警察手帳を偽造したとして逮捕された大阪府警住之江署巡査部長・松田久嗣容疑者(53)が、手帳以外にも偽造した警察記章や支給品の制服などを、インターネットで知り合った全国の警察グッズマニアら300人以上に販売し、約6年間で計約1000万円を売り上げていたことが、府警の調べでわかった。 府警は22日、松田容疑者を懲戒免職処分とした。 府警監察室によると、松田容疑者が偽造した記章は、実物そっくりに「大阪府警」「警視庁」などと刻印された金属製。製作は、知人の金属加工業者に「退職する警官に贈る記念品」と偽って大量注文し、制服は自分が着用していたズボンや帽子、ネクタイなどを売っていた。価格は1点1万~2万円だったという。 府警は、記章の偽造について同日、松田容疑者を公記号偽造容疑で書類送検。制服の売却については、すでに大阪地検が業務上横領罪で起訴している。 府警は、購入者から記章などの回収を進めているが