渋谷にて。スパイク・ジョーンズ新作。すごくよかったです! すばらしかった。期待どおりのうつくしい作品でした。後半はひたすら泣いたなー。子どもの生態をつぶさに観察する視点がたのしく、子ども世界のイマジネーションをうまくストーリーにしていたし、ここぞというポイントで光るビジュアルもあいかわらずすてきでした。 子どもだったわたしは、いったいどのようにして、この社会に参入していったのだろう。人間関係を作り上げていくすべを、どうやって会得したのか。スタート地点は保育所だったけれど、そこでいかに他人とコミュニケーションを取りはじめたのか、まったく覚えていない。小学校にあがれば、しだいに周囲との関係や、社会性のめばえがはじまるが、子ども時代のわたしはとにかく鈍感で、協調性はまったくなかった。主人公のマックス君がそうであるように、わたしはスタート地点からつまづいてしまっていたようにおもう。 主人公が逃避し
こんにちは、伊藤聡です。わたしの初めての本『生きる技術は名作に学べ』が、ソフトバンク新書より昨日発売になりました。書店によっては数日早く店頭に並び、すでに購入された方もいらっしゃるようですが、1月19日が発売日です。ここ数日のわたしは、書店に並んでいる自分の本が気になり、仕事帰りの書店パトロールが欠かせません。がんばれ僕の本。 これはどういう本かといいますと、過去の海外名作小説を十作セレクトし、それらについてコント風に語りながら、役立つエキスを抽出しようというテーマで作られた一冊です。名前だけは知っているけれども、じっさいに読んだことはない、有名小説の正体を見きわめていこう、というわけです。では、これらの十作のセレクションと、それぞれの本をどのような視点から描いていったかを、かんたんに説明していきたいとおもいます。 ママンってなんだ──カミュ『異邦人』 まず一章は、有名かつわりあいに読者も
米作家JDサリンジャーは、自分の娘に「フィービー」と名づけようとして、奥さんに猛反対されている。わたしはこの話を知ったときに、とても居心地がわるく、すこし怖かったことを覚えている。たとえば、マーティン・スコセッシが彼の息子に「トラヴィス」と名づけることはないだろうし、谷崎潤一郎が娘の名前を「ナオミ」にすることもない。ジョン・アーヴィングの息子が「ガープ」だったら、きっと学校でいじめられてしまう。村上春樹に双子の娘が生まれたとして、それが「直子」と「緑」だったとしたら、それはなんだかすごくへんだ。そういうことをしてはいけないと──自分自身の作り上げた物語に、みずからの実人生を過剰に仮託してしまってはいけないと──われわれはなんとなく気がついていて、だからこそ、自分の娘に『ライ麦畑でつかまえて』の登場人物と同じ名前をつけたがったサリンジャーはどこかいびつに見える。 サリンジャーが自分の書いた物
新宿にて。初日。すばらしい!! とてつもない作品でした。「観客の期待値を超えることが前提」というピクサー作品にあって、決して失敗の許されない『トイ・ストーリー』シリーズという看板作品の続編をリリースし、それがもはやこれ以上のエンターテインメントは考えられないほどに最高のクオリティであるという事実にふるえました。シナリオ、題材、映像、ストーリーテリング、テンポ、キャラクターなどすべてに隙がなく、笑わせ、驚かせ、感動させるといった要素があくまでエンターテインメントの枠組のなかで完成され、4歳の子どもにも理解できる平易さで描かれている。すごい! できるだけ内容に触れないようにインプレッションを記したいとおもいます。 『トイ・ストーリー』シリーズ3作が一貫して描いてきたテーマはふたつある。今作がすばらしいのは、このふたつのテーマにしっかりと決着をつけ、作品において回答を提示している点だ。『3』に続
九七年から〇九年にかけておこなわれた、村上春樹氏のインタビューをまとめたもの。この間に出版された小説とノンフィクション*1に関するインタビューが中心になりますが、それと同時に、村上の物語論・小説論としても読むことができ、彼の小説世界のしくみに触れられるエッセンシャルなインタビューも含まれたおもしろい一冊でした。 人間の存在というのは二階建ての家だと僕は思っているわけです。一階は人がみんなで集まってごはん食べたり、テレビ見たり、話したりするところです。二階は個室や寝室があって、そこに行って一人になって本を読んだり、一人で音楽聴いたりする。そして、地下室というのがあって、ここは特別な場所でいろんなものが置いてある。日常的に使うことはないけれど、ときどき入っていって、なんかぼんやりしたりするんだけど、その地下室の下にはまた別の地下室があるというのが僕の意見なんです。それは非常に特殊が扉があってわ
2chライトノベル板より 1 イラストに感化されたななしさん [sage] 2010/10/26(火) 07:14:31 ID:rx0VtkVw 他人が何を読んでいようが自由だけど、いざ自分の子供が読むものとなると 親の気持ちとしては考えたくなるよね。親目線でそんな話をして下さい。 もしくは、自分が親になった時を想像しながら語って下さい。 逆にこれは自分の子供にも薦めたいという作品があればそれも語ってね。 2 イラストに騙された名無しさん [] 2010/10/26(火) 09:28:49 ID:DlfAulGF 10才の保健体育 娘にはぜったい読ませたくない 息子なら是非読ませたい 3 イラストに騙された名無しさん [] 2010/10/26(火) 09:35:54 ID:F6B7UVTA >>1 なんかすごい言い方っつか発想がキモい 4 イラストに騙された名無しさん [sage] 20
