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弦楽四重奏曲 有名の検索結果1 - 36 件 / 36件

  • 間違いだらけのクラシック音楽史の表を修正してみた

    https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1664833 ↑このブコメで賞賛されている表がかなりデタラメなので修正してみた。 とりあえず同じように1600年代から始めます。「オケゲム、マショー、パレストリーナ、ジョスカン・デ・プレがないぞ」とかいう意見もあるようですが、それはもっと以前だから書いていないだけです。 作曲家の「生まれた年」ではなく「主に活躍した時代」で書きます。これに文句を言っている方もおられるようですが、何故かと言うと例えば生まれは1600年代終盤だけれど音楽家として活躍し世に認められたのは1700年代になってから、といったような例があるからです。 「あれは記憶だけで描いてるから素晴らしい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、これも資料などは参照せず、ほぼ脳内の情報だけで書いております。 1600年代前半イタリアモンテヴェ

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    • 第3回 「教授」以前の彼(その2)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま

      比類なき輝きを放つ作品群を遺すとともに、「脱原発」など社会運動にも積極的に取り組んだ無二の音楽家、坂本龍一。その多面的な軌跡を「時代精神」とともに描き出す佐々木敦さんの好評連載、第3回の公開です! 1 4週間続いた新宿高校でのストライキ 新宿高校時代の有名なエピソードに、坂本龍一が中心となって行なった「ストライキ」がある。 3年生の秋ごろ、新宿高校でストライキをやりました。69年の秋ですから、当時としては遅い方なんですが、安保条約とかベトナム戦争とか、そういう一般的な問題ではなくて、ローカルな、学校の個別課題に関しての運動でした。たしか具体的な要求を7項目、学校に突きつけました。制服制帽の廃止、すべての試験の廃止、通信簿の廃止、等々。(『音楽は自由にする』) このときのことは、「3バカトリオ」の塩崎恭久と馬場憲治の対談「革命同志・坂本龍一を偲ぶ」(『文藝春秋』2023年6月号)でも語られて

        第3回 「教授」以前の彼(その2)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま
      • 文字の世界はいつだって、どこかフォーマル ―― 言葉を届ける前にしておきたい12のケア〈第1回〉 | HON.jp News Blog

        いまや誰かに言葉を届けることは簡単にできます。だからこそ、届ける前に気をつけておきたいことがあります。日々言葉と向き合う校正者の大西寿男さんによる連載第1回です。 この世界には、2つの国があります。 耳と口(オーラル)の国と、文字(書き言葉)の国です。 望むと望まざるとにかかわらず、私たちは、言葉と文字なしに生きてはいけません。 ――「文字の国のダンジョンで、私たちはいかにサバイブするか」 この連載ではそのスキルを、校正の仕事を通して提案していきます。 第1回 文字の国のフォーマルくん 文字の国では、たった一文字が大きな違いになることがあります。さて、どう違うでしょう? 【1】 a ちょっと、うれしくない。 b ちょっと、うれしくない? 【2】 a 変人たちの聖地 b 恋人たちの聖地 【3】 a いまなら、なんと1円でご提供! b いまなら、なんと1万円でご提供! 【4】 a 10×10=

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        • クラシック曲ガイド(増田) を見やすくしたよ。

          anond:20210210062305 (クラシック曲ガイド) を見やすくしたよ。 はてな記法で、分類表示した。テキストは変えていません。 §1600年代前半 イタリアモンテヴェルディ  (みんな知ってる「私を死なせて」)カッチーニ  (「アヴェ・マリア」が有名だが実はソ連の音楽学者ヴァヴィロフの贋作。真作で有名なのは「アマリッリ」)ドイツシュッツ  (「ドイツ音楽の父」として有名)シャインシャイト  (以上3名は「ドイツ三大S」として有名) §1600年代後半 イタリアコレッリ  (「ラ・フォリア」が有名)おフランスリュリ  (バロック・フランスオペラの第一人者)ドイツパッヘルバル  (「カノン」だけが有名)イギリスパーセル  (オペラ「ディドーとエネアス」が有名) §1700年代前半 イタリアヴィヴァルディ  (「四季」の人)アルビノーニ  (「アルビノーニのアダージョ」が有名だが贋

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          • ここに始まる〝不滅の9曲〟。ベートーヴェン『交響曲 第1番 ハ長調 作品21』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

            ベートーヴェン(1801年の肖像) 第1シンフォニーの評判は? 1800年4月2日にウィーンのブルク劇場で開催された、ベートーヴェン初のアカデミー(作曲家主催のコンサート)。 メインは、プログラム最後、大トリに持ってこられた記念すべき第1シンフォニー。 ベートーヴェンはすでに29歳になっていて、たくさんの名曲を作曲していましたが、シンフォニーについては長年構想を温め、推敲を重ねて、ようやく満を持して発表にこぎつけました。 モーツァルトが〝最後〟のシンフォニーを書いたのが32歳ですから、ベートーヴェンがいかにシンフォニーの作曲に慎重だったか、気合を入れたかが分かります。 〝不滅の9曲〟の一番目ですから、今から思えば別に不思議はないかもしれませんが、もともとオペラやコンサートのはじまりの曲、いわば前座に過ぎない〝軽い曲〟だったシンフォニーを、ベートーヴェンは初めから、自らの芸術の中核媒体として

