環境省は13日、野鳥のうちメジロだけ認めていた愛玩、観賞目的の捕獲を来年4月から原則として認めない方針を決めた。メジロは美しい鳴き声が親しまれ各地で競鳴会が開かれている。一方、愛好家の間で高値で取引されることも多く、密猟が暴力団の資金源になっているとの指摘もあった。中央環境審議会の小委員会で鳥獣保護法に基づく指針の改定案として了承された。 同法は鳥類などの捕獲を原則として禁じているが、愛玩、観賞目的はその例外となっていた。メジロの捕獲と飼育は指針で1世帯1羽だけ認められていたが、指針は「原則として許可しない」と改定される。 メジロの捕獲はこれまで指針に基づき都道府県知事が許可していた。許可捕獲数は05年度の799羽から08年度には1277羽に増加していた。違反して捕獲した場合は、1年以下の懲役か100万円以下の罰金が科せられる。【江口一】