読んだ。 三氏とも疫学について、理解し損ねていると思う。 それにつきる。 疫学についての誤解、ミスリーディングと思われる部分を、小谷野氏と斎藤氏のパートについてコメント。 まずは小谷野氏のパート。 小谷野氏は、肺がん(ひょっとするとがん一般?)の原因を「遺伝要因だ」と決めつけたいらしいのだけれど、その時に「原因」というものが一般に多要因だという、疫学の基礎的な(いや、科学哲学の基礎的な)議論を意識していない。また、遺伝要因と環境要因が片方だけで発現する病気というのは現実的にはない。肺がんにかかりやすい家系というのが、そうでない家系に比べて明確に肺がんになりやすい証拠が次々と挙がってきたとしても、喫煙が肺がんのリスクを高めることにはかわりない。「肺がん家系でない」人も、「肺がん家系である」人も喫煙すれば、リスクは上がる。じゃないと、数々の研究で、一貫して能動喫煙によって肺がんのリス
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