              ここに始まる〝不滅の9曲〟。ベートーヴェン『交響曲 第1番 ハ長調 作品21』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
            • 『坂本龍一ヒストリー前編 ~ 幕末からのルーツ 誕生からミュージシャンへの軌跡  〜』

              Kou音楽雑感と読書感想を主に、初老の日々に徒然に。 ブログタイトル『氷雨月のスケッチ』は、はっぴいえんどの同名曲から拝借しました。 自分は四十年ほど前、坂本龍一の存在を知りました。彼がデビューする前、スタジオ・ミュージシャンだったころ、多くのアルバムのクレジットでその名をよく見かけました。ファースト・アルバムも、リアルタイムで買いました。 坂本龍一の音楽としては、ピアノソロや、民族音楽っぽいものが好きでよく聴きます。いまも曲を流しながら書いています。ただテクノ・ポップといわれる、彼を一躍メジャーに押し上げた、YMOのような機械的な音には、正直ついていけませんでした。また難しい音楽論もよくわかりません。興味があるのは坂本龍一という音楽家の、人間的な側面です。 坂本の自伝である『音楽は自由にする』は、その貴重な記録です。もう十年近くも前の本ですが、生い立ちから始まるミュージシャンへの軌跡が克

                『坂本龍一ヒストリー前編 ~ 幕末からのルーツ 誕生からミュージシャンへの軌跡  〜』
              • 国王に大喝采を浴びた、ベルリンのベートーヴェン。『2つのチェロ・ソナタ 作品5』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                チェロ・ソナタ作品5をベートーヴェンと初演したジャン=ルイ・デュポール ベートーヴェンがたどるバッハ巡礼の旅 初の長旅に出た若きベートーヴェン。 1796年4月半ば頃、かけがえのない出会い、そして名声を獲得したプラハを後にして、次の目的地に向かいます。 彼を旅に連れ出したリヒノフスキー侯爵は、すでにウィーンに戻っていました。 最初はベルリンまでベートーヴェンを連れていって、プロイセン王に引き合わせる予定だったはずですが、所用ができたものと思われます。 ベートーヴェンはここからは一人旅になりますが、侯爵は十分にお膳立てしてくれていたと見えて、行程に支障はありませんでした。 次の目的地は、ザクセン選帝侯の都、ドレスデン。 到着したのは4月23日でした。 当時の選帝侯は、バッハがロ短調ミサやカンタータを捧げて、宮廷楽長の称号を求めたフリードリヒ・アウグスト2世の孫、フリードリヒ・アウグスト3世(

                  国王に大喝采を浴びた、ベルリンのベートーヴェン。『2つのチェロ・ソナタ 作品5』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                • 平沢進の音楽世界観を多角的に紐解く - Music Synopsis

                  ※当記事は文字数が9万字以上ある記事になります。 そのため、時間がある時に閲覧すること、また字数の関係上スマートフォンでの閲覧よりもパソコンやタブレット端末での閲覧を併せて強く推奨します。 ・はじめに これまで久石譲・菅野よう子といったメジャーでありながら知名度も抜群であり多大なフォロワーがいる、いってみれば名実ともに全員が納得できる偉大な大家について書きました。つまり大衆が愛すべき作曲家に焦点を当てました。しかし今回はすこし捻った特集を組みました。 マイナーだけど何故かメジャーアーティストとして有名という音楽版の諸星大二郎とでも形容すべき人物、つまりは平沢進です。まず音楽版の諸星大二郎とはどういう意味なのか、という点についてです。 同業者からは絶大な支持があるもののより広域的な範囲では知られていないという存在を形容するものとして「ミュージシャンズ・ミュージシャン」という単語があります。

                    平沢進の音楽世界観を多角的に紐解く - Music Synopsis
                  • 「農奴解放政策」が音楽にもたらしたもの。ハイドン:交響曲 第73番 ニ長調《狩り》 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                    ルーベンス『狩りをするディアナとニンフたち』 農民と農奴の違いとは 新年あけましておめでとうございます。 本年も本ブログをよろしくお願いいたします。 さて、昨年に引き続き、モーツァルトに保護を与えたことで有名な、皇帝ヨーゼフ2世の〝上からの改革〟とその影響をみていきます。 「宗教の寛容」と並んで名高いのが、「農奴の解放」です。 もうすぐ19世紀という時代なのに、中世の農奴制がまだ残っていたの?と驚きますが、農村というのは都会に比べて、どの国でもどの時代でも保守的で、なかなか変化しにくいのです。 農業の生産活動が、商工業などに比べて暦に縛られ、毎年毎年のルーティンがきっちり決まっているからなのかもしれません。 これを下手に崩そうものなら、たちまち収穫が得られなくなるのではないか、という怖さがあります。 日本でも、地主と小作人の従属関係は、戦後の農地改革まで続いていたという見方もあります。 中

