宮崎勤、ストーカー、SM監禁、のぞき魔、リストカット、窒息レイプ、ひきこもり、バラバラ事件…現在起こるありとあらゆる異常犯罪を予言していたとも思える作品を20年以上も前に発表し、一部の変態マニアに圧倒的支持を得たマンガ家=早見純。89年頃に休筆宣言をし、失踪…。00年に入り作品群を再び世に送りだし、突然の復活。すべての倒錯変態行為が出尽くしたとも思える現在で、氏は新しい変態の未来を再び予言してくれるのであろうか…!? 今後の「変態」を考える上で、もっとも刺激的で貴重なインタビュー。 (2007・春) 改札を抜けると、そこには桜並木が続いていた。駅前大通りは、文字通りの花道として新入学シーズンを祝っているようであった。実際、真新しい制服を着た中高生たちの爽やかさが眩しかった。この世知辛い時代において、溺れ死に寸前の俺にもこんな時代があったよなと、涙でも流そうかと思ったが、何かが変。妙な違和感