日本の夏といえば、やはり花火だ。しかし打ち上げ花火は、数ある被写体の中でも難しい部類に入る。高さは? 大きさは? ISO感度設定は? 絞りは? シャッター速度は? と、経験がないと不明な点だらけだろう。さらに失敗の確率が高く、良い1コマを得るために何10コマも無駄にすることが多い。今回はEOS Kiss Digital Nを使い、都内の花火大会を撮影してみた。(写真と文:小山伸也) 多くの花火大会は夏に開催される。日本の夏は気温が高いだけでなく、湿度も高い。通常の撮影のように数10m程度の撮影距離ならば湿度を気にする必要はないのだが、数百mあるいは1kmを越す撮影距離の場合、湿度が高いと曇りガラスを通して撮影しているようになり、キレイに写し込むことができない。 最初から難点を強調してしまったが、それだけにフィルムカメラを使うよりも、デジタルカメラを使ったほうが経済的な被写体といえる。まずは
D3X / AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G / 約8.3MB / 4,032×6,048 / 1/320秒 / F2 / +1EV / ISO100 / WB:オート / 50mm 32年ぶりに新規光学設計となったニコンの標準レンズだ。有効2,450万画素フルサイズフォーマット(FXフォーマット)のD3Xとともに発表された。大口径F1.4であることと、比較的手に入れやすい価格設定が魅力である。量販店における実勢価格は現在5万3,000円前後である。 レンズ構成は7群8枚。変形ガウスタイプで、6群7枚であるAi AF Nikkor 50mm F1.4 Dの後群に1枚加わったものとなる。標準レンズは光学特性の秀逸なレンズが多いが、この1枚を加えたことでサジタルコマフレアおよび色コマ収差をさらに低減する。残念ながら最新のナノクリスタルコートは採用されていないが、フレアやゴーストに
Carl Zeissの設計による大口径単焦点レンズ。高級感あふれる外観に加え、開放F2の明るさと描写力も興味深い。明るいレンズは、朝方や夕方などやや暗い時でも比較的速いシャッター速度が使えるばかりでなく、主要被写体を活かすために背景を旨くボカすことができ、作画意図を表現するのにも好都合だ。また、Carl Zeissレンズならではの色再現性、豊富な階調なども期待できる。 D200に装着した場合は35mm判換算で焦点距離52.5mm相当と同じ画角となるので、広角というよりも標準レンズとして扱うことになる。 撮影結果は、期待通りであった。日中の順光においてF8で撮るだけならば、このレンズである必要はない。逆光であったり明るい中でのハイライト部分の階調や暗い中でのシャドウ部分の階調を求めたり、点光源が画面の周辺部に散在する場合など、厳しい撮影条件下で良い画像を提供してくれた。ズームレンズの性能が上
Carl ZeissがPhotokina 2006で公開した新レンズ4本のうちの2本。歴史ある広角レンズの名称「ディスタゴン」を冠した新設計のMFレンズで、ニコン用ZFレンズは「Planar(プラナー) T* 1.4/50(50mm F1.4) ZF」、「Planar 1.4/85(85mm F1.4) ZF」に続く製品化となる。 ツァイス伝統の焦点距離25mmを継承する25mm F2.8は、レンズ構成8群10枚の単焦点広角レンズ。ディストーションを最小限に抑えたほか、解像力は「最良のカラーフィルム性能を凌駕する」という。将来登場する超高解像度デジタルカメラにも対応するとしている。 最短撮影距離は0.17m。9枚羽根の絞りを採用する。フィルター径は58mm。本体サイズは65×66mm(最大径×全長、ZSは全長67mm)、重量は460g。バヨネット式のレンズシェード(フード)が付属する。 3
Carl Zeiss(カールツァイス)とコシナの提携が発表されてから4年ほどが経過する。 これまで誕生した製品はフィルムレンジファインダーカメラの「Zeiss Ikon」(ツァイスイコン)、これに用意されたZM(ライカMマウント互換)レンズ、一眼レフ用MF交換レンズ(ニコンFマウント互換のZF、M42マウントのZS、Kマウント互換のZK)である。 商品の性格上、いずれも趣味性の強いものであるから、万人のカメラファンにおすすめできるという製品ではないものの、マニアのココロをくすぐるニッチな製品であり、ライカや以前の京セラコンタックスの製品と比べても、入手しやすい価格設定になっていることから、確実にファンは増えてきているようだ。今では、アドバンストアマチュアや、プロにも多くの愛用者がいる。 ●世界のどこで作っても、ZeissはZeiss この4年間の、Carl Zeissとコシナ提携の流れを見
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