南米のブラジル政府は25日、第2次世界大戦の直後に日本の移民やその子孫170人余りが刑務所で虐待を受けたとされていることなどについて、公式に謝罪するかどうか審議を行います。戦中・戦後の日本人に対する対応で公式な謝罪は行われておらず、誠実な対応を求める声が強まっています。 ブラジルの警察は第2次世界大戦の直後の1946年からおよそ2年間、日本の移民など172人をサンパウロ州沖の島の刑務所に収容しました。 日系人団体などによりますと、多くの人たちが日本の国旗などを踏むよう強制され、拒否すると身柄を拘束されて刑務所内で虐待や拷問を受けたということです。 戦争中にアメリカなどの連合国側だったブラジルで、日本人に対する差別や反感が根強く残っていたことが関係したとみられています。 こうした状況が人権侵害にあたるかどうか、ブラジル政府の諮問機関である恩赦委員会は調査していて25日に、謝罪をするか審議が行