昨年、日本のある研究所は日中海軍が尖閣諸島(中国名・釣魚島)で衝突する場合、戦争が始まって数時間以内に中国軍が壊滅するというシミュレーション結果を発表した。米国に続く世界2位の日本海上戦力に基づく戦争シナリオだった。 しかし英国の権威ある軍事専門誌IHSジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー(JDW)は中国の海軍力が今年初めて日本を追い越すと分析した。中国は尖閣諸島のほかにも、南シナ海などを中国の勢力圏と宣言し、海軍戦力の強化に拍車を加えている。 中国は原子力空母「遼寧」と計200個の核弾頭を装着した巨浪2潜水艦発射ミサイル、米国も恐れる大陸間弾道ミサイル(ICBM)東風41を備えたのに続き、ミサイル防衛能力がある最新型イージス艦の建造に取り組み、日本のほか米国も脅かす戦力に浮上している。これに対抗し、日本も今年から最新鋭ミサイル防衛システムを搭載したイージス艦2隻の建造に入り、2020年