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ブックマーク / blog.tatsuru.com (21)

  • 日本。長髪とフォークの思想 - 内田樹の研究室

    11月22日付けのLibération に日の70年代ポップスについてのOlivier Lammという署名入りの長文の記事が掲載された。 はっぴいえんどの四人の写真が掲げられた記事を見てびっくりした。なんで「リベラシオン」にはっぴいえんどが出るんだと思って記事を読んだら、まことに興味深い内容だった。 You Tube のせいで今は世界中のあらゆる時代の楽曲を好きなだけ聴けるようになったわけだけれど、その過程でヨーロッパのユーチューバーたちは偶然日の60~90年代のポップスを「発見」したのである。そして、そのクオリティの高さにびっくりした。 「日ポップス、すげえ」と思ったプロデューサーが日ポップスの網羅的なコンピレーションアルバムを作成する企画を出し、それが実現したという話である。 その経緯を知ったオリヴィエ・ラムさんという日ポップス大好きなフランス人が「日のポップスは1970年

  • さよならアメリカ、さよなら中国 (内田樹の研究室)

    昨日の結婚式では右隣が某自動車メーカーの取締役、左隣が某貴金属商社の取締役だったので、さっそく日経済の今後について、東アジア圏の経済動向について、現場からのレポートをうかがう。 私は昔から「異業種の人から、業界話を聞く」のがたいへん好きなのである。 あまりに熱心に話を聞くので、相手がふと真顔になって「こんな話、面白いですか?」と訊ねられることがあるほどである。 私が読書量が少なく、新聞もテレビもろくに見ないわりに世間の動向に何とかついていけるのは、「現場の人」の話を直接聞くことが好きだからである。 新書一冊の内容は、「現場の人」の話5分と等しい、というのが私の実感である。 さっそく「TPP加盟でアメリカ市場における日車のシェアは上がるのでしょうか?」というお話から入る。 「多少は上がるでしょう」というのがお答えであった。 アメリカの消費者は同程度のクオリティであれば、ブランドというもの

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    soylent_green 2011/11/01
    うーん?
  • 「おせっかいな人」の孤独 - 内田樹の研究室

    鹿児島に行った話を書き忘れていた。 鹿児島大学におつとめの旧友ヤナガワ先生に呼ばれて、鹿児島大学が採択された教育GPの一環として、キャリア教育について一席おうかがいしたのである。 キャリア教育については、もし「労働のモチベーション」をほんとうに上げようと望むなら、「自己利益の追求」という動機を強化しても得るところはない、と私は考えている。 その話をする。 これについては、『潮』と『新潮45』の近刊にも書いているので、繰り返しになるが、私はこう考えている。 「仕事」には「私の仕事」と「あなたの仕事」のほかに「誰の仕事でもない仕事」というものがある。そして、「誰の仕事でもない仕事は私の仕事である」という考え方をする人のことを「働くモチベーションがある人」と呼ぶのである。 道ばたに空き缶が落ちている。 誰が捨てたかしらないけれど、これを拾って、自前のゴミ袋に入れて、「缶・びんのゴミの日」に出すの

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    soylent_green 2008/12/21
    バイトなのに休憩時間つぶしてがんばって働いて無理矢理時間に間に合わせる人がいるせいでわが職場の改善がなされません。そんな無意味な献身によって労働現場の矛盾は放置されたままなんで困ってます
  • 日本の外国文学研究が滅びるとき - 内田樹の研究室

    水村美苗さんの話題作『日語が亡びるとき-英語の世紀の中で』を鹿児島への機内で読了。 まことに肺腑を抉られるような慨世の書である。 『街場の教育論』で論じた日教育についての考えと通じるところもあり、また今書いている『日辺境論』の骨格である、日はユーラシア大陸の辺境という地政学的に特権的な状況ゆえに「政治的・文化的鎖国」を享受しえた(これは慶賀すべきことである)という考え方にも深いところでは通じているように思う。 とりわけ、「あらまあ」と感動したのは、「アメリカの植民地になった日」についての考察である。 明治維新のときに欧米帝国主義国家がクリミア戦争や南北戦争や普仏戦争で疲弊していなければ日は欧米の植民地になっていただろうということを言うひとは少なくないが、「植民地になって150年後の日」についてまで SF 的想像をめぐらせた人は水村さんをもって嚆矢とするのではないか。 「たと

