このところ顧問先企業から,金型に関する問い合わせをいくつか受けました。金型に関するノウハウは,ニッポン製造業発展の根幹をなす,といわれほど重要です。 いま,あなたが使っているパソコンなどの「ハコモノ」はすべて,金型で作られています。金型があるからこそ,ITはその中に納まることができるのです。ところが,金型はそれほど重要な地位を占めながら,その会計処理は意外と杜撰(ずさん)です。ITがどんなに進化しようとも,その「ヘルプ機能」に,金型費の会計処理に関する解説が盛り込まれることはないでしょう。どこの企業も,手探り状態で対処しているようです。 「そうですねぇ,最初に悩むのは,金型を作ったときの,その製作価額をいくらにするかですね」 それは「自家建設」の問題ですから,原価計算システムがきちんと運用されていれば,製作価額など瞬時に求められます。ちょっと悩むのは,借入金の利子をどう扱うかでしょう。 「
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