                      「農奴解放政策」が音楽にもたらしたもの。ハイドン:交響曲 第73番 ニ長調《狩り》 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                    • 弟が勝手に分割して売り飛ばした?ベートーヴェン『2つのやさしいピアノ・ソナタ 作品49(第19番&第20番)』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                      プライベートな教材用ソナタ 引き続き〝18世紀のベートーヴェン〟を聴いていきます。 まだ、運命の耳の病に気づくか気づかないか、という頃です。 ベートーヴェンはピアニスト兼作曲家としてメキメキと腕を上げ、名声もうなぎ登りでしたが、定職はないので、貴族や富豪の子女へのピアノレッスンが大きな収入の柱でした。 そんな頃、1795年から1797年あたりに作られたと考えられる、初心者向けのピアノソナタがあります。 ピアノソナタ 第19番 ト短調と、第20番 ト長調 作品49です。 このふたつのソナタは「ソナチネアルバム 第1巻」に収められていて、モーツァルトの第16番(旧第15番)ハ長調と並んで、ピアノを習っている人にはお馴染みの曲です。 www.classic-suganne.com 素朴な疑問だらけの曲 でもこの2曲には、いくつか、あれ?と思う疑問があります。 まず、作曲時期が、ピアノソナタでいえ

                        弟が勝手に分割して売り飛ばした?ベートーヴェン『2つのやさしいピアノ・ソナタ 作品49(第19番&第20番)』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                      • 若きロシア皇帝に捧げた〝アレクサンダー・ソナタ〟。ベートーヴェン『3つのヴァイオリン・ソナタ 作品30(第6番~第8番)』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                        ロシア皇帝アレクサンドル1世 ナポレオンをやっつけたロシア皇帝 ベートーヴェンは、『春』を完成したあと、さっそく新しいヴァイオリン・ソナタの作曲に取り掛かります。 1801年から翌1802年にかけてのことです。 1802年10月には、あの『ハイリゲンシュタットの遺書』が書かれていますから、耳の病に悩み抜き、苦しんでいる最中に作曲されたことになります。 この頃から、ベートーヴェンの作品に、さらに繊細さと力強さが増しているように感じます。 深く悩み傷ついた心。 芸術への使命感からその克服。 人間の弱さと強さ、その両方を表現しているベートーヴェンの音楽が、さらに深くなってきている思いがします。 1802年春に完成したヴァイオリンは3曲セットで、1年後の1803年5月に『ピアノフォルテのための、ヴァイオリンを伴う3つのソナタ 作品30』として出版されました。 まだタイトルとしてはピアノが主、ヴァイ

                          若きロシア皇帝に捧げた〝アレクサンダー・ソナタ〟。ベートーヴェン『3つのヴァイオリン・ソナタ 作品30(第6番~第8番)』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                        • 時代を〝近代〟に進めたシンフォニー。ベートーヴェン『交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《エロイカ(英雄)》第1楽章』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                          アントワーヌ=ジャン・グロ『アルコレ橋上のボナパルト』1796年 19世紀に突入させた一撃 1804年12月。 ベートーヴェンは、パトロンのひとり、ロプコヴィッツ侯爵の館にて、新しいシンフォニーの試演(リハーサル)を行います。 この館は今では演劇博物館になっており、試演された部屋は〝エロイカ・ザール〟と呼ばれています。 この部屋で初めて世に鳴り響いた音こそ、歴史を変える音楽でした。 その曲は、交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55《エロイカ(英雄)》。 ショーンバーグの評論を引用します。 1805年に初演された『エロイカ』は、音楽史上の転換点の一つになっている。この交響曲の完成するまでは、ベートーヴェンは18世紀に根を下ろした作曲家であった。たしかに彼の音楽はハイドンやモーツァルトの作品よりも、ずっと野性的であった。作品18の6つの弦楽四重奏曲は新世界を示唆した(しかし、ただ示唆しただけであ

                            時代を〝近代〟に進めたシンフォニー。ベートーヴェン『交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《エロイカ(英雄)》第1楽章』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                          • 領民の重税が生み出した、永遠の芸術。ベートーヴェン『交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《エロイカ(英雄)》第3楽章』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                            エロイカが初演された部屋(ロプコヴィッツ宮殿のエロイカザール) 〝冗談〟という意味のスケルツォ ベートーヴェンの交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55《エロイカ(英雄)》。 今回は第3楽章を聴きます。 前作の第2シンフォニーからすでに、第3楽章はメヌエットからスケルツォに置き換えられていますが、この曲に至っては、もはや古典派シンフォニーのメヌエットは影も形もありません。 スケルツォとは、イタリア語で「冗談」「諧謔」という意味です。 ユーモアたっぷりの、おどけた音楽、というニュアンスです。 古典派シンフォニーの第3楽章をメヌエットにすることを定着させたのは、交響曲の父ハイドンですが、これをスケルツォに置き換えることを始めたのも実はハイドンです。 ベートーヴェンはこれにメヌエットを超えた表現の幅を見出し、積極的に取り入れました。 ハイドンの意図は、シンフォニーの中に利かせたスパイス的なものだった

                              領民の重税が生み出した、永遠の芸術。ベートーヴェン『交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《エロイカ(英雄)》第3楽章』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                            • 第2回 「教授」以前の彼(その1)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま

                              比類なき輝きを放つ作品群を遺すとともに、「脱原発」など社会運動にも積極的に取り組んだ無二の音楽家、坂本龍一。その多面的な軌跡を「時代精神」とともに描き出す佐々木敦さんの好評連載、第2回の公開です! 坂本龍一は、1952年1月17日、東京都中野区に生まれた。父親は河出書房/新社の文芸編集者だった坂本一亀、母親は帽子デザイナーの坂本敬子。龍一はひとりっ子である。 両親と幼少時の思い出を坂本龍一は何度か語っている(『音楽は自由にする』2009年、『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』2023年、吉村栄一が坂本に長期間にわたりインタビュー取材を行って著した『坂本龍一 音楽の歴史』2023年、など)。 1 近くて遠い存在だった父親 三島由紀夫の『仮面の告白』(1949年)を始めとして、埴谷雄高、高橋和巳、野間宏、椎名麟三、井上光晴、中村真一郎、小田実、丸谷才一、いいだ・もも、辻邦生など戦後文学の重要作

