秘密でもなんでもない。地球の地下深くには膨大なエネルギーが存在する。この地熱エネルギーで発電するには、3.2km以上も地下へ向かって掘り進まなければならない。残念なことに、必要な深度に応じて6億~24億円とあまりにコストがかかりすぎるために、既存の掘削手法では手を出すことができない。 ハイパーサイエンシズ社のCEOマーク・ラッセル氏は、弾丸のようなものを繰り返し撃ち込み、地殻まで掘り進むという手法を考案した。この手法は、従来のドリルを用いたものより10倍は早く作業を進めることができるという。とんでもないアイデアだが、同ミサイルシステムは昨年特許登録され、シェル社のゲームチェンジャー計画から1億2000万円もの研究資金が提供された。 本システムは特殊な研磨核を有した弾丸を、地球掘削銃の薬室と銃身を兼ねるラム加速器に装填して使用する。ポンプでガスをラム加速器に送り込み、これに点火すると、薬室が