ネット時代のメディア(コンテンツ)事業では,これまで以上に,コンテンツそのものよりもコンテンツアグリゲーションが重要になってくる。実際,そのような展開になっている。 ブロードバンド本番を迎えて,音楽から動画(映画,TV番組など)までのエンターテイメント産業でも,オンライン配信がコンテンツ流通の勢力図を塗り替えようとしている。その全体像を把握するのに格好のレポートが公開されている。 Bear Stearnsのアナリスト Spencer Wangがまとめたレポート“The Long Tail:Why Aggregation & Context and Not (Necessarily) Content are King in Entertainment”である。38ページのPDFファイルでこちらからダウンロードできる。 レポートの筋書きは目新しいものではない。だが,豊富な統計データをベースに図
Web2.0もやや食傷気味になってきた。Web2.0を象徴する参加型サイトなどが,これまでのように猛烈な勢いで成長していたころは,先が見えないだけにワクワクしたのだが・・。でも米国ではピークが見え始め,そろそろ落ち着いてきたようだ。 先頭を突っ走ていたMySpaceも利用者数が踊り場を迎え(WSJより),これからは“make money”に励む段階といえる。参加型サイトをジャンル別に見ると,一極集中で勝ち残ったベンチャーが相次いで大手のネット企業やメディア企業に身売りしている。まず写真共有サイトのFrickrとブックマーク共有サイトのdel.icio.usがYahooに,次いでSNSのMySpaceがNews Corpに,動画共有サイトのYouTubeがGoogleに,それぞれ売却された。さらに参加型ニュースサイトのDiggも売却が秒読みに入った。いずれの主要参加型サイトも,大手企業の下で
韓国OhmyNewsが今年にも赤字に転落しそうだとBusinessWeekが伝えている。 OhmyNewsは市民参加型新聞のパイオニア的存在である。この数年,わずかながら利益を出してきていたが,今年は赤字が避けられないようだ。 OhmyNewsは2000年に生まれ,現在は90人の専任スタッフ(そのうち65人がジャーナリスト)と4万4000人の市民記者を擁している。今年の売上高は600万ドルの予定。 どうも市民参加型新聞が曲がり角を迎えているようだ。市民ジャーナリズムの伝道師Dan Gillmorも,市民参加型新聞が商業的に成立しにくいことを認めている。日本語版オーマイニュースも今年8月末にスタートしたが,BusinessWeekの記事によると, Its Japanese-language version, the first joint venture overseas together
ららぽーと「LaLaLog」 10月から来年3月にかけて豊洲、柏の葉、横浜にららぽーとがグランドオープンするということで、そのキャンペーンが今月から展開されている。 CMのクリエイティブは、草原に立つ女の子の前で四角い箱・キューブがはじけて、いくつものキューブとなって広がっていくというもの。一つ一つのキューブには「出会う」「気づく」「つながる」「和む」などららぽーとのブランディングキーワードが描かれているさわやかな内容(CMはららぽーとのサイトトップで閲覧可能)。今回はCMの放送と同時にWEBサイトも公開された。 クリエイティブはCMと同じ。ららぽーとサイトトップからLaLalogのページを開くと、各3店舗のキューブが画面中央に表示される。各店舗キューブには数字が表示されているが、これはららぽーとの店舗に関する記事が書かれたブログの数を表示している(10月11日時点)。 Yahoo!の検
オムニコムグループのインフルエンサー・マーケティング専門会社ブルーカレント・ジャパンが、この8月に設立された。アメリカで2年前に生まれた会社の日本オフィスだが、設立とほぼ同時に発表されたのが、ネット時代の消費に影響を及ぼす「個人インフルエンサー」の実態を探る調査だ。インフルエンサーのメディア接触と新聞の評価を中心に聞いた。 インフルエンサー(influencer)は、「影響力を及ぼす人や事物。世間に大きな影響力をもつ人」ということだが、最近は購入決定に重要な影響を与える口コミ発信者の存在が注目されるようになった。ただ、ここ数年は、こうした「個人インフルエンサー」からどう口コミを起こすかに関心が集まっていた。 「これまで消費に影響力があると言われていたインフルエンサーはメディアや専門家です。それに加えて、最近はブログなどで発言力を持った個人インフルエンサーが大量発生している。
