「苦情を受けた当時、多発性の恐れや健康被害につながるものとは判断できなかった」。日本生活協同組合連合会の飯村彰常務理事は五日夜の記者会見で、再三のクレームが寄せられていた「CO・OP手作り餃子」を全品回収しなかった理由についてこうのべ、「販売者としての責任は重い」と謝罪しました。 殺虫剤のジクロルボスが検出されたのは昨年十一月十日にあいづコープから「オイルのようなにおいがきつくて食べられない」という苦情がきた同製品です。苦情から三カ月たって混入が判明したのは、クレーム処理の過程で包材や流通過程を原因と考えるあまり、ギョーザ自体を軽視する予断がありました。生協連は十一月に外部機関に調査を依頼したところ、トルエンなどが検出されていました。しかし天洋食品の製造過程や包材メーカーでこうした物質を利用しないことから、物流経路で発生したものとして、調査を終えていました。 同製品は十月五日に宮城県から「