高齢になると様々な感覚が衰えるものだが、米シカゴ大学の研究により、嗅覚が低下している、あるいは喪失している高齢者は、正常な人たちと比べ、死亡率が高くなることが分かった。 5つのにおいで判別テスト 研究チームは2005年から2006年にかけて、57歳から87歳の男女3005人を対象に、5種類のにおい――魚、バラ、皮革、オレンジ、ペパーミントをかぎ分けるテストを行った。 その方法は、各においをフェルトペン状の器具に染み込ませ、1つのにおいにつき、4つの選択肢を用意し、その中から正しい答えを選ぶというもの。 3.5%は嗅覚喪失 その結果、78%の被験者は5つのうち4つ以上のににおいをかぎわけ、正常と判明。20%は2~3つのにおいしかかぎ分けられず、嗅覚がやや衰えている嗅覚減退の状態。においが1つしかわからない、あるいはまったくわからない嗅覚喪失の状態にある全体のわずか3.5%だった。 嗅覚喪失者
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