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ブックマーク / lessor.hatenablog.com (23)

  • 「障害者」のリアリティをもって抗いたい - 泣きやむまで 泣くといい

    相模原の入所施設で凄惨な事件が起きた。障害者支援をしてきた者(かつ事業所の経営者)として、考えさせられることが多すぎて、2日のあいだ(職場の中でさえも)コメントできずにいた。 今回、亡くなられた方たちは性別と年齢のみが報じられている。このことについて、朝日新聞のヨーロッパ特派員によるツイートが強く批判されているのを見て、自分たちにとっての課題を少し記しておきたい、と思った*1。 神奈川県警「現場が障害者の入所する施設で、氏名の非公表を求める遺族からの強い要望があった」→匿名発表だと、被害者の人となりや人生を関係者に取材して事件の重さを伝えようという記者の試みが難しくなります。 https://twitter.com/shiho_watanabe/status/758178708859527168 これまで犯罪被害者の遺族に対する執拗な取材が、悲しみに暮れる人々に追い討ちをかけたり、誰のため

    「障害者」のリアリティをもって抗いたい - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2016/07/30
    地域で暮らす障害者が増えても伝わっていない「当たり前の日常」が、優生思想に抗いうること。もちろん、その「日常」があたたかさ皆無の偏屈やろうでも生きていい。健常の偏屈やろうも、何も死ぬことはないのだから
  • 「こんな迷惑をかけられた」からの差別は手強い - 泣きやむまで 泣くといい

    グループホーム開設反対運動の件は、一日待ったら追加取材の記事がNHKから出てきた上に、自分がブログで紹介しようと思っていた調査を行なった研究者までその記事中に登場。なんというタイミング。 相次ぐ障害者ホーム反対の背景は http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0127.html 調査結果については、twitterで少し紹介したが、量的調査が難しい領域だとも思う。どのように変数を設定すれば、コンフリクトが生じやすい「地域」像を浮かび上がらせられるのか。「新興住宅地」で多い、というのは何となくわかるが、個々の懸念や不安が大きな運動へと変わっていくダイナミズムを説明するものにはなっていない。「世代」もどのぐらい影響しているのか。良質な事例研究をたくさん読みたいとも思う。 解決策が「仲介者」に求められるのは事後対応として仕方ない。一方で、この種の話題

    「こんな迷惑をかけられた」からの差別は手強い - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2014/01/28
    当事者とその支援者が、「そもそもなぜ話を通す必要があるのか」を問うても自身のリスクを増すばかりの状況にあるからこそ、たまたま「一般住民」になれる者が「そもそも」を問うべきなのだと思う
  • 参院選マニフェスト比較2013(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい

    選挙前恒例のマニフェスト比較です(参考:衆院選2012、参院選2010)。 どこからどこまでが障害者関連政策であるのか、というのも難しい線引きなのですが(特に社会保障関連はほとんどが結びつくので)、ひとまずわかりやすく「障害者」「障害」などの言葉が含まれる内容部分に限っていることをご了承ください。また「マニフェスト」という言葉も全政党が嫌っているようで別の表現を用いていますが、でもまあ要するにマニフェストだと思うので、そこもご容赦ください。 以下、参議院の議席数順に並べていきます(ので、悪い意味で注目のあの党は最後のほうです)。なお、もし誤りや見落としなどあればご指摘ください。修正します。 (7/5 末尾に現有議席のない政党を追加しました) (7/20 比例区の参考になるエントリをあげました→こちら) 民主党 http://www.dpj.or.jp/policies/manifesto2

    参院選マニフェスト比較2013(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2013/07/11
    自民党は衆院選時は、障害者を「家庭の中の子ども」と位置づけて、その親への支援を公約する旧来の自民カラーが前面に出ていたが、今回は色を消したかわりに記述が減ってしまった
  • 衆院選マニフェスト比較2012(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい

