札幌でそばアレルギー裁判というのがありました。そばアレルギーの子が、間違って学校給食のそばを食べてしまった結果、 死亡してしまったという1988年に起こった事故で、1992年に一審の判決が札幌地方裁判所で出されました。そして、 判決では担任の教諭と札幌市教育委員会の安全配慮義務違反、過失とする判決を出しました。裁判は、その後控訴審で和解しています。 この事故の判決を通して、アレルギーと学校給食の問題点を見ていきます。 ●事故の経過 被告の教職員は、死亡した児童(Aくん)が5、6年生のときの担任です。 3、4年生の頃の担任から、Aくんは、ぜんそくがひどいという指示を受けています。また、児童調査票というのがあり、親が「給食で注意すること、 そば汁」「小児ぜんそくがありますので、ご迷惑をおかけすることがあるかと思います」と書いていました。さらに、家庭訪問に際して、 Aくんの母親からぜんそくは「発