これまでキーワードばかりが先行していたフィンテック(金融と情報技術の融合)の世界に具体的な動きが見え始めた。 フィンテックが本格的に普及することになれば、金融の世界は大きく変わることになるだろう。 多くの個人に投資チャンスが広がる一方、投資によって得られる収益は減少する可能性が高い。フィンテックはお金の世界を民主化するともいわれるが、皮肉なことに、広く開放された社会において、投資家は相対的に不利な立場となるかもしれない。 [本コラム筆者(加谷 珪一)の記事一覧] ITを活用すると融資のルールも変わる ひとくちにフィンテックといっても様々な分野があり、関連するビジネスは多岐にわたっている。その中でも、金融の世界に極めて大きな変革をもたらす可能性があるのは、やはり投融資と仮想通貨の分野だろう。 みずほ銀行とソフトバンクは今年9月、フィンテックを活用した新しい融資サービスの提供を目的に合弁会社を