    前回の参院選時も作った各党マニフェスト比較(障害者分野)を今回も作成してみた。さまざまな施策は関連しあうわけなので、障害者について書かれたところだけを抜粋されてもなあ、と思われる方もたくさんいるだろうが、基的な姿勢と「力の入れ具合」みたいなものは感じ取れるのではないだろうか。 まだ一部公開されていない党もあるので、公開されたら追加掲載していこうと思う。なお、解散前の議席数順に並べている。「マニフェスト」という言葉を使っていない党も多いが、そこはご容赦いただきたい。短めのコメントつき。 民主党 http://www.dpj.or.jp/global/downloads/manifesto2012.pdf 3.働くことを軸とする安心社会を実現する 障がい者雇用を広げる。高齢者が体力に応じて働ける環境を作る。 4.すべての人に居場所と出番のある社会を創る 障がい当事者・関係者の意見を尊重しなが

    衆院選マニフェスト比較2012(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2012/12/07
    自民党の公約が、いかにも旧来の自民。障害者を健常親をもつ「子」と想定して、独立した権利主体と認めることには抑制的だが、親を訴求対象とした教育・育児支援という枠内の限りでは手厚い。家族観が反映されてる
  • マクドナルドさん、メニュー表を無くさないでください - 泣きやむまで 泣くといい

    かなりの数の関連ツイートがあるようなので、togetterでまとめられたらよかったのだけれど、はじめてで扱い方がよくわからなかったのであきらめて自分の言葉で書く。 McDonalds_infor 【日から】レジの所のメニュー表がなくなります.入口においてあるメニュー表や,レジ上部にあるメニューをご覧になり,ご注文をお決めになってから,カウンターにお進み頂ければと思います.最初は戸惑う事もあるとは思いますが,どうぞご協力よろしくお願い致します. 2012.10.01 07:01 twitter https://twitter.com/McDonalds_infor/status/252528620839505920 公式アカウントからのツイートではないようだ。しかし、どうやら関係者からの発信ではあるようだし、既に「今日マクドナルドに行ったら、確かに無かった」という声がたくさん聞かれるので

    マクドナルドさん、メニュー表を無くさないでください - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2012/10/14
    かなり大きくなるまでレジで買い物ができず、外食で同じ物しか頼まない子どもだったので、記事中の子どもたちのエピソードが割とあるあるだった
  • この文脈で何がどう「誤解」なのか? - lessorの日記

    話題となっている報道ステーションでの石原「尊厳死」発言。動画は消されてしまうかもしれないので、文字に起こしてみた。 報ステ 石原伸晃 ナマポ 尊厳死発言-2012年09月11日 http://www.dailymotion.com/video/xtgvfv_yyy-yyyy-yyy-yyyyy-12y09y11y_news 古舘 「ぜひ具体的にお伺いしたい。社会保障もどんどん増えてます。これはある部分で「切るものは切らなければいけない」「削るものは削らなければいけない」というお考えでいけばですね、具体的に高齢者の医療の自己負担をたとえば70歳から75歳までで上げる。あるいはまた後期高齢者をどうするか。あるいはまたいろんな自己負担のあり方、富裕層に対しては自己負担率をお年寄りは上げてもらうとか。そのあたり具体的に伺いたいんですね。間に合わないのはわかってますから、みんな。教えて下さい。」 石

    この文脈で何がどう「誤解」なのか? - lessorの日記
    sillyfish
    sillyfish 2012/09/12
    安楽死協会が尊厳死協会に名前を変えて、必死に洗練しようとしてきた根っこの部分を暴露しちゃったね。太田典礼も草葉の陰で笑っているだろう
  • 判決要旨の言っていることがよくわからない - 泣きやむまで 泣くといい

    先日のブログ記事で触れた「受け皿がないから刑務所に長くいてもらおう」判決。多くの人が「判決文はどこで読めるのだ」と思っていたところ、判決要旨がネット上で読めるようになった。どなたかわからないが、アップロードしてくださった方(山眞理さん?)に感謝。 判決要旨 http://www.jngmdp.org/wp-content/uploads/20120730.pdf 特に問題となるのは要旨の終盤部分である。引用したい。 第2 具体的な量刑 1.そこで被告人に対する具体的な量刑について検討する。被告人や関係者等を直接取り調べた上で件行為に見合った適切な刑罰を刑事事件のプロの目から検討し、同種事案との公平、均衡などといった視点も経た上でなされる検察官の科刑意見については相応の重みがあり、裁判所がそれを超える量刑をするに当たっては慎重な態度が望まれるというべきである。 しかしながら、評議の結果、

