最近、企業の人材開発部門の方にお会いすると、「キャリア開発室長」とか「キャリアサポートマネジャー」といった肩書をお持ちの方に出会うことが多い。 従業員という人材を「人財」と称し、企業の大切な「財」ととらえる考え方が主流になってきた。知識・スキルを「キャリア(働き方)」に役立てるサポートを行うようになった。 今回紹介する日本生命保険(大阪市中央区、清水博社長)でも、2016年に人材開発部門に「キャリア支援チーム」を創設し、3人の「キャリア支援課長」が従業員のキャリア開発のサポートを行っている。 今年5月に行われた「日本の人事部主催HR(ヒューマンリソース)カンファレンス」で、筆者とともに講師を務めた同社の松本和信キャリア支援課長のカンファレンスでの談話である。 「ほとんど白紙状態からのスタートでした。キャリア開発研修の開催案内を送ったところ、『キャリアって何ですか』『これって肩たたき?』『な