オバマ前大統領が回顧録を出版したことを伝えたニュースで、NHKが鳩山由紀夫元首相について「硬直化し、迷走した日本政治の象徴だ」と記している、などと報道して話題となっている。オバマ氏が鳩山氏を「感じは良いが厄介な同僚」と記したとの報道もある。いずれもオバマ氏が鳩山元首相個人を酷評したかのように報じられているが、実際のニュアンスとは異なる可能性が高い。 既にこの翻訳については問題があるとの批判や報道も出ている。当初、TBSは「オバマ前大統領、回顧録で鳩山元首相を痛烈批判」というタイトルをつけてニュースサイトに配信していたが、大きく修正されている。 「硬直化し、目的を失った政治の症状」が指しているのは… まずオバマ氏の回顧録の原文を確認してみる。オバマ氏は、2009年に就任後、初めて日本を訪問して鳩山元首相と会談したことについて触れた上で、次のように述べている。 A pleasant if aw