SI業界に関する素人なりの仮説。 SI業界の市場規模は12兆円程度(矢野経済調べ)とそれなりに大きい。このように非常に市場規模の大きい当該業界であるが、それがどれだけの価値創造に貢献しているかという点に関しては(業界の外からみている限り)やや心許ないように見える。本来ならば1億円の費用をかけてシステムを構築・運用したら、企業価値に立脚して考えれば、1億円以上のコストを抑制するか、あるいは1億円の利益を産む必要がある。もしも当該システムがそれだけの価値創造をしていないのであればどんなに便利なシステムであったとしてもそれを導入することは価値破壊行為になる。そしてその説明責任は導入・運用責任者であるIT部門そして彼らにシステムを提供するSIerが負うべきである。しかし(本業とは全く関係なく半ば趣味で)何人かの大手SIに勤める知人に話を聞く限り、SIerの営業部門で顧客の費用対効果を説明できる人は