                                第2回 「教授」以前の彼(その1)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま
                              • 微笑ましい夫婦ゲンカの曲?ベートーヴェン『2つのピアノソナタ 作品14 《第9番 & 第10番》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                アウトドアとインドアの使い分け? ベートーヴェンのヴァイオリンソナタを聴いてきましたが、再びピアノソナタに戻りましょう。 第8番 ハ短調『悲愴』のインパクトは強烈でしたが、この第9番と第10番は、また優しい調子になります。 ただ、第7番から第10番までは、ほぼ同時並行の時期に作られたと考えられますので、順番に発展していった、というより、色々なタイプの曲を実験的に作っていた、ということかと思います。 『悲愴』や続く第11番は〝大ソナタ〟と題されて、その名の通り、コンサートホールで満場の聴衆を圧倒するような迫力があります。 でも、間に挟まれたこの「作品14」の2曲セットは、愛らしく、こじんまりとしていて、サロン的、室内的です。 かといって内容が薄い、というわけではないですし、むしろ、より緻密な彫琢が施されているのです。 この頃のソナタは、アウトドア用とインドア用に書き分けていたかのように感じま

                                  微笑ましい夫婦ゲンカの曲?ベートーヴェン『2つのピアノソナタ 作品14 《第9番 & 第10番》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                • 【曲解説】恋するベートーヴェン。『ピアノ協奏曲 第4番 ト長調』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                  ヨゼフィーネ・ブルンスヴィック(1779-1821) ベートーヴェンのピアノ・コンチェルト 前回、交響曲 第5番 ハ短調〝運命〟と第6番 ヘ長調 『田園』が初演された、1808年12月22日のコンサートを取り上げました。 〝全てベートーヴェン氏の新作〟という触れ込みで新聞広告が打たれた、盛りだくさんのプログラムでしたが、今回はそこで演奏された『ピアノ・コンチェルト 第4番 ト長調 作品58』を聴きます。 ピアノ・コンチェルトは、モーツァルトが自身をピアニストとしてスターダムにのし上げるべく力を入れたジャンルで、27曲を作曲しました。 その〝モーツァルトの再来〟との呼び声高く、天才ピアニストとしてウィーン音楽界に殴りこんだベートーヴェンも、1795年、25才のときに『ピアノ・コンチェルト 第2番 変ロ長調 作品19』で華々しくコンサート・デビューを飾っています。 しかし、シンフォニーと同じよ

                                    【曲解説】恋するベートーヴェン。『ピアノ協奏曲 第4番 ト長調』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                  • ベスト・ヴァイオリニスト:史上最高の20人のヴァイオリニストたち

                                    ヴァイオリニストの最高峰とは? 伝説の名手から、現代の若手のスターまで、最高のヴァイオリニスト20人をご紹介。 16世紀初頭、北イタリアに、ヴァイオリンとおぼしき楽器が出現し始めた。17世紀には、ヴァイオリンはすでに独奏楽器としても器楽アンサンブルの主力としてもその重要性が確立された。そしてこの時期、イタリアではニコロ・アマティ、アントニオ・ストラディヴァリにジュゼッペ・グァルネリによる極上の楽器が製作されていたのだ。 下記に挙げる20人の偉大なヴァイオリニストたちのほとんどが、これらのうちの1人、あるいは複数の製作者による楽器の演奏経験を持つ。オーケストラの楽器の中でも最も幅広く、魅力的なレパートリーを持つヴァイオリンのために、多くの偉大な作曲家たちが、こぞって協奏曲、室内楽曲、独奏曲を書いているのは驚くに値しない。木の箱、4本の弦に弓があがれば出来ることに驚くばかりだ! 史上最高の20

                                      ベスト・ヴァイオリニスト:史上最高の20人のヴァイオリニストたち
                                    • クラシックのもうひとつの〝四季〟。ハイドン:オラトリオ『四季』より第1部『春』第1~2曲〝春よ、来い〟 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                      ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809) もうひとつの〝四季〟 前回まで、ほとんど知らぬ人とてないポピュラーなヴィヴァルディの『四季』を聴きましたが、クラシックの曲目には、もうひとつの偉大な〝四季〟があります。 それは、ハイドンのオラトリオ『四季』です。 巨匠ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)の最後の大作ですが、一般にはそれほど演奏の機会は少なく、あまり知られていないと思われます。 しかし、ハイドンの2大オラトリオ『天地創造』と『四季』は、クラシック音楽の金字塔といえる不朽の傑作です。 ヴィヴァルディのコンチェルトで表現された四季それぞれの自然や人々の暮らしの描写が、より具体的に、歌と合唱でつづられています。 ハイドンならではの親しみやすく、分かりやすい音楽で、物語は絵本のページをめくるかのように進みます。 ただ、ドイツ語の独唱や合唱で構成される長大さゆえ、ヴィヴァルディのコンチェル

