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リストとBookに関するsizukanayoruのブックマーク (8)

  • 『愛とか正義とか』はスゴ本

    当たり前だと思っていたことが、あたりまえでないことに気付き、根から世界が刷新される。もちろん刷新されたのは世界ではなく、わたしだ。OSレベルで無意識のうちにしてきた「考える」を、あらためて知る。読前読後で世界を(わたしを)変えるスゴなり。 書は、哲学・倫理学の入門書になるのだが、そこらの「哲学入門」ではない。「自分で考える」ことを目的とした入門書という意味で、まったく新しい。 なぜなら、そこらの「哲学入門」は、哲学していないから。むしろ反対に、「哲学しないこと」を目指している。つまりこうだ、イラストや図解や簡単なセリフにまとめた哲学者や論を紹介しているだけにすぎぬ。哲学とは、「自分で考える」ことなのに、それを捨て去って、「これが哲学ですよ」という「答え」を提示しているのだ。 もちろん、「自分で考える」よすがとして過去の哲学者をとりあげ、たとえば現代的な問いに対し斬り込み方や論の立て方

    『愛とか正義とか』はスゴ本
  • 【読書感想】現代世界の十大小説 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    現代世界の十大小説 (NHK出版新書 450) 作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2014/12/09メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る 内容紹介 世界の“いま"を、文学が暴き出す 私たちが住む世界が抱える問題とは何か? その病巣はどこにあるのか? そして未来はどこへ向かうのか? これらの疑問に対して、いま小説は、どう答えられるのか――。モームの名エッセイ『世界の十大小説』刊行から60年、池澤夏樹が新たな「世界文学」を擁して激動の現代世界を問い直す。 目次 第1部 「民話」という手法 第1章 マジックなリアリズム――ガルシア=マルケス『百年の孤独』 第2章 「真実」だけの記録――アゴタ・クリストフ『悪童日記』 第2部 「枠」から作り直す 第3章 恋と異文化――ミルチャ・エリアーデ『マイトレイ』 第4章 名作を裏返す――ジーン・リー

    【読書感想】現代世界の十大小説 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 認知療法が教える、なぐさめにはならないが、何かの助けになるかもしれないリスト

    1.物事というのは外見通りに,ひどいことが多い。 2.何も助けにならないのに,どうして嘆くのか?何も助けにならないからこそ,我々は泣くのだ。 3.絶望的に感ずることに対して,何ができるだろうか?行きづまりの事柄に対して,何がおかしいのかしばらくの間はわからないものだ。 4.それに耐えることはできるものだ。 5.自分が十分に準備ができているものに対して,重要な試みを始めたことは私はいまだかつてない。 6.する価値のあること全てが,うまくやってのける価値のあるものとは限らない。 7.全てをうまくやってのける方法などない。失敗は避けられない。 8.もしも痛みに必要以上の関心を払うならば,楽しむ機会をいくらか失ってしまうだろう。 9.逃亡とは汚い言葉ではない。自分の目の前に起きることに常に直面できる者などひとりもいないのだ。 10.時には口実を言うのもよい。口実を言うことに伴う唯一の危険は,口実を

    認知療法が教える、なぐさめにはならないが、何かの助けになるかもしれないリスト
  • 日本の神々 - 情報考学 Passion For The Future

    ・日の神々 日のカミの原型とは何かの源流をたどる。日には弥生時代から8世紀の古事記・日書紀成立までの1200年以上のアンドキュメンテッドな豊穣な歴史がある。それが記紀成立時に国策イデオロギーによって大きく変容した。さらに後代の神社神道、国家神道によって改変される過程で古来の要素はどんどんそぎ落とされていった。著者はその歴史の流れを逆流すべく、奄美・沖縄の古い神話からアイヌの神の世界まで、記紀以前の日の神々の姿に関する手がかりを収集して、日の神の原型を追究する。 「日の神の源流をたどってみると、西洋の神にみるような、意志をもち人格をそなえた存在からはなはだ遠いものをカミと呼んでいるいことを知る。居宣長は「可畏きもの」をカミと言った(「古事記伝」)。」 「原初的なカミは非人格的、非意志的であってむしろタマと呼ぶにふさわしいものであった。「霊魂そのものにはそれ程はっきりと思慮記憶

