ハイアマチュア向けデジタル一眼レフ機。2008年秋冬商戦の目玉はやはり35mmフルサイズ機だ。長らくキヤノンの「EOS 5D」が独り占めしてきたこの席。今年に入りニコンとソニーも名乗りを上げた。フルサイズの利点はなにか? 死角はないか? APS-C機とフルサイズ機の違いを「ニコンD700」と「ニコンD300」を例にまとめた。 撮像素子のサイズによって変わる3つの要素 まず、フルサイズ機とAPS-Cサイズ機で大きく異なるのが、画角である。縦横のサイズが約1.5倍にデカくなるぶん、同じレンズでも広い範囲が写る。一番利いてくるのは、広角撮影時。風景を広く遠近感を生かして撮影したい場合に有利だ。