急速に利用が増え続けるブログやSNSについて利用者側の観点を客観的にとらえた調査として、NEC総研が3月に実施したアンケート調査「ブログ・SNS利用動向調査」(※1)がある。その結果の一部を報告する。 アンケート調査ではインターネットを用い、ブログとSNSの2つのサービスについて実際に自己表現や情報発信、参加という意味において能動的に活用している生活者800人をあらかじめ特定した。特徴として、ブログあるいはSNSのいずれか一方だけを利用している人と、両方を利用している人という3つのグループを想定し、それぞれ同じ人数を集めてある。ブログとSNSはサービスや機能の点で似ているところが多いため、そのようにグループ分けすることでグループ間の比較を可能にし、ブログやSNSの使い分けや区別について生活者の意識と行動を調べることができると考えた。 基本属性の内訳は、男女比を半々とし、それぞれを4つの年齢
「CGMマーケティング―Web2.0時代のクチコミの力」(MYCOM新書)、「超図解 日本版Web2.0最前線」(エクスメディア)等プロフィール内略歴で紹介している執筆実績は、このブログでの皆様とのコミュニケーションあってこそ漕ぎつけられたものです。今後ともお気軽にコメント・言及リンクよろしくお願いいたします。 「つくね」は、ペットのミニチュアダックスフント。2004年9月に「つくね」が出産し、我が家は今、Mダックス3頭飼い。ミニチュアダックスの妊娠・出産・育児に関しては2004年9月頃のエントリーでご確認ください。 ミニチュアダックスに関するコンテンツは、テーマ別記事より、ミニチュアダックスの「つくね」をお選びください。 ◆ITmedia News:05年デジタルコンテンツ市場は2兆5275億円・12%増 →デジタルコンテンツ市場は、今年も音楽配信や電子書籍、次世代ゲーム機向けソフトな
SNSのMySpace,動画共有サイトのYouTube,ソーシャルブックマーキングサービスのdel.icio.us と,CGMとかソーシャルメディアとか呼ばれる分野では,一極集中になびく傾向が強い。同じように参加型ニュースサイトも,Diggが独走しそうだ。 ブログRead/WriteWebが,ソーシャルニュースサイトである参加型ニュースサイトについて,Digg, Netscape, Newsvine, Redditの4サイトを取り上げて,比較検討を行った。同ブログでは,Alexaのデータを参考にしながら,4サイトのユーザー数を次のように推測している。 Digg:32万5000人 Netscape:5万5000人(推測) Newsvine:6万人 Reddit3万2500人(推測) Diggの圧倒的強さが目立つ。Alexaデータによるリーチ数でもDiggは圧勝しており,次のようになる(クリッ
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広告の最終目的は今のところ、間違いなく「商品を売ること」だ。 ブランドを育てる、商品を話題にする、細かく言えばいろいろあれど、 最終目的地が「商品を売ること」であるのは間違いない。 それで最近、「広告では物は売れない」という物言いをよく聞く。 そのような物言いのバックグラウンドにあるのは、消費者が情報を手にしたということだ。 まあ程度の問題であって、誰もが十分な情報を手にしているわけではないだろうが、 傾向としてそういうことであることは間違いない。 で、売れないなら広告の意味がないではないかということになるが、それは少し違う。 これからは、売るためだけではなくて、有益なフィードバックが どれだけ得られるのか、というのが広告の目的のひとつになると思う。 直接、ブログで商品を取り上げられるのもフィードバック。 キャンペーンサイトでコメントを書いてもらうのもフィードバック。
ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、ユーザーが情報発信するCGM(Consumer Generated Media)が注目を浴びています。 そのビジネスモデルは、Google検索のようにコンテンツマッチング広告から収益を得る「広告型」、Amazonのようにアフィリエイトなど販促から収益を得る「販促型」、Yahoo!オークションのように個人間で取引の際に手数料を徴収する「エスクロー型」、@cosmeのように口コミデータを整理し、データベース化することをビジネスにする「データベース型」などがあります(関連記事参照)。 本稿では、これらのビジネスを展開し、また、収益性をさらに高めるために必要な手法や技術にはどんなものがあるかを解説します。 技術の方向性 CGMビジネスでは、「情報を発信し、人に見せたい人」(発信側)と「情報を見たい人」(受信側)をマッチングして双方の欲求をか
