◇リアルな人たち、スゲー大事--「僕の見たネトゲ廃神」出版、17歳・西村本気さん コンプレックスは「普通じゃないこと」。12歳からひきこもり、ネットゲームにはまり、学歴は中卒。「クソみたいなやつって自分でも嫌になる」と嘆きつつ「でも人と違うことが自慢」と笑顔を見せる。「僕の見たネトゲ廃神」という本を1月に出した17歳の少年に会った。【上智大・大沼照美、写真は法政大・畔田涼】 ◇執筆中に知識不足を悟り「勉強したい」 西村さんが、ネットを通じて複数の人と一緒に遊べるオンラインネットゲーム(ネトゲ)を始めたのは小学6年の時。両親の離婚をきっかけに、引きこもりがちになっているころだった。 「リアルで起きてることはどうでもよくて。毎日、生きててどうなのみたいな」。何に対しても無関心な一方、ゲームの中では一生懸命になれた。一緒に戦う仲間や、気の合うチャット相手、そして彼らと対等に活躍できる自分がそこに