2chライトノベル板より 658 イラストに騙された名無しさん [sage] 2010/10/09(土) 21:19:29 ID:+zda5/ZF http://twitpic.com/2vy6xt 禁書1000万部突破おめでと〜 663 イラストに騙された名無しさん [sage] 2010/10/09(土) 21:21:45 ID:DGcYmQS5 >>658 す、すげええええええええええええええええええええええええええ 664 イラストに騙された名無しさん [sage] 2010/10/09(土) 21:22:09 ID:PkkxnPdO >>658 1000万部おめでとうございます。 665 イラストに騙された名無しさん [sage] 2010/10/09(土) 21:22:16 ID:rrimUZhf かまちーも1巻を書いていたときにオーフェンやロードスと並ぶシリーズになると思わな
映画, はてなエコー『サマーウォーズ』を見てきました。事前に評判を聞いていたら、絶賛半分、難色半分、という感じで、まあいい映画ってのはたいていそんなもんかなと思いつつ視聴してきましたが……結論から先に書くと、とても楽しめました。リアルな田舎の風景があり、バーチャルなネットワークの風景があり、地縁と血縁でつながる大家族があり、ネットワークで接続される世界中の人々があり、泣かせるところあり、熱いところあり、ほのぼのするところありの、まさにてんこ盛り。まさに夏映画。でも、がちゃがちゃと組み立てられながらも決定的な破綻は起こらず、さまざまな要素が絡み合いながら最後の逆転の連続にぎゅっと収束していくところはさすが、という感じ。瑕疵はあったかな、とは思うけど、前作の『時をかける少女』と比べても、楽しめました。どんなふうであれ、楽しめた映画は(僕にとって)まずはいい映画です。時間があればヱヴァと同じよう
はてなエコー自分のために、まず事件発生からの直接関係した話題を注目エントリーから手作業で抽出(抜けてたら教えていただけるとありがたいです)して、読み取った要旨を書き出してみる。あらかじめ注意すると以下の要旨はいずれも当該のブログからの引用、改変引用を含みます(以下、いちいち断りませんが、それぞれ参照してください)。要約しているため必ずしも丸まるの引用とは限りませんので注意してください。それぞれ正確な内容は当該の記事を参照してください。また引用を行う際には孫引きを防ぐためにもともとの記事を参照してください。 2008-06-08秋葉原で、通り魔事件発生 刃物で数人を刺し逃走→確保されました。 - 酔拳の王 だんげの方事件に関する報道のまとめ、及び写真。なぜ「秋葉原」なのか―スペクタクル化という逆流 - No Hedge!犯人の動機について。動機として、自らの住んでいた不全を起こした生活空間(
しらないことば, はてなエコーオタクでない僕によるオタク第四世代論初耳なので調べてみてメモ。オタクには第四世代が発生しているらしいと思ったら、それは行動で定義できる、世代として分析しえない世代らしい。そして、それはデータベース消費論の延長線上で分析できるらしい。などなど。いったん「オタク第四世代」と言うことばの出自を調べてから、エントリの内容についてメモしていく。今回は出自の話と、あと第四世代の行動として想定されているものの分析の仕方は適切なのか、というような話をひとまずは書く。ただ、今回は分析のバックグラウンドとして、東浩紀のデータベース論の話があったので、こちらについてもまずは「しらないことば」として考えてみる。ごくあっさりと使っている「データベース消費」ということば、そこに前提されている「データベース」を僕は、あなたは本当に理解しているのか?オタク第四世代ってどこが出典なのかWiki
はてなエコー, メモ90年代とゼロ年代と10年代の主人公と思想90年代的傾向とゼロ年代的傾向を比較する碇シンジでは夜神月は止められない。だが――不在の父と決断する女たち創作における二つの身振り/癒しとリハビリテーション、その狭間に本当はある隘路ヱヴァも近いし、ひさびさに、ちょっと喋る。19世紀?まずメモおよび枕として、気になるところをひとつ。90年代とゼロ年代と10年代の主人公と思想で危惧されていたこと。あんまり文脈を捉えられてないかもしれないので、メモ程度なんだけれど、ゼロ年代……というか、挙げられている『DEATH NOTE』とか、たとえば『コードギアス』あたりも『決断主義』的として挙げられているように思うけれど(後の表にもそうあった)、このあたりは『ヒロイズム』か? というのは、ちょっと思う。これらの作品ってそれこそアンチヒーロー的、じゃないのか。いずれも最後に主人公(敵役として)の
2005 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2011 | 0
2005 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 2011 | 0
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く