アメリカで、ニコンが面白いマーケティング・プログラムを展開しているそうです: ■ eBay and Nikon exemplify the use of modern media marketing (The Intuitive Life Business Blog) ニコンの話が出てくるのは下半分。記事によると、Flickr を活用した以下のようなプログラムを実施したとのこと: Flickr にアップされている写真をチェックし、Nikon D100 を使っているユーザーを探す。 彼らに Nikon D80 をタダでプレゼント(全てのD100ユーザーではなく、何らかの選別が行われた模様 -- 当然ですね)。 D80を贈ったユーザーに、それを使って良い写真が撮れたらニコンに送るように依頼。 彼らから送られてきた写真をまとめた"Stunning Nikon"というサイトをオープン。 という内容
Disclaimer このブログは高広伯彦の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。 Powered by Movable Type 3.17-ja survey ML で、 CGM: Consumer Generated Media UGM: User Generated Media CGC: Consumer Generated Content UGC: User Generated Content など、色々言い方があるけど、どれが一番正しいんだろう?という議論がこの数日行われていた。事の発端は、「CGMって意外とアメリカでは使われてないらしい」というポストから。 で、僕の意見。 実際USでは、 media in consumer control とか content in consumer c
チャットレディのサイトでは、サイトによって異なりますが初心者の期間が設けられています。 お客様にはあなたのサムネや名前に、初心者マークが出現するようになっています。初心者マークがついているチャットレディは、 通常料金よりも安くチャットができるので、お客様にはとてもお得です。そのため初心者でもお客様が集まるような仕組みになっています。 ただし、ここで状況に甘えてしまうと後悔をする可能性があります。あなたには後悔がないように、チャットレディを楽しんで働いてほしいです。 そのためには初心者だからこそ、たくさん行ってほしいことがあります。まずは初心者マークがついている期間だけでもいいので、ログイン時間を固定しましょう。 初心者のあなたは、お客様に認知されていません。あなたはどんなチャットレディで、どんな見た目なのか知らないままなんです。はじめだけでもいいので、お客様に認知されましょう。 1人でも多
フジテレビ主導による放送とインターネットの融合か、あるいは日本版YouTubeか。フジテレビとチームラボビジネスディベロップメント(チームラボBD)の合弁会社フジテレビラボLLCによる映像ポータル「ワッチミー!TV」への期待が高まっている。 7月から開始予定のベータ版サービスでは、フジテレビラボが制作した映像コンテンツに加え、YouTubeのように個人がデジタルカメラや携帯電話で撮影した映像のインターネット配信可能になる。 フジテレビによる放送とンターネットの融合といえば、昨年4月18日の、フジテレビ、ニッポン放送、ライブドアによる業務提携発表が思い出される。ライブドア事件により業務提携は解消されたものの、その融合への期待は残った。そうした中、「ワッチミー!TV」は放送とンターネットの融合についての新しい回答とも言えるかもしれない。 実際はどうか。「ワッチミー!TV」の真相を探るべくインタ
以前から大手小町(発言小町)の回答が似たような内容になるのはなんでだろうかと思っていて。 ○助けて下さい。貯金を借りた私 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) (http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200601/2006013100068.htm) 去年から夫に内緒で始めた株で1000万以上損してしまい、その損を埋めるために去年夫婦の貯金だけでなく夫の独身時代の貯金から無断で借りて返済しました。もうどうしようもなかったんです。。。。 この質問は削除されたようです*1。 ほかの回答者と同じことをどうして答えるのだろうか 寄せられた回答は 「正直に話せ」 「離婚を覚悟しろ」 「働いて返せ」 「早く話すべきだった」 「いったいどうしてそんなに損失出したのか」 だいたいこのどれか。正論というか、「こんなアドバイスならい
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