    判決要旨の言っていることがよくわからない - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2012/08/02
    司法の本当の役割なんて、所詮「事実」の認定を通して「健全な社会常識」を守ることなのだ、とは時おり私も言うけれど、裁判所自らその本音をむき出しにしてくれなんて、頼んでないよ!
  • 大阪市「育て方が悪いから発達障害になる」条例案について - lessorの日記

    ひどいものを読んだ。 家庭教育支援条例(案) http://osakanet.web.fc2.com/kateikyoiku.html 第4章 (発達障害、虐待等の予防・防止) (発達障害、虐待等の予防・防止の基) 第15条 乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深く関与していることに鑑み、その予防・防止をはかる (伝統的子育ての推進) 第18条 わが国の伝統的子育てによって発達障害は予防、防止できるものであり、こうした子育ての知恵を学習する機会を親およびこれから親になる人に提供する もし、この条例がこのまま成立するならば、大阪市の発達障害をもつ子どもたちと家族は一刻も早く、大阪市を脱出したほうがよいと思う。 この条例の考え方において、発達障害の子どもは「予防に失敗された存在」であり、

    大阪市「育て方が悪いから発達障害になる」条例案について - lessorの日記
    sillyfish
    sillyfish 2012/05/06
    子どもの発達に不安を抱く(母)親に「私が悪いから」と相談をためらわせ、ひとりで悩んで親子関係破綻まで行かせてから、したり顔で出てきて「ほら、育て方に問題があるじゃないか」とか言ってのけるのが目に浮かぶ
  • あなたの子に「療育」が必要になったとして - 泣きやむまで 泣くといい

    あなたに幼稚園に通っている子どもがいるとしよう。その子が成長するにつれて、少しずつ発達に気がかりな点が見え始める、なんてことがあるかもしれない。他の子どもと比べてやけに言葉が少ないとか、お友達の気持ちがわからずにケンカばかりしているとか、そんな状況を想像してもらえればよい。 「障害」という言葉が頭をよぎりつつ、それを認めたくないという思いと子どもの幸せを願う気持ちが交錯して、いったい自分は何をどうすればよいのだろうかと悩むかもしれない。そんなときに、自治体による乳幼児健診などを通じて関わりのある保健師などから「療育」というものを勧められることがあるだろう。 なんだかすごい字面であるが、最近では「発達支援」なんて呼ばれることもある。その子どもの発達上の強みを活かせる方法や弱みをカバーする方法を考えていこう、とするものとしてひとまずは思ってもらえればいい。「療育機関」などと呼ばれる場所に通って

    あなたの子に「療育」が必要になったとして - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2012/04/06
    理念は障害者ひとりひとりのニーズに適したサービスを提供しようということなんだろうけど、実際のサービスにそこまで幅がないので、空転しているように思える。下手すれば、コスト増と利用抑制が同時に起きそう
  • 知的障害児の支援者が『日本語教師』の仕事を知って - 泣きやむまで 泣くといい

    自分は同じ日人でありながら言葉が伝わりにくい子どもたちとよく接している。そこでは「短く話すことが大事」「やさしい言葉で話すことが大事」などとよく言われる。しかし、これらはけっこう曖昧な指示である。 具体的には何を意識して話しかけたら、わかりやすいのか。改めて考えることはなかった。きっと知的障害と関わる支援者の多くは、そんなもの当たり前のようにできていると思っている。あえて教わる機会もない。そんな中で、有名なマンガの3巻を読んだ。 日人の知らない日語3 祝! 卒業編 作者: 蛇蔵,海野凪子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2012/03/08メディア: 単行購入: 10人 クリック: 317回この商品を含むブログ (53件) を見る 「外国人にわかりやすい日語」という話の中で、こんなエピソードが出てくる。 日語学校に通う外国人女性が倒れ、救急車で運ばれることになっ

