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ブックマーク / ueshin.blog.fc2.com (2)

  • 『友だち地獄』 土井 隆義 | 考えるための書評集

    友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書 710) 土井 隆義 友だち関係や集団関係の維持には私もたいそう悩まされてきた。私は中学のころから友だち関係の維持がめんどくさいと思いはじめ、ひとりになりたがる傾向が強くなった。二十歳以降は文学や現代思想、社会学を好み、画一化・規格化される集団というものを嫌い、集団から外れる方向ばかりに走ってきたと思う。そのような私にとって、このはずいぶん自分の感じてきた問題と重なるものがえぐられていたと思う。 「今このグループでうまくいかないと、自分は終わりだ」と思ってしまう。 仲間内の人間関係の維持はあまりにもエネルギーを要するものであるため、その関係の中身を吟味したり確認し合ったりする余裕はなく、互いにつながっている時間をひたすら費やしていくだけで精いっぱいである。しかし、そのために何かにいっしょにコミットしていなければいけない。そうしなけ

    semis
    semis 2010/05/16
  • 『いじめの社会理論』 内藤 朝雄 | 考えるための書評集

    いじめの社会理論―その生態学的秩序の生成と解体 内藤 朝雄 いじめの研究書はこれまでいくつかあったが、思想レベルに高めたのはこの書がはじめてなんだろう。そしていじめは学校だけの問題ではなくて、会社や地域などのどこにでもある社会問題として新たに設定しなおすべきとした問題提起の書でもある。 このはアカデミズム向けに難解な箇所は数多くあるのが残念であるが、その合間を縫ってわかりやすいところもいくらかある。なによりも著者のいじめ問題解決への確信と断定口調がこのにはみなぎっている。有用な箇所を引用したい(ながい引用になったが、そのままの文章のほうがわかりやすいと思うので)。 「現代の日社会では、多くの人々が(機能集団ではなく) 共同体への人格的献身として学校や会社への参加を強いられ、人格的自由あるいはトータルな人間存在を収奪され、きわめて酷いしかたで隷属させられるといった事態が生じた。 ……国

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