筆者が企画・設計・分析を行っている「いい部屋ネット 街の住みここちランキング」は、2019年から発表しており、今年で3回目となる。3回の累計で全国50万人以上の回答を集めたビッグデータである。 この調査には、街に対する60の評価項目がある。このうち2019年と2020年で共通の55項目について約35万人分のデータを対象に、因子分析という統計手法で分析すると以下の8つの因子が特定できた。いずれの因子も、比較的イメージしやすく、こうした要素で街の住みここちが構成されているであろうことに、あまり異論はないと思う。 生活利便性因子:飲食店やコンビニエンスストア、スーパーや量販店といった生活関連施設の充実度といったもの 交通利便性因子:幹線道路・高速道路へのアクセスや都心への近さ、通勤・通学の利便性といったもの 行政サービス因子:子育て施設や小中学校といった教育、医療や介護など 親しみやすさ因子:「
![密なコミュニティーは住みここちを悪くする](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/915ee97400a21c2b44c254b5752db1c93f87f789/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fgen%2F19%2F00247%2F053100011%2Ffb.jpg)