    知的障害児の支援者が『日本語教師』の仕事を知って - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2012/03/22
    真剣に伝えようとするほど、補足やら譲歩やら限定やら、1度の発話に詰めこむ情報量がどんどん増えて、わかりにくい話し方になってしまう。逆効果だとわかっているけど、なかなか直らない
  • 「寛容さ」に救われないから「能力」に引き寄せられていく - 泣きやむまで 泣くといい

    最近、シノドスが「障害者」に言及した記事をよく掲載している。これまで「論壇」的なものの中であまり扱われなかったものに注目が寄せられる背景には、きっとこの記事のような時代診断があるのだろう。 生き延びるための「障害」――「できないこと」を許さない社会 荒井裕樹 http://synodos.livedoor.biz/archives/1902249.html これは「発達障害者」の現況や支援のあり方を示そうとして書かれたものではない。「障害」にまつわる言説が「発達障害」のような白黒のはっきりさせにくい「障害」の存在によって拡張されて、たとえば精神医学的には必ずしも正確ではない「俺は『コミュ障』だから」のような使われ方が日常的な場面でも広まりつつある事態に、社会の側にある「非寛容」からわが身を救おうとする人々の生存戦略を見出そうとするものだ。 障害の「社会モデル」的理解というのは何らかの意味で

    「寛容さ」に救われないから「能力」に引き寄せられていく - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2012/03/05
    「『不利』や『不便』の社会的除去を超えて、能力の高みを目指させる可能性を潜在した発達障害の『社会モデル』を能力主義と合流させないための諸条件を探らねばならないのだろう」
  • 大阪市の「障害児」たちへ - 泣きやむまで 泣くといい

    どうせまたいつもの「最初は極端なことを主張しておいて、結果的に物分かりよく意見を聞いて譲歩したかのように見せる」手法のひとつに違いないので、反射的に対処するのもばかばかしいが、書かないわけにもいかない。 橋下市長:小中学生に留年検討 大阪市教委に指示 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120222k0000e040179000c.html いろんな読者がいることを想定して念のために最初に書いておくが、以下は最初から最後まですべて激怒しながら勢いで書いた皮肉である。 卒業するだけの学力のない知的障害児や発達障害児はずっと義務教育の中でがんばるしかないね。進級できないよ。永遠の児童生徒だ。もう学校の中で一生を終えよう。みんなよかったね。もう働く場所の心配とかしなくていいよ。「義務教育」が一生面倒を見てくれるらしい。 いや待てよ。普通学級じゃなくて特別

    大阪市の「障害児」たちへ - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2012/02/23
    まったく同じことを考えた。この辺に目がいかない人間に、教育をうんぬんする資格はないと思う。
  • 「官僚抜き」をめぐる二つの立場について - 泣きやむまで 泣くといい

    社会的にはほとんど話題になっていないので、まずは題に入る前に少しだけ基的なことの説明をしておく。 「障害者自立支援法」という法律がある。小泉政権であった平成17年10月に成立したこの法律は当初から多くの批判を浴び、特に障害当事者からは強い反対運動が起きた。たとえば「サービスの利用にかかる自己負担が大きい」というような批判は少しばかり報道でも話題にされたかもしれない。しかし、それは問題点とされたことのほんの一部である。言論上での批判にはとどまらず「法律が障害者の生存権を侵害している」と「自立支援法違憲訴訟」までも各地で起きた。 そんな中、民主党政権が樹立される。自立支援法に対して、民主党は野党時代からさんざん批判を加えてきていたので、もちろん新政権がこの法律が放置できるはずがない。「違憲訴訟」に対しては「25年8月までに自立支援法を廃止して、新たに総合的な福祉法制を作る」という基合意を

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  • 「大人の発達障害」はこうして個人化される - 泣きやむまで 泣くといい

