NTTデータが20周年を向かえ、金融ビジネス推進部が発刊している「NODE:1」も20周年特別記念号となっている。様々な示唆に富む記載がある中で、総じて感じるのは、銀行システムの未来像が雲を描いているようで、方向性が見えてこないということだろう。 まず、お断りしたいのは、NTTデータのこの特集号を非難しているわけではない。座談会にしても、これまでの銀行システムの推移にしても、非常によくまとまっており、銀行システム関係者なら必ず目を通しておくべきものだと思う。 むしろ、ここまでまとまっていれば、NTTデータとしての「金融システムの未来」を提案できそうなものであるが、それをしていないのである。それほど、銀行システムとしての転換期にさしかかっており、未来を予想することが難しいのである。 銀行システムがメインフレームで開発され始めてから、たった40年しか経っていないにもかかわらず、次のステー