ようやくにして曹老人から聞き取りをすることができました。曹老人のことはずいぶん前に書いたことがあるのですが、もうこのブログを読んでくださっている方も変わっていると思いますので、もう一度。(351回書いた過去ログは、操作ミスからきれいさっぱり消えました) 昨年の3月、当時樊家山に住んでいた私は、村の若者たちと一緒に高家塔という村まで「晋劇」を観に行きました。晋劇というのは、いわゆる山西版「京劇」で、この時期に村人たちで劇団を呼んで開催され、普通は3日間行われます。小さな屋台が出たり、他の村々に嫁いだ娘たちや出稼ぎに行った息子たちが帰ってきて、家族や友人たちで団欒を囲み、とりわけ老人たちにとっては楽しみな日々です。そしてこれが終わると、高原の段々畑に農民たちの姿が見られるようになります。 私もある人の家でお相伴に預かっていると、この村に昔日本人に腕を切り落とされた老人がいる、という話を聞いたの
「Sさんの体験談」における事実誤認部分の指摘です。長いので分割し、3回目です。その5を取り扱います。 Sさんの体験談 Sさんの体験談その5 http://d.hatena.ne.jp/minoru20000/20100929/p1 虐殺現場の目撃談6・東門付近の集団虐殺 (略)「日本人が処刑されるぞー」と誰かが叫びました。 (略)Tさんはやはり支那人ですから私程に日本人の殺されることに深い悲痛の心は持っていなかったとしか思われません。家に帰ろうと言っている私を日本人が処刑される広場に連れて行きました。それは日本人居留区になっているところの東側にあたる空き地だったのです。 そこには兵隊や学生でない支那人が既に何十名か集まっていました。そして恐らく五十名以上と思われる日本人でしたが一ヶ所に集められております。ここには国民政府軍の兵隊が沢山おりました。保安隊の兵隊や学生達は後ろに下がっておりまし
「従軍慰安婦」裁判は、1991年から2001年まで日本の裁判所に10件の提訴がされた。このうち地裁、高裁の判決において、日本軍の関与・強制性等の加害事実や、元慰安婦の被害事実(慰安婦になった経緯、慰安所での強要の状態など)が認定されたのは以下の8件の裁判。 ■軍関与・強制性・被害事実の認定の有無 裁判名 提訴年 地裁 高裁 最高裁 アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求訴訟 1991 ○ ○ 棄却 釜山「従軍慰安婦」・女子勤労挺身隊公式謝罪等請求訴訟 1992 ○ ○ 棄却 在日元「従軍慰安婦」謝罪・補償請求訴訟 1993 ○ ○ 棄却 オランダ人元捕虜・民間抑留者損害賠償訴訟 1994 ○ ○注1 棄却 中国人「慰安婦」損害賠償請求訴訟(第一次) 1995 × ○ 棄却 中国人「慰安婦」損害賠償請求訴訟(第二次) 1996 ○ ○ 棄却 中国山西省性暴力被害者損害賠償等請求訴訟 1998
今回の「従軍慰安婦」問題をめぐる日本の政治家や外交官の発言を読んでみっともないと思うのは、アメリカ議会への法案提出の動きなどについて、「アメリカの議員の選挙区の事情」(駐米大使)だとか、他国による「日米間の離反工作」(麻生外相)だとかいうことが、起きている事態の不当さの証明であるみたいに堂々と述べられていることだ。 どんな政治行動でも、複合的な事情なり目的はあるだろう。当たり前である。 だが、問題になっている事柄自体が「これはひどい」と思わせるものでなければ、法案提出の動きになったり、マスコミが大きく動くはずがない。 現状は、この問題に対する日本政府のこれまでの対応と安倍首相の発言が、アメリカの多くの政治家やマスコミを動かすに十分なほどひどいものだということを、起きている現実が証明しているということである。 そうでなく、たんなる政治的思惑による策動の結果でしかないと言い張るなら、それを阻止
第一回、日本人は西の方からやって来た。あのとき私は8歳で、学校に通っていた。彼らは裏の方の谷から突然やってきた。我々がちょうど日本人と戦う物語を読んでいたときだった。当時村人は、最初は彼らがどこの軍隊かわからなかった。みなカーキ色の軍装を整えていた。隣村の賀家湾に着いてから大砲と機関銃を撃ちだした。これは第一回目に来たときで、村人も逃げなかったし、日本人と出会っても何もされなかった。1938年のことだ。その後三交が占領され、ここにもしょっちゅうやってくるようになった。我々も民兵を組織し、日本人も殺人を開始した。 1941年が一番ひどかった。三光政策で捉まえたらすぐに殺した。私の叔父は1937年に村の主任になったが、民兵の分隊長でもあった。それから従兄弟が17団の班長だった。その後私は石門焉へ行って、ひとりの金皮隊の人間と友達になった。この金皮隊は、ほんとうは共産党で、私は彼に連れられて石門
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