ブラジル・アマゾン熱帯雨林で起きた火災(2020年8月15日撮影)。(c)CARL DE SOUZA / AFP 【5月1日 AFP】ブラジル・アマゾン(Amazon)熱帯雨林による過去10年間の二酸化炭素(CO2)排出量は、吸収量を20%近く上回ったとする研究論文が4月29日、英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)に発表された。人類がもはや、炭素削減を世界最大の熱帯雨林にも頼れないことが示された。 研究チームは、ブラジルのアマゾン川流域で森林の成長に伴い吸収・貯留されたCO2量と、森林伐採や火災、野焼きなどにより大気中に放出されたCO2量を分析。2010年から2019年までの間に排出されたCO2は166億トンに上った一方、吸収量は139億トンにとどまったと結論した。 論文を共同執筆したフランス国立農学研究所(INRA)のジャンピエール・ウ
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