センサーとは センサーは、冷蔵庫やエアコンの温度モニターに利用される温度センサーや、火災検知ための煙センサー、防犯用の赤外線センサーなど、生活に密着したものとして馴染みが深い。そのほかにも液量計やカメラなどさまざまな機器や分野で広く利用されている。 センサーが感知の対象とする情報は、図1のように属性情報、環境情報、個体状況という3つに分類できる。バーコードスキャンによる入荷検品処理(商品コードの取得)や、オフィスへの入室時に行う身分証のスキャン(ID情報の取得・確認)、位置情報の把握などもセンシングの一例である。すなわち、センサーとは人、物、動物、環境などに関わるあらゆる情報を取得するものと言える。 広がるセンサーの可能性 近年の通信ネットワークの普及、端末機能の高機能化など情報通信技術の高度化は、センサーの可能性をさらに広げようとしている。たとえば、複数のセンサーを協調的に動作させて大規