印刷 法務省の政務三役会議は6日、2010年に千葉景子元法相が省内に設置した「死刑の在り方についての勉強会」の打ち切りを決めた。就任時から「死刑を執行する」と明言している小川敏夫法相が「議論は尽くされた」などと語っていた。これまでの議論の内容は9日に公表する予定。 勉強会は、10年7月に2人の死刑を執行した千葉氏が「国民的な議論の契機にしたい」と呼びかけて設置。メンバーは法相、副大臣、政務官の政務三役と同省幹部で構成され、10回にわたって存廃の議論や海外の執行状況などについて有識者から聞くなどした。今後は死刑の是非ではなく、執行方法などについて、別の場を設けて議論する可能性もあるという。 昨年は19年ぶりに1年を通して執行がなく、5日現在の確定死刑囚は132人にのぼっている。 関連リンク「国会に死刑問題調査会を」 日弁連、小川法相に要請(2/27)死刑存続前提に「執行方法や処遇、議論