    Yahooのトップページに出た記事はすごく多くの人の目に触れるわけで、やはり注意を促しておかないといけない。ましてや、過去に「発達障害」関係でいろいろと困った記事を載せてきた産経新聞では、なおさらである。 増える大人の発達障害 仕事に支障、ひきこもりも http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120110-00000085-san-soci ざっと読むと穏当な記事のようにも見えるが、この記事でいったい何を伝えたいのかを考えながら丁寧に読めば、迷惑なメッセージがひっそりと織り込まれているようにも思う。 社会モデル的な障害観が見られないのはいつものことなのだが、真っ先に「発達障害者支援法」「行政の支援」に触れているので、なんだか当事者のしんどさに寄り添おうとしているかのように見える。 そうして読み進めると「大人の二次障害」が大きく取り上げられていく。なぜ「大人の

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  • やはりゼロだった - 泣きやむまで 泣くといい

    おととい書いた記事に少しブックマークがついたので、他地域のこととはいえ、府知事選挙と市長選挙における「維新」のマニフェストを確認してみた。 その結果、「障害児・障害者」についての言及は、 府知事選挙マニフェスト:ゼロ 市長選挙マニフェスト:ゼロ であった。まあ、腹は立つがこのぐらいは予想どおりである。対立候補のものと比較するエネルギーはないので、今さらでも気持ちのある方がいれば誰かやってほしい。 ただ、より重大に思えることとして、府知事選挙のマニフェストのほうにはそもそも「福祉」への言及自体が一行もなかった。さらに「子どもの笑顔」をマニフェストの表紙の一番に書きながら、「子ども」について触れているのは例の「教育改革」のみで、他の部分には「子ども」の3文字すら一度も登場なかった。率直に言って、びっくりした。 市長選マニフェストのほうは「市民サービス」の中に「子育て支援」や「福祉」があり、その

    やはりゼロだった - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2011/12/03
    「大阪の福祉関係者や子育て支援関係者は現下の状況を『危険』だと思っていたとしても、もはや表立って批判できないんじゃないかと危惧する」批判した市職員への扱いをみるに、杞憂ではない
  • 結局「できること」を探してはいないか - 泣きやむまで 泣くといい

    重い障害を生きるということ (岩波新書) 作者: 高谷清出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/10/21メディア: 新書購入: 4人 クリック: 51回この商品を含むブログ (16件) を見る 書評めいたものを書こうとして、まず概要として「長年『重症心身障害児』と関わってきた医師が、その歴史と」まで書いたところで、あとがうまく続かなかった。表現としては少し不格好だけれど「重症心身障害児から見た世界がどんなものか」を明らかにしようとする」ということになるのだろう。 障害の「重さ」ゆえに価値を否定されやすい人々が社会的に十分な支援を受けてこられなかった歴史を踏まえれば、その「存在」そのものに意義を見出そうとするのは理解できる。3章に書かれた戦中戦後の社会は「治らない障害」についての冷淡さを露骨に表している。福祉的な支援などほとんどなく、医療が最後の砦となる中で「治らない者に医療は必要

    sillyfish
    sillyfish 2011/10/30
    コメント欄も含めてだいじ
  • 乙武さんの「おおらかな親のほうがよい」について(※少し追記あり) - 泣きやむまで 泣くといい

    「もしも、自分が障害のある子を授かったら....みなさんはどう思いますか」・・乙武(h_ototake)さんの連続ツイート http://togetter.com/li/198030 このtogetterを読んで「うわー、これはよくない」と思って、寄せられたブックマークコメントを見たら、みんな絶賛(※その後、時間が経って、少しずつ批判的なものも出てきた)。世間的にはこれが「障害があっても人は幸せになれる」という美しい主張としてのみ受けとめられてしまう。自分は、障害児とその家族を支援する者である。無視できない。 彼のツイートの意図はどうあれ、これは「障害を受容できない保護者は望ましくない」「障害を受容できない保護者の子どもは苦労をする」というメッセージとして機能する。それも「受容できない」責任を保護者自身に帰属させる形で(彼自身は「受容」という言葉を用いていないので、もしかしたら「障害受容」

