.jp 3か月でマスターする 世界史 4月号 (NHKシリーズ) 作者:岡本 隆司,井上 文則,守川 知子 NHK出版 Amazon NHKEテレ『3か月でマスターする世界史』が先日スタートした。番組冒頭から岡本隆司氏が佐藤あゆみアナに「コロンブスと聞くと何を思い浮かべますか」と問いかけ、佐藤アナが「新大陸の発見です」と答えると、「新大陸の発見という視点は、ヨーロッパという特殊な地域から見たものです」と指摘する一幕があった。「世界史をアジアの視点からとらえ直す」という番組の軸がここで示された形になる。 第一回は、古代文明の誕生と遊牧民との関りについて見ていく回。とかく大河とのかかわりが強調されがちな古代文明について、この視点は新しい。古代の都市は農耕地域と遊牧地域の境界に生まれているが、これは両者が交易をおこなっているからで、交易の拠点として都市が生まれる。商業が活発になると

                                                                                    明晰夢工房