永坂」(麻布永坂)という地名の使い方もさり気なくいい。 むかし立川談幸師が家元に言われて「日本中の麺類づくし」を織り込んだまくらをつくったように、立ち食いそば屋づくしの寸志まくらを作り込んでもいいかも。 5年半分ぶり『初音の鼓』も三太夫の微妙な立ち位置と、ちょっと武張った感じのなかに可愛らしさがある「コン」の仕草がコミカルで、良いです。ここで仲入り。 再び幕が上がり、高座に上がると羽織をすっと脱ぎ、まくらなしで『包丁』。まず久次・寅の鰻屋シーンがいい。会話が歌うように生き生きとしている。ここで寅が「元相撲取り・いま用心棒」 であることが提示される。この寸志オリジナル設定が、このあとの寅vs女房にめちゃくちゃ効いてくる。 つまり、歌だ。皆まで言わないよ。わかるでしょ。ちなみに歌の文句も寸志オリジナルで程よく破礼(バレ、つまりエロ)。ちょっと家元の『野ざらし』を思い出したりして。 女房の変心に
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