    乙武さんの「おおらかな親のほうがよい」について(※少し追記あり) - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2011/10/12
    これはきっと、当事者と親の立ち位置の違いの話でもあるんだけど、乙武さんが言うと、どちらでもない人たちにその辺の文脈が脱色されて伝わってしまうんだろうなあ
  • 障害は「関係」の中にある、でよいか? - 泣きやむまで 泣くといい

    現代思想2011年8月号 特集=痛むカラダ 当事者研究最前線 作者: 熊谷晋一郎,大澤真幸,綾屋紗月,信田さよ子,宮地尚子,小泉義之,河英夫出版社/メーカー: 青土社発売日: 2011/07/27メディア: ムック購入: 15人 クリック: 101回この商品を含むブログ (14件) を見るに所収の論文。三井さよ(2011)「『知的障害』を関係で捉えかえす ―痛みやしんどさの押しつけを回避するために―」を読んだ。 『現代思想』って、査読的な仕組みはあるのだろうか。社会学者が社会学者であろうとすることが、はたして現場にとっていかなる意味をもつだろうか、と考えるのによい論文(研究ノート?)であった。 まず、著者の主張を、要約してみよう。 1.「知的障害」を社会的なものであるとする理論的志向が強まっている。何かが「できる」「できない」が問題化するのは、社会的な文脈に依存するのだから、「身体障害」

    障害は「関係」の中にある、でよいか? - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2011/08/23
    紹介を読む限り、知的障害を「関係性」の中で扱うのに、「わからなさ」を中心化する必要性が見当たらない。何でもわからなさで説明すると、反って「わからない」を実体化し、関係性を強調するコンセプトを裏切る気が
  • 「当たり前の生活」の暴力と誘惑 - 泣きやむまで 泣くといい

    インクルーシブな社会をめざして―ノーマリゼーション・インクルージョン・障害者権利条約 作者: 清水貞夫出版社/メーカー: クリエイツかもがわ発売日: 2010/03/31メディア: 単行(ソフトカバー) クリック: 13回この商品を含むブログ (1件) を見る 誰かの暮らしを支えようとするならば「あるべき生活」を思い描かねばならない。 では知的障害をもつ人たちにとって「あるべき生活」とはいったいどんなものか、という疑問に答えようとした人たちが「ノーマリゼーション(ノーマライゼーション)」ということを言った。しかし、同じように「ノーマリゼーション」という人たちの間でも、大ざっぱに分けてふたつの考え方があった。書は、その差異を示すことに多くのページをさいている。 ひとつは「世の中の多くの人たちにとって当たり前とされる生活環境の中で暮らせること」。 もうひとつは「世の中の多くの人たちにとって

    「当たり前の生活」の暴力と誘惑 - 泣きやむまで 泣くといい
  • 「特別扱い」にはいろいろある - 泣きやむまで 泣くといい

    痛いニュース(ノ∀`) : 「障害を特別扱いしないで。脳性マヒの息子を普通学級に通わせたい」 両親の訴えが実現、介助看護師を小中学校に派遣…成田市 - ライブドアブログ http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1588507.html リンク先ははてなブックマークである。ブックマークコメントの多くが批判的なものだが、元記事(痛いニュース)のほうはもっと読むに堪えない。みんな言いたい放題。 彼の心身の状況も中途半端にしかわからないし、彼自身がどう思っているのかもこの記事からは読み取れないから、普通学級が望ましいのかどうかを自分は言えない。ただ、的外れな批判はたくさんある。 批判する人たちの反応の中に「保護者のやっていることこそ『特別扱い』」という声があるが、障害をもつ子どもたちへの教育に与えられた名前は「特別

    「特別扱い」にはいろいろある - 泣きやむまで 泣くといい
    sillyfish
    sillyfish 2011/01/21
    「『税金の無駄づかい』的な批判は完全に間違い。特別支援学校で子どもひとりあたりに900万円ほどの予算が使われている」特殊教育から特別支援教育へ、施設から地域へ、という流れにはお財布的な事情もあり