                                        クラシックのもうひとつの〝四季〟。ハイドン:オラトリオ『四季』より第1部『春』第1~2曲〝春よ、来い〟 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                      • 追悼ジョン・ハッセル | ele-king

                                        “悪行と善行の観念を越えたところに平原が広がる。我々はそこで会おう” ジャラール・ウッディーン・ルーミー(13世紀ペルシャの神秘主義詩人) ジョン・ハッセルに電話インタヴューしたのはちょうど1年前の昨年7月だった。 実はそのとき、もしかしたらこれが最後の取材になるんじゃないか……という予感があった。彼の問答には、明晰さのなかにも随所で精神的衰弱が垣間見られたから。取材3ヶ月前の同年4月には、ジョン・ハッセルの生活サポートのためのファンドが立ち上がったことをブライアン・イーノがツイートしていたが、当時ハッセルは、骨折治療とコロナ禍での健康不安により生活が困窮していたという。昨年の新作『Seeing Through Sound』により、新たなリスナーを増やしていただけに、彼の逝去はあまりにも残念だ。 件のインタヴュー記事では『Seeing Through Sound』のことだけでなく、過去のキ

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                                        • 運命はドアを叩かない?ベートーヴェン:交響曲 第5番〝運命〟より第1楽章 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                          〝運命〟を作曲した頃のベートーヴェン(1806年ノイガス画) ジャジャジャジャーンの謎 ベートーヴェンの交響曲 第6番 ヘ長調『田園』は、1808年12月22日、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で初演されましたが、ベートーヴェンといえば、というより、クラシックといえば、というくらいポピュラーな、交響曲 第5番 ハ短調〝運命〟も同じ演奏会のプログラムとして同時に初演されました。 今年、ベートーヴェンの生誕250周年を迎えるにあたって、あらためて聴き直してみようという人もおられると思うので、ここで取り上げてみたいと思います。 まず、〝運命〟という呼び名は、ベートーヴェン自身がつけたものでないことは知られていますが、そう呼んでいる国は日本くらいで、欧米ではそれほどポピュラーではありません。 それは、冒頭の有名なジャジャジャジャーン、いわゆる「運命動機」について、ベートーヴェンが〝運命が扉を叩く

                                            運命はドアを叩かない?ベートーヴェン:交響曲 第5番〝運命〟より第1楽章 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                          • 華麗にして果てしない、皇女のブライダルジャーニー。~マリー・アントワネットの生涯3。ハイドン:交響曲 第83番 ト短調《めんどり》 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                            再現されたマリー・アントワネットの婚礼用馬車 皇女の輿入れ、果てしない旅路 マリー・アンワネット輿入れの行程 マリー・アントワネットの輿入れ行列は、廷臣、護衛、侍女、小間使い、美容師、秘書、医師、司祭、料理人といった総勢275人、馬車57台でゆっくりと西に向かいます。 うち200人はフランスからお迎えに来たメンバーでした。 馬は376頭。 1日に4、5回交換しなければならなかったので、フランス国境までの2週間に2万頭以上の馬が必要だったことになります。 ヴェルサイユまで、24泊25日、行程1,260Km。 果てしない旅路を辿ってみます。 各地での歓迎行事に、14歳の少女はどう耐えたのでしょうか。 1日目、4月21日。 マリア・テレジアとマリー・アントワネットの別れ 朝、家族そろっての別れの礼拝を終え、9時半に出発。 母帝マリア・テレジアも、花嫁マリー・アントワネットも永遠の別れに涙します。

                                              華麗にして果てしない、皇女のブライダルジャーニー。~マリー・アントワネットの生涯3。ハイドン:交響曲 第83番 ト短調《めんどり》 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                            • ハイドンとモーツァルトはどっちがすごい?皇帝の卓抜な音楽批評。ディッタースドルフ:コントラバス協奏曲 ホ長調、ハイドン:交響曲 第76番 変ホ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                              弦楽四重奏曲を演奏するハイドン、モーツァルト、ディッタースドルフ、ヴァンハル 当時から比較されたハイドンとモーツァルト ハイドンとモーツァルト。 このふたりの音楽はよく比較されます。 クラシックに興味のない人が聴けば、両者の音楽は、ほとんど同じに聴こえると思われます。 私がジャズが同じに聴こえるのと同様に。 ハイドンは、モーツァルトより23年早く生まれ、モーツァルトの死の18年後に亡くなりました。 モーツァルトは、先輩ハイドンに啓示的な影響を受け、ハイドンも後輩モーツァルトに大きな影響を受けました。 ハイドン晩年の12曲の大シンフォニー『ロンドン・セット』は、モーツァルトの音楽を聴いて得たインスピレーションに満ちています。 そのため、同じように聴こえるのも無理はありません。 しかし、ふたりの個性は強烈な違いがあり、似て非なるものでした。 ルネサンスの巨匠に比べたら、私はハイドンがミケランジ

                                                ハイドンとモーツァルトはどっちがすごい?皇帝の卓抜な音楽批評。ディッタースドルフ:コントラバス協奏曲 ホ長調、ハイドン:交響曲 第76番 変ホ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                              • 2020年を飾ったハイレゾ音源BEST10、麻倉怜士が選ぶ、第1位は誰もが知っているあの曲