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    soylent_green 2008/12/17
    今まだフランス語は<図書館>につながってるという理解でええのか
  • 不思議なアンケート (内田樹の研究室)

    だいぶ前に某誌から「人生の中で一度は読みたい未読の」というアンケートが送られてきた。 なかなか面白い趣向のアンケートである。 「読まねばならぬ」と思いつつ、どうしても手に取ることや読み通すことのできなかったのリストを示していただけると、その人の隠された心的傾向がうかがえるやもしれぬ。 どのような回答が寄せられるのだろうかと楽しみにしていた。 私の回答は中里介山の『大菩薩峠』。 白井喬二の『富士に立つ影』と並ぶ「めちゃめちゃ長い時代小説」の双璧であり、途中から主人公の机竜之助がどこかに消えてしまって、別人が主人公になるという構成上の破綻もものかは先般亡くなられた今村仁司先生が強く推奨していたので、いつかは読まねばと思っていた。 一巻の途中で挫折したままである。 それについてこんな文章を寄せた。 一生に一度は読んでみたいと思いつつ読んでいない」という企画は、やってみたらあまり個性的なセレ

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    soylent_green 2008/11/11
    で、どの雑誌なんだ
  • 株価って何 - 内田樹の研究室

    東京株式市場の日経平均株価が昨日一時的に7000円を切った。1982年以来の水準だそうである。 1982年といえば、うちの娘が生まれた年である。 育児に忙しくて、その頃の日の経済状態がどうだったのか、あまりよく覚えていない。 でも、人々が困窮し、ばたばた倒産が続いていたというような記憶はない。 それなりに平和で豊かな時代だったような気がする。 あの時代にまた戻ったとしても、私は別に構わない。 「なんと愚かな、26年前と比較しても何の意味もないではないか」と経済通は言うだろう。 その時代とは物価も国際環境も為替レートも違うんだから、比較するのはナンセンスだ、と。 いや、おっしゃるとおりだと思う。 だから、「26年前の水準まで下がった」という新聞一面の活字にも何の意味もないと私は思うのである。 株価以外の条件が違うのだから、「株価が同じであった時代」を持ち出して比較することには何の意味もない

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    soylent_green 2008/10/30
    qwertyキーボードの件は配列フリークじゃないと知らないのかもしれないなと思った私はdvorak使い
  • 格差社会って何だろう - 内田樹の研究室

    「格差社会」という言葉が繰り返し紙面に登場する。 格差がどんどん拡大しているから、これを何とかしなければならないという現実的な(あるいは非現実的な)さまざまの提言がなされている。 どなたも「格差がある」ということについてはご異論がないようである。 だが、私はこういう全員が当然のような顔をして採用している前提については一度疑ってみることを思考上の習慣にしている。 「格差」とは何のことなのか? メディアの論を徴する限りでは、これは「金」のことである。 平たく言えば年収のことである。 年収数億の人もいるし、数十万の人もいる。 とくに年収が低い階層のヴォリュームがこのところ急増している。 パラサイトシングルというのも、フリーター・ニートというのも、ネットカフェ難民というのも、過労死寸前サラリーマンも、要すれば「金がない」せいでそういう生活様態の選択を余儀なくされている。 そういう説明がなされている

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    soylent_green 2007/07/24
    これはひどい。むしろ、美しい意見に見える点で、おぞましい。
  • 創造的労働者の悲哀 - 内田樹の研究室

