カート(学名:Catha edulis、英語:Khat)とは、熱帯の高地に自生するニシキギ科の常緑樹の一種およびその葉や枝を噛んで覚醒作用を得る嗜好品[1]である。アフリカ大陸のエジプトから南アフリカ共和国の高地林に自生し、北東アフリカや紅海対岸のアラビア半島南部でも栽培される。地域によって、ガット、チャット、ミラーなど様々に呼ばれる[2]。 和名はアラビアチャノキだがニシキギ科であり、ツバキ科のチャノキと近縁ではない。 エチオピア、ジブチ、ソマリア、ケニア、イエメンでは嗜好品として嗜まれ[2]、葉には興奮性の物質のカチノン及びカチンが含まれる[3]。このため、向精神薬に関する条約でカチノンはスケジュールIに指定、カチンはスケジュールIIIに指定され、国際的な管理下にある[4]。それ自体に国際的な規制はないが、ヨーロッパだけでも15か国で規制下にある[3]。 別名[編集] 英語のカート(K