                                                ASCII.jpの「麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負」では、毎月たくさんのe-onkyo music新譜から10タイトルを選び、その月の特撰タイトルと推薦タイトルを選定している。そこで年末企画として、選定した120タイトルの中から、さらに年間ベストテンを選んだ。今年の最高のハイレゾをぜひ、聴いてみよう。 第10位 『On Vacation』 Till Brönner、BOB JAMES ドイツのトランぺッター=ティル・ブレナーと、キーボードの大御所ボブ・ジェームスのコラボレーション・アルバム。実に素晴らしい音だ。冒頭「1. Save Your Love for Me」のベース下行旋律で、耳目をすっかり奪われる。ひじょうにクリヤーにして、密度が高く、音色がブリリアントだ。ティル・ブレナーのトランペットのふくよかさ、ボブ・ジェームスのキーボードの突きぬけるような華麗さが特に印象に残る。音場も響きの美

                                                  2020年を飾ったハイレゾ音源BEST10、麻倉怜士が選ぶ、第1位は誰もが知っているあの曲
                                                • QUARTET AMABILE演奏会 - 松村かえるの「かえるのねどこ」

                                                  カルテット・アマービレ福岡公演|クワルテットフォーラム福岡|note QUARTET AMABILE演奏会|イベント一覧|福岡のおでかけ・イベント情報が満載!アクロスおでかけナビ QUARTET AMABILE演奏会 日時:2023年1月26日(木)19:00開演 18:30開場 会場:あいれふホール (福岡市健康つくりセンター10F) [出演] カルテットアマービレ (篠原悠那/北田千尋/中恵菜/笹沼樹) [曲目] ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第2番ト長調op.18-2 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59-3 ※休憩 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130(第1楽章~第5楽章) ベートーヴェン:《大フーガ》変ロ長調 作品133 ※笹沼さんスピーチ ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130(第6楽章) 当日は、初演時の終楽章で

                                                    QUARTET AMABILE演奏会 - 松村かえるの「かえるのねどこ」
                                                  • ナリタトップロード育成その他のオペラトークを解析する - 『ウマ娘』考察 - 世界観警察

                                                    おはようございます、茅野です。 久々の二徹記事です。まあまあ難産だった……、というより、検証すること・調べること・書くことが多かった……。 この記事はお時間がある時にお目通し下さいませ。 アプリ『ウマ娘』が 2.5 周年ということで、供給が溢れております。99世代が来るということは、わたくしは記事を書かねばなりません。 遂に来ましたね! ナリタトップロード……!!! ↑ 満を持して! トプロ委員長はサポートカードの時も天井だったので、宜しくない予感がしつつ、お出迎えに参りましょう。 無限すり抜け pic.twitter.com/SjB0o16hqq — 茅野 (@a_mon_avis84) August 24, 2023 天井ギリギリのギリで出るっていうね。追い課金しました👛 サポカも天井だったし、トプロちゃんに愛されてないのかもしれん🥺 pic.twitter.com/VKsajM8

                                                      ナリタトップロード育成その他のオペラトークを解析する - 『ウマ娘』考察 - 世界観警察
                                                    • ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲『アメリカ』【5枚の名盤を解説と感想】機関車のリズムでワクワクしよう! - アルパカと聴く幸福なクラシック

                                                      機関車のリズムにノリノリ! ハツラツとした感情と、牧歌的で包み込むような、あたたかさを合わせもつ名曲ですね。 ドヴォルザーク: 弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 第1楽章 それは、黒人霊歌に宿る精神。 美、やさしさ、思いやり、また、それらから発される、朗らかさや明るさがドヴォルザーク:弦楽四重奏曲『アメリカ』の基本にあるようです。 この、 機関車のリズムから来るワクワク感 黒人霊歌に宿る精神 この2つの要素から、ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲『アメリカ』の魅力をお伝えしたいと思います。 【楽曲を解説】ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」 機関車とドヴォルザーク 黒人霊歌とドヴォルザーク 【各楽章の解説】ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ(速く、しかしあまり速すぎないように)」 第2楽章「レント(遅く)」 第3楽章「モルト・ヴィヴァーチェ(とて

                                                        ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲『アメリカ』【5枚の名盤を解説と感想】機関車のリズムでワクワクしよう! - アルパカと聴く幸福なクラシック
                                                      • そういちコラム

                                                        4月12日は、「日本初の女性建築家」といわれる浜口ミホ(1915~1988)の亡くなった日です。 彼女の代表作は、1950 年代に開発され大量につくられた、公団住宅(団地)のキッチンです。 当時の台所は一般に「日当たりの悪い、女中の仕事場」という位置づけでした。しかし当時の最先端である日本住宅公団の設計では、台所は南側で、食事で家族が集う「家の中心」であり、ステンレス製シンクなどの最新設備を備えていました。 この「ダイニング・キッチン」の設計を、浜口は主導しました。その設計は、のちの台所に多大な影響を与えました。現代の日本のキッチンの原型をつくった、といえるでしょう。 当時の建築界は完全な男社会。昔の男性は台所仕事に全く無知だったので、女性建築家で主婦の浜口に、公団の大きな仕事のオファーが来たのです。 彼女の設計方針は、当時の常識とは違っており、反対や抵抗もありました。しかし、懸命に説得や

                                                          そういちコラム
                                                        • 2022年、第64回グラミー賞のクラシック音楽部門を解説し、歴史的な視点で解きほぐしてみる。|小室 敬幸