    興味深い記事を読んだ。 12月18日毎日新聞夕刊に東大で行われた学生実態調査の報告についての短信である。 学部学生3534人(回答者は1367人)対象のアンケートで「自分はニートやフリーターになるように思う」と答えた学生が7.4%、「ニートにはならないが、フリーターになるかもしれない」と答えた学生が20.9%。 あわせて28.3%の東大生がいずれニートかフリーターになる可能性を感じている。 この数値の経年変化にも興味があるところだが、記事では触れられていない。 個人的予測を述べさせてもらえれば、数値はこの後も増え続けるだろうと思う。 東大生が就職にきわめて有利なポジションにいることはどなたでもご存じである。 だから、彼らがそれでも「ニートかフリーターになるかもしれない」と思っているのは、「就職できない」からではない。 新卒でちゃんと一流企業や官庁に就職はするのである。 オフィスにばりっとし

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    soylent_green 2006/12/19
    これはエリート予備軍向けのエントリであって、どう転んでも無能であるということが分かってしまった私には「勝ち組死ねよ」という感想しか沸かない。
  • 一億総学力低下時代 - 内田樹の研究室

    慶應義塾大学と共立薬大が 2008 年度に合併する。関西学院大学と聖和大学の合併に続いて、二件目である。 毎日新聞の社説はこのニュースにこうコメントしている。 「来年度は大学・短大志望者が総定員に収まる『大学全入時代』。既に定員割れを起こす大学が相次ぐ中で、今回の合併劇は統合・淘汰の時代の始まりを示唆する。」 この状況判断はその通りである。 しかし、統合・淘汰を手放しで「市場の論理」として受け容れるべきではない。 そのことはこれまでも繰り返し申し上げてきた。 毎日新聞の社説もその点については留保をしているが、私の見解とはいささいかの「ずれ」がある。 社説はこう続く。 「こんな時代になったのは、少子化が進んだためだけではないのだ。大学教育の『質の低下』という積年の、質的な問題がある。(…) 経済成長や基準緩和の中で増え続けた大学(06 年度学校基調査で、国立87校、公立89,私立568)

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    soylent_green 2006/11/22
    おもしろい。内田先生の記事はこの方向で読むべきだったのだな
  • 内田樹の研究室: うなぎくん、小説を救う

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    soylent_green 2006/06/25
    「隣人があなたに向ける笑顔」そんなものねえよ。みんな死ねばいいのに。
  • 内田樹の研究室: うなぎくん、小説を救う

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    soylent_green 2006/05/20
    フェミニズムは終わる前に消えていた!
  • 内田樹の研究室 - いかにして男は籠絡されるか/弱雀小僧 is come back

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    soylent_green 2006/01/10
    ははは。他人が認めない自己評価に同意する女性に対して惚れると。
  • 内田樹の研究室: うなぎくん、小説を救う

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    soylent_green 2006/01/08
    19、20で2歳違うってのは大きいのを橋本治が故意に無視して生徒よばわりしたか
  • 内田樹の研究室:『亡国のイージス』を観る

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    soylent_green 2006/01/01
    「君に欠けているのはね、愛だよ、愛」ああ、こう訳すべきなのか。いいね。
  • 内田樹の研究室: うなぎくん、小説を救う

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    soylent_green 2005/11/30
    内田先生の銀色夏生と会ったよ自慢。くー。突っ込みどころは繊細な
  • 内田樹の研究室: うなぎくん、小説を救う

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    soylent_green 2005/11/23
    土屋先生のエッセイよりおもろい。内田先生が母国語派だったのはちょっと意外。
  • 内田樹の研究室: 「下流生活者」たち

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    soylent_green 2005/11/02
    ルンプロ。
  • 内田樹の研究室: うなぎくん、小説を救う

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    soylent_green 2005/08/25
    字通のCD-ROMはamazonにはあるようだ。
  • 内田樹の研究室: うなぎくん、小説を救う

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    soylent_green 2005/05/03
    整合性、云々。
  • 内田樹の研究室: うなぎくん、小説を救う

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    soylent_green 2005/04/18
    「女である」ことは性別を超えて人間にとって「自然」…