Introduction フラヌールは、特定の方角に向け覗き込むと一人称的視点で空間を直感的に把握することができる“デジタル透視テレスコープ”である。[Fig 1] デバイスにはGPSセンサーと方位センサーを備えているため、特定の方角に向けるとその先にあるお店や景色のイメージ画像を任意な場所から閲覧することができる。また、フラヌールは模擬ズームレンズ機能を持ち、距離を変化させるとさらに遠くを透視することができる。たとえば、東京から北北西へ向けてこのデバイスをかざすと、パリのエッフェル塔のイメージ画像を見ることができる。 Flaneur(フラヌール) 望遠鏡は、それ自体がエンターテイメントとして存在する。たとえば、観光地の展望台において、料金制の望遠鏡が存在し、人々は、お金を払って遠くの景色を見ることを楽しんでいる。[Fig 2] このことから、一人称的視点で、遠くを見渡すという行