                                                          この投稿は、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演した際の補足資料です。お時間がある方は、「radikoのタイムフリー(※5月17日まで&放送エリア外は、有料のエリアフリーに契約が必要)」もしくは「ポッドキャスト(著作権の都合で、放送中に流れていた音楽は聴けません)」と合わせてお読みください。 【導入】グラミー賞、受賞回数ランキング(2022年時点)第1位:31回……ゲオルグ・ショルティ(1912〜97) 第2位:28回……クインシー・ジョーンズ(1933〜 ) ビヨンセ(1981〜 ) 第4位:27回……チック・コリア(1941〜2021) アリソン・クラウス(1971〜 ) 第6位:26回……ピエール・ブーレーズ(1925〜2016) 第7位:25回……ヴラディーミル・ホロヴィッツ(1903〜89) ジョン・ウィリアムズ(1932〜 ) スティーヴィー・ワンダー(1950〜 )

                                                            2022年、第64回グラミー賞のクラシック音楽部門を解説し、歴史的な視点で解きほぐしてみる。|小室 敬幸
                                                          • 3月26日は 天赦日は開運財布の日、食品サンプルの日、ツローの日、カチューシャの歌の日、サク山チョコ次郎の日 、シカの日、楽聖忌、鐵幹忌、犀星忌&毎月26日は風呂の日、プルーンの日などの日 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)

                                                            おこしやす♪~ 3月26日は何の日? その時そして今日何してた? 2022年 3月26日は 天赦日は開運財布の日、食品サンプルの日、ツローの日、カチューシャの歌の日、サク山チョコ次郎の日 、シカの日、楽聖忌、鐵幹忌、犀星忌&毎月26日は風呂の日、プルーンの日などの日です。 ●天赦日は開運財布の日 大阪府大阪市に本社を置き、「財布屋」の名称で財布職人手作りの高品質の「開運財布」を製造販売する株式会社美吉屋が制定。「天赦日」とは天の神々が万物の罪を赦す日とされ、すべてにおいて吉とされる暦の上で最も縁起が良い日で、年により季節の区切りごとに日付が変わり年に6日から7日ほどしかない。開運をもたらす「開運財布」を購入するにはふさわしい「天赦日」を広め、一人でも多くの人にポジティブに過ごしてもらうのが目的。 ●食品サンプルの日 全国の飲食店の店頭を飾る食品サンプルのパイオニアとして知られるいわさきグル

                                                              3月26日は 天赦日は開運財布の日、食品サンプルの日、ツローの日、カチューシャの歌の日、サク山チョコ次郎の日 、シカの日、楽聖忌、鐵幹忌、犀星忌&毎月26日は風呂の日、プルーンの日などの日 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)
                                                            • 陰で足を引っ張った義弟、ルイ18世とは。~マリー・アントワネットの生涯14。モーツァルト:フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

                                                              プロヴァンス伯(のちのルイ18世) ルイ16世の兄弟たち 前回はマリー・アントワネットの夫、ルイ16世の生い立ちについて取り上げましたが、今回から彼の弟たちについて見ていくことにします。 弟はふたりいて、両方とも、ルイ16世夫妻がフランス革命に倒れ、ナポレオンが登場しフランスのみならずヨーロッパを席巻したあげく退場したあと、ブルボン復古王朝の国王として相次いで即位しました。 5人兄弟を整理すると次のようになります。 長男 ブルゴーニュ公 ルイ・ジョゼフ・グザヴィエ(9歳で逝去) 次男 アキテーヌ公 グザヴィエ・マリー・ジョゼフ(1歳で逝去) 三男 ベリー公 ルイ・オーギュスト(のちのルイ16世 在位 1774-1792) 四男 プロヴァンス伯 ルイ・スタニスラス・グザヴィエ(のちのルイ18世 在位 1814-1824) 五男 アルトワ伯 シャルル=フィリップ(のちのシャルル10世 在位 1

                                                                陰で足を引っ張った義弟、ルイ18世とは。~マリー・アントワネットの生涯14。モーツァルト:フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
                                                              • Eテレ 2355のBGMに登場するジャズの名曲たち。 - 親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

                                                                2021年も残すところあとわずかですね。 年越しのときのわが家の定番のテレビ番組は「行く年くる年」ではなく「2355・0655 年越しをご一緒にスペシャル」です。 Eテレの2355は、通常は深夜2355から2400までのピッタリ5分間の番組。深夜にぴったりのジャズの曲が流れていてお気に入りの番組です。 ジャズに関してはうるさい私も、近頃は年齢のせいか「なんて曲だったかな」と曲名やアーティストが出てきません。 私自身の覚えも兼ねて、2355に登場するジャズの名曲をまとめてみます。 2355に登場するジャズの名曲 Red Garland Trio - C Jam Blues Lester Young - Taking a Chance on Love Oliver Nelson - Teenie's Blues Thelonious Monk - I'm Confessin Horace Si

                                                                  Eテレ 2355のBGMに登場するジャズの名曲たち。 - 親子ボードゲームで楽しく学ぶ。
                                                                • 外国人「君達の国出身で最も有名な作曲家は誰なのか」海外のまとめ : 暇は無味無臭の劇薬