  • SF本の雑誌 - 本屋のほんき

    SFの雑誌 (別冊の雑誌 15) 作者: の雑誌編集部出版社/メーカー: の雑誌社発売日: 2009/07/02メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 36回この商品を含むブログ (40件) を見るの雑誌の過去のSF記事などを再編集したりして、1冊のSFガイドになったのがこれ。 まあいつも思いますが、なにゆえにSFを語る人はSFじゃないものに対して、こんなに心が狭いのか(笑) しかもそのSFかそうでないかの基準が全然明確じゃなくて、それぞれに持っている心の物差し(好き嫌いとも言う)で判断しているという、そんなSF愛好家たちの心の狭さを存分に堪能できるです。 そもそもまず冒頭でSFオールタイムベスト100決定会議とかをやってるんですが、いきなり全員で『夏への扉』はまず外す、あれはもういいとか言い出して、初っ端から一般ピープルは完全に置き去り。『十二国記』はS

    SF本の雑誌 - 本屋のほんき
  • 本を探すのでなく、人を探すために「魅せるひとの極意」

    読書から垣間見る一流の哲学。 どんなに速く読めたって、の数が多すぎる。どんなに目利きになったって、一人で選ぶにゃ限りがある。だからわたしは、を探すのではなく、人を探す。わたしが知らないスゴは、きっと誰かが読んでいるのだから。 自分に閉じた読書だと、ジャンルも深度も限られる。周りに壁を築き、足元を掘り、エゴという井の中に閉じこもる。似たようなで囲い込んだ、自分の世界の王様にならないように、「誰か」を探すのだ。を探しても無駄、自分色を見つけようとするから。既に読んだを手がかりに、「それを読んだ人がオススメする」を探すんだ。 「魅せるひとの極意」は、そうした「人」を探すのにうってつけの一冊。 一流のひとたちの愛読書を紹介することで、その人となりや「気づき」に気づかされる。「あの人がこんなを!」という驚きから、「このをあの人がねぇ…」という呟きまで楽しめる。たとえば、こんな、ラ

    本を探すのでなく、人を探すために「魅せるひとの極意」
  • 子供の頃に読んで夢中になった絵本10冊 - ハックルベリーに会いに行く

    今日は「こどもの日」ということで、せっかくだから「子供」に関連したエントリーを書きたいと思います。 ぼくにとって、子供の頃の思い出として真っ先に思い出すのは「絵」のことです。子供の頃、母親が絵好きだったこともあって、ぼくの家にはたくさんの絵がありました。それらの絵と、ぼくは物心ついた時から慣れ親しんで育ってきました。言い方は変ですが、まるで絵にまみれるようにして育ってきたのです。絵は常にぼくの隣にあり、それらを見たり読んだりすることは、ぼくにとってはまるで空気を吸うかのような、とても自然な、当たり前のことでした。そんな絵たちを、ぼくは当時、もちろん何の意識もなしに読んでいたのですけれど、今にして思えば、それらがぼくの人格形成に及ぼした影響は、けっして小さくなかったように思います。と言うのは、そこには「面白い」ということに関するさまざまな要素が詰まっていたからです。「絵」「言葉

  • 14冊の理系の名著

    「世界がわかる理系の名著」ではなく、「世界がかわる理系の名著」だね。 なぜなら、ここに挙げられたは、人類の価値観を根底から覆し、世界を文字通り変えたものばかりだから。こうしたのおかげで、人類は「世界がわかる」ようになったのかもしれない。 いわゆる文系の名著とされる戯曲や小説は、少なくとも生まれた時代に迎合する必要があったから。「時代を先取りした」形容詞は釣書きにすぎず、真に先進的ならば、ノイズに埋もれ後世に残らない。 しかし、この14冊のは違う。世に出たとき、まともに取り合ってもらえなかった。むしろ、当時の大勢の「空気読め」攻撃にさらされ、無視・弾圧・発禁扱いされてきたものもある。 たとえばファーブル。「ファーブルの昆虫記」なら日人の誰でも知ってそうだが、国フランスではほとんど受け入れられなかったという。犬よりも小さな生物は目に入らないお国柄で、さらに、発売当時の十九世紀では、昆

    14冊の理系の名著
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