仮想通貨交換業者の業界団体・日本仮想通貨事業者協会(JCBA)は7月24日、加盟する取引所13社が23日から停止していた、ビットコインの受け入れ・引き出しを順次再開すると発表した。23日に発生を懸念していた、「(ビットコインの取引を記録する)ブロックチェーンの運用に支障を来す分岐」が確認されなかったためという。 ビットコインはP2P方式の仮想通貨で、政府や中央銀行などの管理機関が存在しない。取引データを記録した「ブロック」を連鎖させた「ブロックチェーン」技術により、多重利用や改ざんを防いでいる。だが、利用者の急増でデータ量が増え、取引確定に時間がかかるようになったため、仕様を変更する議論が行われている。 ただ、新仕様の案をめぐり、(1)これまでのビットコインとの互換性を保つ「ソフトフォーク」、(2)互換性は保てなくなる「ハードフォーク」――など、支持するフォーク(分岐)によって複数の派閥が