                                                                  Comment by Peregrina1 君達の国出身で最も有名な作曲家は誰? 隠れた逸材に興味がある。 reddit.com/r/AskEurope/comments/bl4165/classical_music_fans_who_is_your_countrys/ reddit.com/r/AskEurope/comments/d3z5dp/who_do_you_think_was_your_countrys_best_composer/ reddit.com/r/europe/comments/363ywo/what_is_the_most_famous_composer_to_ever_come_out/ reddit.com/r/classicalmusic/comments/4xey5g/who_are_your_favorite_composers_from_your_ho

                                                                    外国人「君達の国出身で最も有名な作曲家は誰なのか」海外のまとめ : 暇は無味無臭の劇薬
                                                                  • 没後100周年のサン=サーンスを10曲聴こう

                                                                    anond:20210210062305 ・どういう人? フランス生まれ(1835-1921。七月王政~第一次大戦後)。小さいころは神童で、ピアノもオルガンも超一流で教養もあったすごい人。旅行も好きだった。オペラ、バレエ、合唱曲、あとは超絶技巧ものみたいな総合芸術が流行ってたフランスで、交響曲とかソナタみたいな堅苦しいジャンルをフランス人が書くならどうすればいいか模範を見せた。意識的に「フランス音楽」を作り上げた功績は大きいけど、長生きしすぎた(あと口が悪かった)せいで晩年は時代遅れ扱いを受けた。 ・普通に有名な5曲 ●交響曲第3番「オルガン付」 ザ代表作。交響曲とかいうドイツ語圏名産の重苦しい形式を、華、明快、節度が大事なフランス流の美学で仕立て直した金字塔。近いコンセプトのピアノ協奏曲第4番、ヴァイオリンソナタ第1番を聴いてみると、編成に合わせてどう曲想を変えてるかも楽しめる。 www

                                                                      没後100周年のサン=サーンスを10曲聴こう
                                                                    • ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)× 菊地成孔――2人の対話で明かされた、永遠に続く人生へのミッション | Mikiki by TOWER RECORDS

                                                                      追悼 ウェイン・ショーター 一度しかない、永遠に続く人生へのミッション 2005年12月発行intoxicate vol.59〈日本とジャズ〉特集の一部として掲載したものです。 菊地成孔「僕の履歴からおわかりのとおり、僕はあなたの大ファンです。今日、お会いできることをとても光栄に思います」 ウェイン・ショーター「私もこの場にいられることを光栄に思っているよ」 菊地「25年前、音楽を聴き始めた頃から、あなたに聞きたいことがいっぱいあるんですが、しかし同時に聞きたくない、聞くのが怖い、という気持ちも持っています。それはとても不思謙な気分で、あなたの音楽の魅力がマジック、秘密に彩られているからです。今こうしてお会いしているのがとても嬉しいのと同時に、夢を見ているような気分です」 ウェイン「私のアルバム(『Beyond The Sound Barrier』)と一緒。〈バリアを越えて〉話そうよ」 菊

                                                                        ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)× 菊地成孔――2人の対話で明かされた、永遠に続く人生へのミッション | Mikiki by TOWER RECORDS
                                                                      • 学校の放送で流すと親呼び出しにされる曲一覧 - アンサイクロペディア

                                                                        独自研究:この記事や節の内容は独自研究であるとする見方もあるようですが、ここアンサイクロペディアで笑いを取るためには自分のアイデアを記事に注ぎ込む事が不可欠です。自己言及的なページにならない程度に我が道を突き進んでみてください。 学校の放送で流すと親呼び出しにされる曲一覧(がっこう - ほうそう - なが - おやよ - だ - きょくいちらん)は、小学校や中学校、高等学校の昼の校内放送等で流すと学校に親を呼び出され、親と泣きながら謝ることになる曲の一覧。つまらない日常にスリルと興奮を求める為に冒険して流してみるのも、人生を楽しむひとつの手だ。ちなみに多くの場合、高等専門学校(高専)では問題ない。 とはいえ教師達は最近の曲など増してや電波ソングも普通のロックの区別も知らない。そんな教師に親を呼び出させるためには、よほどの曲を流す必要がある。以下がその一覧である。 クラシック[編集] ヴェク

                                                                        • ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 「Beethoven ――ベートーヴェン」公式サイト

                                                                          ルネ・マルタンからのメッセージ 西洋史上もっとも偉大な天才の一人、ベートーヴェン。彼の生誕250周年が、2020年に世界中で祝されます。今回のラ・フォル・ジュルネ(以下、LFJ)では、ベートーヴェンの有名な傑作の数々はもちろんのこと、通常のコンサートでは滅多に聴くことのできない「レア」な楽曲や、彼自身が手がけた編曲作品、そして同時代や後生の音楽家たちに与えてきた影響にも光を当て、彼らによるベートーヴェン楽曲の編曲作品も選りすぐって皆さまにお聴きいただきます。 また、20世紀以降もベートーヴェンにオマージュを捧げる新作が次々に生まれていますが、それらの作品のほか、今回のLFJで初めて演奏される魅惑的なオリジナル・プロジェクトの数々も用意して、皆さまをお待ちしています。 ベートーヴェンの音楽、そして彼からインスピレーションを受けた多彩な「音楽家たち」が一堂に会するLFJが、皆さまに沢山の発見を

                                                                            ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 「Beethoven ――ベートーヴェン」公式サイト
                                                                          1