井筒和幸監督が3年ぶりにメガホンを取った映画『ヒーローショー』。目を背けたくなるような"青春バイオレンス"に真っ向から向き合い"これでもか!"というほど現実を抉り出した作品は、以前から話題を呼んでいた。その作品が遂に公開。初日を迎え、舞台挨拶を終えた直後の井筒監督を直撃した。 井筒和幸 1952年12月13日生まれ。主な監督作品は『岸和田少年愚連隊』(1996年)、『ゲロッパ!』(2003年)、『パッチギ!』(2004年)ほか多数 『ヒーローショー』は行き場のない感情をコントロールできずにもがき苦しむ現代の若者たちがひょんなことからリンチ、殺人取り返しのつかない事件を起こしてしまう"青春バイオレンス"だ。主演は今人気の若手お笑い芸人ジャルジャル。当然のごとく、観客は若者メインになることが予想された。ところが蓋を開ければ、幅広い年齢層の観客が映画館へと押し寄せていた! 井筒 : 「ジャルジ